ディープなコラム こちらにも書いてます♪

2015年09月30日

カワサキか・・・


「カワサキか・・・」

は、2ちゃんねる発祥といわれる、いわゆる「コピペ名文」というやつです。



ホンダのバイクを

ヤマハに持ち込む→まぁ、ホンダも直せなくはないけどね

スズキに持ち込む→ツマラン、どこかに細工してやろうか・・・

カワサキに持ち込む→出てけゴルァァァァァァァァァァァ!!

ヤマハのバイクを

ホンダに持ち込む→おぅ、ヤマハさんのバイクか

スズキに持ち込む→打倒ホンダの僚友だ、バッチリ直してやるぜ

カワサキに持ち込む→けっ、優等生バイクか

スズキのバイクを

ホンダに持ち込む→けっこう癖のある作りしてんだよね

ヤマハに持ち込む→スズキさんか・・・部品取り寄せとか大丈夫かな

カワサキに持ち込む→スズキか、最近小奇麗にまとまっちまいやがって・・・

カワサキのバイクを

ホンダに持ち込む→カワサキか・・・

ヤマハに持ち込む→カワサキか・・・

スズキに持ち込む→カワサキか・・・

カワサキに持ち込む→カワサキか・・・


つまりこれは日本の4大バイクメーカーの特性を現したものとして、実に秀逸なコピペなんです。

一般的に

ホンダ→「業界一位、乗りやすく壊れにくく、整備もしやすい安定のブランド。スーパーフォアを筆頭に”長く乗れて乗り手と一緒に成長できるバイク”を作る。初心者に優しいバイク界の良心」

ヤマハ→「業界二位、乗りやすく高級志向。SRなど初心者がノーマルで乗っても上級者がいじり倒してもOKな人気車でおなじみ。実はサーキットにも強かったりするバイク界の優等生」

スズキ→「業界三位、”打倒ホンダ!”を目指しているのか、クセが強く、KATANAなど斬新なデザインのものを開発する。故障した際のパーツ取り寄せなどで結構苦労する。が、そのクセに魅了された人はスズキ以外には乗れないほどメロメロになちゃう」

カワサキ→「”男は黙ってカワサキ”の格言にもあるように、クセやアクこそが個性。分かるヤツだけ分かればいいを地で行く孤高の”単車屋”。かつて速度追求のために安全性や操作性、整備性など全てを投げ捨てた恐るべき殺人マシーン”マッハV”など、個性の強いバイク”しか”作らない。壊れたら自分で直せ!と言わんばかりのダイナミックな発動機その他を搭載していて、初心者には厳しい。が、一度そのクセに魅了された者は(以下略)



という、各メーカーのそれぞれの個性が、一発でわかりますよね(^^)

そんなアタシもカワサキ好きです。

「乗りたいなー」と今でも憧れているのは「4ストマッハ」「じゃじゃ馬」と呼ばれてた”ザンザス”です。


あ、ちなみに今の単車業界は、技術の進歩と共に、それぞれ上記の個性の幅が縮まってはおるようです。問題の(笑)カワサキもゼファーという超ロングセラーの人気バイクがあるように、90年代以降は割りと堅実な路線を歩んでおりますので、カワサキのこと、嫌いにならないでくださいね(^^;










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2015年09月29日

福山雅治 結婚

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福山雅治/魂リク
(ユニバーサル)

はい、芸能事には疎いアタシでありますが、流石に「福山雅治、吹石一恵と結婚!」のニュースはチェックしました。

というのも、福山雅治は、実は密かにミュージシャン(主にギタリストとして)、そして「音楽好きの先輩」としてリズペクトしているんですよね。

素のアタシを知っている人なら「えぇ!?」と驚くかも知れません。

もちろんアタシも最初から福山雅治好きだった訳ではありません。

アタシが若かった1990年代前半は、モデルとして役者として「完璧な美男子」として福山人気、そりゃもう凄いもんでありました。

だから当然世の男の常として「なんでぇ、チヤホヤされやがってよぉ」と、張り合える顔面でもないくせに勝手に嫉妬しておったんですね、いや、お恥ずかしい。

それからしばらくして、ドラマ「ひとつ屋根の下」で見せた「ちい兄ちゃん」の演技がなかなかに渋くて「このヒトはもしかしたらただ見た目がいいだけの役者さんじゃないかも知れない」と思いながらも「ふ、福山雅治なんて・・・」と、オモテではのたまっておりました。いやいやお恥ずかしい。

しかし、90年代半ばになってくると「HELLO」とかのシングルがヒット、極めつけは2000年の「桜坂」です。

ね、ルックスもいい、演技も上手い、その上歌なんか唄ってもヒットしやがる!と、アタシの中のみにくい男子の本能は、勢いよくメラメラと燃えておったんです。

いやいやいや、お恥ずかしい・・・。

しかし、あるテレビ番組で、福山雅治自身が「音楽を語る」みたいなコーナーがあって、そこで彼は「自分はARBとかSIONとかサンハウス(鮎川誠のロックバンド)、それから浜田省吾とかブルース・スプリングスティーンなんかが好きで・・・。実は中学の頃からバンドやってて、本当はミュージシャンになりたくて長崎なら上京したんだけど、結局役者になるということになって・・・」と、語っているのを見たんですね。

その時の真剣で純粋な目つき、静かなトーンだけどアツい想いがジワジワと伝わってくる真摯な語り口を聞いて「あぁ、この人音楽が本当に好きなんだな・・・」と、何か感じるものがあって、それ以来本当に「隠れ応援者」でおります。

いや、確かに自身で作詞作曲した曲は「誰が聴いても”福山雅治のイメージ”を壊さないような佳曲」が多くて、それはそれでJ-POPとしてはアリだと思うんですけど(昔は石原裕次郎とか小林旭とかが唄うようなもんで、俳優としては王道なんですよね)、アタシは彼が”好き”で”想いを込めて演奏してるカヴァー曲”が結構好きです。

ファンの方には「何をいまさら」と怒られそうですが、実に15年間続いた福山雅治の人気ラジオ「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル"魂のラジオ"」にて、ファンから「これをカバーして欲しい」とリクエストがあった楽曲を収録した「魂リク」。

これ、全曲ギター弾き語りの素晴らしいカヴァー・アルバムなんですよね。



【収録曲()内はオリジナル】
1.銭形平次
2.元気を出して (竹内まりや)
3.長崎は今日も雨だった (内山田洋とクール・ファイブ)
4.心の旅 (チューリップ)
5.チェリー (スピッツ)
6.糸 (中島みゆき)
7.コーヒールンバ (作詞・作曲:Perroni Jose Manzo/井上陽水、ザ・ピーナッツほか)
8.Raining (こっこ)
9.雨やどり (さだまさし)
10.ZOO (エコーズ)
11.さらばシベリア鉄道 (大瀧詠一)
12.12月 (SION)
13.Midnight Blue Train (浜田省吾)


まずは一発目の「銭形平次」にニンヤリするんですが、ジョン・リー・フッカーもかくやと思われる泥臭いブギーのリズムでガッツガツに弾いて唄う福山、いや男らしい、素直にカッコイイです。

大体人気歌手のカヴァーといえば、何というか「企画」の臭いがしてアレだったりするんですけど、もちろんこのアルバムも「ファンからのリクエストに応えました」という企画といえば企画なんですが、そこは彼自身が「いや、本当はコレが唄いたい」というミュージシャンとしての想いがあって、それを長年聴いてきてもう”あ・うん”の呼吸で解るファンの愛のある選曲だと思います。

どの曲にもオリジナルに対するリスペクトがありますし、ただギターをジャカジャカ弾いてるだけじゃなくて、それぞれの曲に合ったプレイスタイルをちゃんと使い分けております(「コーヒルンバ」でのフラメンコ調とか「雨やどり」のアルペジオとか)。

個人的には自身が大ファンを公言してはばからないSIONの「12月」これ、沁みるなぁ・・・。



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2015年09月28日

フレディ・キング 1937-1976

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フレディ・キング 1937-1976
(RSO/ユニバーサル)

初期フレディ・キングの音源を聴いていたら、何だか気分がアガッてきたので、今日は70年代”ファンクなフレディ”を会社車でガンガン流しながらノリノリでした。

このアルバムは、1976年、42歳で亡くなったフレディ・キングのラスト・アルバムであります。

元々は普通にスタジオ・アルバムとしてリリースするために、74年からレコーディングが進められていたのですが、フレディの急激な体調の悪化と共に、遂にスタジオで完成を見ることなく、既に収録が完成したスタジオ録音に、ライヴ音源を追加収録して「追悼盤」としてリリースされたのが1977年。

こう書くと、何だかとっても悲しいアルバムのように思えてしまいますが、中身は自分をリスペクトしてくれている、クラプトン他の”白人ロック小僧”達と、ファンクビートに乗っかって楽しくそしていつものように豪快にギターを弾き倒し、ハリのある声を響かせるフレディが楽しめる”70年代ファンキー・ブルースのこの一枚”ぐらいにゴキゲンなアルバムなんです。

最初アタシはフレディ・キング「3代キングの中では一番早く亡くなってるし、活動期間も短いから、どのアルバムも作風は似たようなもんだろう」と思っておりました。それにほら、モダン・ブルースて、正直に言いますけど、カッチリと”パターン”が決まってるでしょう。だから「とりあえずハイダウェイとかその辺聴いてればいいかー」と思ってて、で、たまたま「あ、これ、あんま見らんジャケットだ。まぁどうせ一緒だろうから買っちまえ」ぐらいの軽い、もう本当に軽〜い気持ちで買ったんですけどね・・・。

1曲目「ピック・イット・アップ」つづく2曲目「シェイク・ユア・ブーティ」での、イケイケの16ビートに「何じゃコレ!おっそろしくファンキーなんだが!!!!」と、5回ぐらい卒倒しました。

「フレディ・キングが、ファンクやってる!」これ衝撃でした。

しかも、ファンクやりながらも、ギターにも歌にも全然気負いがないんですね。

例えばB.B.だったら、すごく真面目に「新しいサウンドをモノにしなきゃ」と考えて、結果としてスタジオ盤ではB.B.のプレイ自体は良いけど周りのサウンドがちょっとチープよね・・・という作品もありました。

アルバート・キングはそのへんしたたかで、バックがソウルだろうがAORっぽかろうが好きにやらせて、自分のプレイスタイルは一切変えない(笑)。このアルバートの姿勢、おじちゃんは凄く好きなんだけど、軽〜いサウンドの中から「ずばばーん」と浮かび上がってくるチョーキングだけが聴ければそれでいい。とか、そんな感じで、やっぱりスタイルとサウンドに違和感があったりしました。

まぁ、両キング共にそういった作品の”違和感”を楽しめるから、結果イズ・オーライなんですが、フレディがやってる”ファンク”には、そういった違和感全くないんですよね。

やっぱり戦後にブルースだけじゃなくて、ジュークボックスでヒットを連発していた50年代のR&Bやジャズや、チャック・ベリーらのロックンロール、そしてロカビリーとか、少年期に既にラジオ等で「最新の色んな音が聴けた」モダン世代ならではの感覚というんでしょうか、年代的にはフレディがブルースマンとしてテキサスからシカゴへやって来た時既に、黒人若者の憧れといえば”俺たちのジェイムス・ブラウン”でしたから、つまりフレディやバディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ等「60年代の黒人青年」にとってみれば「ブルースとそれ以外のブラック・ミュージックの境界」なんてとっても曖昧で

「いや、ソウルもファンクも一緒じゃね?だってブルース・フィーリングあるもん」

ぐらいな感覚であったんじゃなかろうかと思うのです。

特にアタシら日本人は「ジャンル」というものにこだわって「これはブルースじゃない」「これはソウル、これはファンク」と、意識してなくても何となく分けて(つまり構えて)音楽聴いてしまう悪いクセがあります、ソイツをまずは取っ払って「ゴキゲンなブラック・ミュージック」として70年代フレディは聴きましょう。





1.パック・イット・アップ
2.シェイク・ユア・ブーティ
3.もしも
4.ウーマン・アクロス・ザ・リヴァー
5.スウィート・ホーム・シカゴ
6.シュガー・スウィート
7.TVママ
8.ギャンブリング・ウーマン・ブルース
9.ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード


楽曲の説明をちょいとすれば、@ADがマイク・ヴァーノン、ボビー・ランチ、ピート・ウィンフィールド、クリス・マーサーらとフロリダのスタジオで行ったセッション。

同じ1974年でも8月5日に録音されたEFGは、エリック・クラプトンやカール・レイドルの”デレク・アンド・ザ・ドミノス・コンビ”が参加。

多分この6曲が「フレディ・キングのアルバム」と予定されてレコーディングされたものだと思います。

BCは1975年3月31日に、地元テキサス州ダラスで行われたライヴ。そして本当の意味での「最後の最後の音源」となったHが、1976年11月15日に、地元ダラスのコンベンション・センターで行われたライヴ。この3曲が「追加」の部分じゃなかろうかと思います。


「ファンク色濃い」といっても、やっぱり”凄み”を感じさせる王道スロー・ブルースのBや、ロバート・ジョンソン作のブルース・スタンダードD、”師匠”との競演に純粋なギター小僧になって弾きまくってるクラプトンとの応報もゾクゾクするGなんかを聴くと、やっぱりフレディ、すげぇブルースマンだよ・・・。とひしひしと感じるのであります。

全体的にグルーヴィーで”ゴキゲン”の一言に尽きる作品ですが、クラプトンがヴォーカル&メイン・ギターで頑張ってるラスト・ナンバーのHとかを聴くと「あぁ、やっぱり遺作なんだなぁ・・・」と、切ない気持ちになってきます。

このアルバム、今は盤権をメジャーのユニバーサルが持っていますが、アトランティック子会社だった”RSO”というややマイナーなレーベルの作品ですので、再発は貴重かもです。


”フレディ・キング”関連記事

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2015年09月25日

フレディ・キング The King Years 1961-1962

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Freddie King/The King Years 1961-1962
(Not Now Music)

B.B.キング、アルバート・キングときてあぁそうだ「3大キング」の最後の雄、フレディ・キングであります。

フレディといえばB.B.やアルバートよりもひと世代(大体10歳ぐらい年下)で、バディ・ガイマジック・サムオーティス・ラッシュなどと同世代。

つまり少年時代にTボーン・ウォーカーやB.B.キングの演奏を熱心に聴き、その「モダン・ブルース技法」を自らの血肉となるまで研究した、最初の世代であるといっていいでしょう。

凄腕のギタリスト達がひしめく「モダン・ブルース第二世代」の連中の中から、フレディがポーンと抜けて先輩格の二人と並び称されるようになった理由は「たまたまキング姓だった」とかいうことではない、それと「ブルースマンとして最も脂の乗り切った42歳という年齢で夭折してしまったから」というのでもない、確かにズバ抜けた実力と、他を圧倒する個性でもってブルースの歴史を華やかに彩ったからに他なりません。

B.B.キングの必殺チョーキングを更に攻撃的にしたかのような、一撃必殺のギター・フレーズに、アルバート・キング譲りのズ太く伸びのあるトーン、独特のちょっとタメを効かせて一気に弾きまくる体感速度もブイイウ上がるノリの良さ、そしてその巨体から発せられる、時にワイルドで、時にメロウな歌声の素晴らしさ(これ、結構ポイントよ。

、更にゴリゴリのスロー・ブルースからジャンピン・ジャイブなブギー、更にラテンやソウル/ファンク系まで、結構何でもこなせるマルチな才能・・・こういった諸々が、フレディ・キングを堂々「キング(王)」たらしめた大切な要因でありましょう。

もちろん後世のエリック・クラプトンがブルースをやるときに、ギターの弾き方から唄い方まで”まんま”フレディを意識していたこととか、幼い頃隣近所に住んでいた(!)スティーヴィー・レイ・ヴォーンが「あの人はホント凄かったぜ」と語ったこととか、まぁその辺の話も色々とあるんですが、話せば長いです(汗)、まずはフレディを聴いてみましょう。




(Dics-1)
1.See See Baby
2.Lonesome Whistle Blues
3.Takin' Care Of Business
4.Have You Ever Loved A Woman
5.You Know That You Love Me (But You Never Tell Me So)
6.I'm Tore Down
7.I Love The Woman
8.Let Me Be (Stay Away From Me)
9.It's Too Bad Things Are Going So Tough
10.You've Got To Love Her With A Feeling
11.If You Believe (In What You Do)
12.You Mean, Mean Woman (How Can Your Love Be True)
13.Do The President Twist (with Lula Reed)
14.You Can't Hide (with Lula Reed)

(Disc-2)
1.Hide Away
2.Butterscotch
3.Sen-Sa
4.Side Tracked
5.The Stumble
6.Wash Out
7.San-Ho
8.Just Pickin'
9.Heads Up
10.In The Open
11.Out Front
12.Swooshy
13.(Let Your Love) Watch Over Me (with Lula Reed)
14.It's Easy Child (with Lula Reed)


フレディ・キング自体、活動した年月が短い人ですから、時期によってものすごくカラーが違うということはありません(70年代はバックがファンクだったり、スワンプ・ロック色強くなるものの、元々ファンキーなプレイ・スタイルなので違和感ナシ!)、が、あえて「この時期のフレディは押さえといた方がいいぜぇ」とアタシ個人的にオススメしたいのは、やっぱりデビュー時の60年代初頭「KING」レーベル時代の音源です。

名詞代わりの代表曲といっていい大ヒットインストナンバー「Hide Away」や、泣く子もむせぶ鬼のスロー・ブルース傑作「Have You Ever Loved A Woman」テキサス流儀のシャッフル・ビートに乗って唄&ギターともにゴキゲンな「You Know That You Love Me」など、既にこの時期から色々と極めて出来上がっているフレディが、このベスト二枚組にはガッツリ余すところなく収録されております。

いやしかし、今ドキのブルース・ファンは幸せですよ、アタシが若い頃は、フレディ・キング聴きたくても国内ではそんなに復刻されてなかったり、輸入盤は似たようなジャケットで、違う音源がバラバラに入ってるCDが色々出てたり、なけなしのお金をはたいて買ったら重複曲が結構あったり、「ちゃんと聴こう!」と思っても、なかなか「これ!」ていうアルバムなかったんですよね。。。

でも、今こうやって初期のしっかりした音源(統一レーベルの音源)が2枚組で、しかもありえんぐらいの格安で出てるとは、繰り返しますが今ドキのブルース・ファンは本当に幸せですよ・・・。






(コレはおまけ、70年代のライヴですがもうゴッキゲン♪)

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2015年09月24日

ビッグ・ビル・ブルーンジィ ファーザー・オブ・ザ・シカゴ・ブルース・ギター

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ビッグ・ビル・ブルーンジィ/ファーザー・オブ・ザ・シカゴ・ブルース・ギター
(Pヴァイン)

戦前ブルースを聴いていると必ず「1本のギターなのに2本鳴ってるように聞こえる」

という不思議体験をします。

アタシの場合は最初にロバート・ジョンソンを聴いたとき

「コレは絶対ベース音担当のサイドギターがいるに違いない!にしてもすごいではないか、完全にロバートと息がピッタリだ!!」

という、お決まりのパターンにハマり(^^; あとでライナノーツを見て、あ、キース・リチャーズがおんなじこと言ってる。と気付くに至った次第。

そこで、これもお決まりのパターンなんですが

「えぇ!?」

となります。

いや、だってありえんでしょう。まだコードジャカジャカしか出来なかったギター初心者の十代には「親指でルートを弾いて他の指でメロディーを弾く」なんて、指弾きのアルペジオなんかよりも遥かに遠い、まるで異次元のよーな話でしかありませんでした。

必死で耳コピしようとしては何度も挫折し、それでも食らい付いて、何とか「それっぽいこと」が出来るようになるまでに、ようやく1年半ぐらいかかりました。

その頃はみんな早弾きの練習してて、アタシよりどんどん上手くなっていくのを「ちくしょー」と横目で見ておりましたが、アタシは正直早弾きよりも”そっち”を極めたくて、黙々と練習していました。

で、ロバート・ジョンソンは、まぁ何となく(上手く出来ないところははしょりつつ)弾けるようになった。

丁度運よく上京してすぐにステファン・グロスマンの「カントリー・ブルース・ギター奏法」みたいなビデオも購入して、ロバート・ジョンソンやサン・ハウスだけでなく、ミシシッピ・ジョン・ハートやマンス・リプスカムの奏法解説などを見ながら「なるほど、親指でルートをキープしつつ人差し指でオブリガードを合間に挟むのか・・・」と、一応理論的に納得のようなものをしたら、あの「何をどうやってるか全く分からなかったミシシッピ・フレッド・マクダウェルの弾き方もどきもなんとなく出来るような木がしてきました。

あの頃は「ビデオ」ってのが本当に貴重だったんですよ。

特に戦前の、ほとんど伝説の中にしかいないようなブルールマン達の「動く姿」というのは、拝めるだけでもう御の字だった。

というわけで、ある日ライノから出ていた「ストーリー・オブ・ザ・ブルース」というビデオを見つけます。

これはですね、何と!中学からの憧れのレッドベリーの貴重な映像が入ってるというので、即買いしました。

入っていたのは「Pick A pale of Cotton」の1曲だけ。

それでも「動くレッドベリー」がまさか観れるなんて、想像もしていなかったので(しかもカラー)、卒倒しました。

しかも、そのビデオにはサン・ハウスの映像や、ベッシー・スミスの「セント・ルイス・ブルース」なんかも入ってて、戦前ブルース好きにはもうたまらんだったんです。

で、をうをう言いながら観てたんですけどね、そん時に出会ったのがビッグ・ビル・ブルーンジィのこの映像でした↓




分かる人は分かりますよね、そう、エリック・クラプトンが「アンプラグド」でやってた「Hey Hey」の元ネタです(確かビデオのクレジットでは「Guitar Suffle」てなっていた)。

コレ!何じゃコレ!究極の2本同時弾きギターじゃん!!しかもリズムがぜんっぜん狂ってない、正確無比のこのピッキング。何このビッグ・ビル・ブルーンジィってオッサン、全然知らねぇけどカッコイイぞ!!

と「この曲絶対マスターしてやるわー、そしてこの曲入ってるCDも探したるわー」と思って、早速情報収集とCD探しを同時に行いました。

学校(短大)の図書館にブルースの本があって、それ読むと


「ビッグ・ビル・ブルーンジィこそが、戦前シカゴ・ブルースの大スターであり、あのマディ・ウ、ォーターズの才能を見出して育てたよーなもんであり、また、その抜群のギター・テクニックは1930年代シカゴでブルースを弾いている全てのギタリストの憧れの的であった。つーかとにかくすげぇ大物なんだよ」


みたいなことが、おぉ、書いてある書いてある(大分自分なりに語調は変えてますが・・・)!!

あとはおなじみのパターンで、埼玉から池袋へ「ビッグ・ビル探し」の旅の果てにようやく中古屋で国内エピックソニー盤「ビッグ・ビル・ブルース」という、今にして思えばビッグ・ビル全盛期を代表する名盤中の名盤を買ったのですが、残念ながらコレには例の「ヘイ・ヘイ」が入ってなかった(でも、内容は1930年代シカゴブルースのとびきりゴキゲンなシティ・サウンドなのよね♪)。

で、ガイドブックやら何やらを読みまくってようやく辿り着いたのが天下のPヴァインからリリースされていたこのアルバム↓



【収録曲】
1.Pig Meat Strut
2.I Can't Be Satisfied
3.Tadpole Blues
4.Saturday Night Rub
5.How You Want It Done
6.Milk Cow Blues
7.I'll Be Back Home Again
8.Serve It To Me Right
9.Mississippi River Blues
10.Something Good
11.Mountain Blues
12.I Can't Make You Satisfied
13.I.c. Blues
14.Messed Up In Love
15.Why Don't You Do Right?
16.I Want You By My Side
17.I'm Feeling Low Down
18.She Belongs To The Devil
19.What's Gettin' Wrong With You?
20.Come On Baby And Take A Walk
21.Hey, Hey


先のソニー盤「ビッグ・ビル・ブルース」が、ちょいちょいギターの凄いところを小出しにしつつも「トータルなアーティストとしてのビッグ・ビルの凄いところ」を記録した名作なら、このアルバムは強力無比だった鬼のギター・ピッカーとしてのビッグ・ビルが余すところなく収録されております。

とりあえず「そんな弾き方どーやったらできるんだよ!!」感満載の@やCのラグタイムでの凄まじいノリを体現してみてください。んで、もうこの際「クラプトンがカバーしたから」というミーハーな理由でも構いませんから、ラストの「ヘイ・ヘイ」のオリジナルの天才的リズム感にぶっ飛んでください。

あとはうん、実はスロー・ブルースも味わいがあって、ノリノリのラグだけじゃなくて唄の合間にちょろっと弾く単音チョーキングの凄さとか、流石はマディが”親父”と慕っただけはある豪快で気風のいいヴォーカルの中にある、クセになる哀愁とか、まぁ細かくじっくり聴いていけば、絶賛ポイントはいくつもあるんですが、とりあえず「アコースティックなブルースのギターでぶっ飛びたい」人は問答無用で購入をオススメします。

このアルバムにタイトル付けるとしたら「シカゴ・ブルース・ギターの父」以外ないよなぁと、いつ聴いてもアタシはしみじみ思います。。。


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