ディープなコラム こちらにも書いてます♪

2015年11月30日

水木しげる死去


今日は空港で仕事をしておりました。

空港の待合室にはテレビがあります。そこから流れてくる音を聞きながら「あぁ、世の中ではこんな事件が起きてるんだな…」ぐらいに思ってるのですが、今日は

「漫画家の水木しげるさんが都内の病院で亡くなりました」

という音声が耳にピーンと響いて「ウソだろ…」と、思わず作業をしている手が止まりました。

「妖怪は死なない」と、思っていただけにショックです。

私は昭和っ子ですので当然「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などを小学生の頃から夢中になって読んでたクチです。

子供の頃はまだ見ぬ「妖怪の世界」を、恐い気持ち半分、憧れの気持ち半分で、ドキドキしながら漫画を読み、アニメを観ていましたが、大人になってからは、水木センセイの描く「妖怪達」が、人間以上に人間臭く思えて「これは人間世界を裏返したものをリアルに描いた漫画ですなぁ、水木センセイ…」と、感心しきりで読んでいたものです。



アチラの妖怪の世界で楽しく過ごしていらっしゃるものと思います、ご冥福をお祈りします。





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2015年11月29日

配達中に聴くブルース

151129_105635.jpg昨晩は「愚弁」ライヴ

演奏側としても観客としても凄まじいエネルギーを消費したので、仕事のこととか全然考えられまっしぇん(笑)

アタシは朝起きて「さて、今日の配達中に聴く音楽は何にしようか」と思うんですが、今日はもう全然頭回んなかったので、無意識で選んでたCDはレッドベリーでした。

これ、国会図書館用に大量の録音を残しているレッドベリーにしては珍しい商業録音(しかも大メジャーのRCA♪)なんですねー。

内容も流石にメジャーだけあって豪華です。何とほとんどの曲にコーラス隊が付いています。

弾き語り作品ではポップな中にどこかおおらかな狂気みたいなもんを感じさせるレッドベリーですが、このアルバムでは素直に「唄う喜び」を体現させてくれるレッドベリーが聴けます、ええ、楽しい楽しいアルバムなんです♪

このCDは10代のころに買った、持っている中では多分4番目ぐらいに古いCDですよ。

無意識がアタシの「源流」を掴んでたんですねぇ。

いつか再発されたらレビュー書きたいと思います。
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2015年11月28日

ディスチャージ Why


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DISCHARGE/Why
(Castle)

はい、G.B.H.といえばUKハードコアのもう一方の雄、ディスチャージを紹介しなくてはならないでしょう。

アタシのハードコア体験はG.B.H.、デッド・ケネディーズときてディスチャージだったのですが、実はUKハードコアの本家本元、絶対的なオリジネイターといえばディスチャージであります。

・・・っていうのを、G.B.H.聴いて「きゃー!ハードコアすげー!!やべー!!かっけーーー!!!」となって、しばらく経ってから気付いたんですね(ホントに「ほら、お前のそうゆうところよ!」というところなんです、アンポンタンなんですよ、はいィ・・・)。

で、ディスチャージです。

結成は1977年であり、丁度イギリスはパンク・ムーヴメント真っ盛りの時に活動を始めていますので、年代的には「オリジナル・パンク」の連中と同年代です。

しかし、その過激でメタリック、特徴を挙げるならよりハイゲインに歪ませたギターの攻撃的なサウンドと、高速ビートに乗って絶叫する歌唱で一気に突っ走る音楽性は、明らかにパンクロックの”進化系”でありました。

音楽的にはロックンロールというよりも、ブラック・サバス等のハードロックから受けた影響(重々しいリフ等)をより無駄を省いてシンプル化させ、加速させたものがディスチャージの「ハードコア」と言って良いかも知れません。

実際に彼らは80年代後半にはヘヴィ・メタル色の強いアルバムを作っていますし(不評ですが・・・)、スレイヤーが「サウンド的に影響を受けたバンド」として彼らの名を出しているように、このサウンドがどんどん加速していった先にはあの”スラッシュ・メタル”があることを予感させるものであります。

速さや曲展開、怒号のようなヴォーカルをマシンガンのように繰り出して聴く人の神経をひたすら「煽る」という意味では、ディスチャージとG.B.H.の音楽性は非常に似ております。

が、、ディスチャージのサウンドはどこか深刻で、独特の狂気とダークな質感を感じさせ、更に歌詞も徹底した「反戦」「反権力」「反商業主義」という強力なメッセージを聴き手に尽き付けるもので「とにかくデカい音でバカになって暴れようぜ」という、どこかカラッとした味わいのあるG.B.H.とは、同じ時代のUKハードコアなのにどこか正反対のベクトルを感じます。

さてさて、そんなアタシが高校の頃に初めて購入したのが、1981年にリリースされた彼らの記念すべきデビュー作「Why」なんですが、コレも事前に「このアルバムが名盤」とかそんな情報は余り知らないまんま、何となく「ジャケがヤバい」という少々アレな理由だけで購入したんですが、コレもまた「最初に買ったのがコレで良かった」と、今でも思えるハードコアの金字塔的な名盤、つうかG.B.H.同様「うぉぉおおおお!コレこそがオレが求めてたパンクなんだよぉおおおおぉ!!」と、そりゃもう夢中になれるぐらいに「速くて過激で暴力性の高い曲だけ!」なアルバムでした。




【収録曲】
1.Visions Of War
2.Does This System Work
3.A Look At Tomorrow
4.Why
5.Maimed And Slaughtered
6.Mania For Conquest
7.Ain't No Feeble Bastard
8.Is This To Be
9.Massacre Of Innocence (Air Attack)
10.Why (Reprise)
11.Realities Of War
12.They Declare It
13.But After The Gig
14.Society's Victim
15.Fight Back
16.War's No Fairytale
17.Always Restrictions
18.You Take Part In Creating The System
19.Religion Instigates
20.Decontrol
21.It's No T.V.Sketch
22.Tomorrow Belongs To Us
23.Maimed And Slaughtered (Live ? Apocalypse Punk Tour 1981)
24.Decontrol (Live ? Apocalypse Punk Tour 1981)


ジャケットは戦争で犠牲になった(空襲を受けた)民間人の・・・ちょっとショッキングなモノクロ写真であります。

でもこれこそが彼らがレコードを世に出すにあたって、一番社会に投げ付けたかったメッセージなんですね。

で、楽曲は、ほとんどの曲が2分ありません(!)曲によっては1分ちょっとで「ズドドドー!!・・・ダン!!」と終わってしまう曲ばかりで、これまた潔いんですが、でもどの曲も一緒に聞こえない。

ちゃんと短い展開の中に構成が綿密に練られていて、特にギター・リフに関しては曲毎にキチンと印象に残るフレーズを「ザクッ!」と脳裏に撃ち込んでくるのがディスチャージの凄いところ。

このヒトたちは単なる不良じゃなくて、単純な暴徒でもなくて、実は物凄く知的水準の高いテロリストだなぁと思います。もちろん音楽性はさっきも言ったように「無駄ナシ、理屈ナシ、加速勝負」の実に分かりやすいストレートな凶悪ロック。だからこそ余計に底知れぬ「狂気」を感じるんですよね。

オリジナル・アナログ盤は全10曲、15分を一気に全力疾走するアルバムでしたが、CD化に際しては怒涛のボーナス・トラックがタップリ入ってます。

全23曲、それでもトータル「30分ちょい」です。うん、これぞハードコア。



(狂気ですよ、これ狂気・・・)


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2015年11月27日

G.B.H.City Baby Attacked By Rats

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G.B.H.City Baby Attacked By Rats

(Captain Oi!)

実のところを言いますと、中坊の頃勢いで「パンク」というワードに「おぉぉぉおぉお!!」ときて、セックス・ピストルズクラッシュ、ダムドなどなど、いわゆるUKの「オリジナル・パンク」を聴いてはみたものの、頭のワルい中学生に、いきなり洋楽が耳にスイスイ入ってきて「おぉおぉぉおお!!」となるわけがなく、ただ「お、音楽的には意外とちゃんとしてるべな・・・」と、無理矢理納得するしかなかったんです。

とにかく十代の頃というのは「速くて過激な音楽」というものをひたすら求めておりました。

それとほら、なんぼ「パンクは思想じゃい!」と、突っ張ってみせても、どこかこう「パンクな(見てくれの)スタイル」への憧れみたいなものは捨てきれず、中学の頃は一人悶々としておったわけです。

アタシの友達は「宝島」とか「バンドやろうぜ」といった雑誌達でした。

雑誌にはよく「パンクファッション」が載っておりました。

それはモヒカンに刈り上げた髪の毛を金髪かピンクだかに染めて勢い良く”ツンツン”にして逆立たせ、鋲のいっぱい付いた革ジャンにズタボロのジーンズに厚底のロンドンブーツに身を固めた「パンクな(格好の)おにーさん達がいっぱい写っておって「いいな〜・・・」と、淡く憧れておったわけです。

ところが!

ところがですよ。

この「モヒカンに革ジャン」という典型的な、それこそ音楽とは全く関係ない漫画とかでもパロディっぽく使われているパンクファッションを、実はその頃聴いてたオリジナルパンクス達に見出すことはなかったんです。

そんなある日「パンクより速くて激しい音楽で、ハードコアというのがある」という情報と共に、いくつかのバンドの写真が雑誌に載っておりました。

「うぉう!ハードコアって何それカッコイイ」

と、よく分かりもせんままに写真と活字を夢中で眺めていたら、ようやく「あのパンクな格好のバンド」に巡り会うことが出来たんです。

はいドン!

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うわぁ何このバンド素敵!!

とときめいた中3の夏

このバンドこそがG.B.H.

70年代後半にオリジナル・パンクス達が切り拓いた「パンク」という音楽に、更なる激しさとスピードを加え「モヒカンに革ジャン」というファッション・スタイルの雛形を作った、UKハードコアの雄とアタシとの出会いでありました。

で、何が何だかよー分かりもせんままに自転車に乗って街に行き「シティ・ベイビーの逆襲」なるCDを、お小遣い貰ってソッコーで買いました。


このアルバムこそが1982年にリリースされた、G.B.H.の記念すべきファースト・アルバムと知ったのは、大分後になってからの話・・・。



【収録曲】
1.Time Bomb
2.Sick Boy
3.Wardogs
4.Slut
5.Maniac
6.Gunned Down
7.I Am The Hunted
8.City Baby Attacked By Rats
9.The Prayer Of A Realist
10.Passenger On The Menu
11.Heavy Discipline
12.Boston Babies
13.Bellend Bop
14.No Survivors
15.Self Destruct
16.Big Women
17.Am I Dead Yet?
18.Slit Your Own Throat
19.Sick Boy (Single Version)


「ズドドドドド!ダダダダダダ!」と打ち鳴らされる高速ドラムのビートと、ギャンギャンやかましくコード弾きを延々掻き鳴らすギター、そして最初っから最後まで、ひたすらがなり続けているヴォーカル。

「あぁコレがパンク!何か、イメージしてたパンクの音って正にコレ!!」

と、狂喜しました。

G.B.H.の音楽、一言で言えば「勢い」

歌詞も一応は社会への不満とか、そういうことへのアンチテーゼを含んではいますが、そんなに深刻ではなく(そっち方面の担当は、アタシの中では同時期に出会ったデッド・ケネディーズでしたよ)政治的な臭いもぜんっぜんなく、要はただ暴れたい、がなりたい、突っ走りたいというエネルギー”だけ”で音楽やっているよーな潔さが、そん時の自分の感情にピッタリフィットして「うぉうハードコアってサイコー♪」になりました。

その後セカンド、サードと段々キャッチーさが出てきたり、音もより鋭角になってきたり、メタル色の濃いアルバムを出したりもするんですが、この人らのサウンドと姿勢は基本的にずーっと変わらんと思います。

今でも金髪おっ立てて「ズダダダ!ズドドドドド!」な音で現役パンクス貫いているG.B.H.やっぱりカッコイイです。





(デビュー時)



(これは最近)


カッコイイ♪

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2015年11月26日

チャールス・ミンガス 5ミンガス

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チャールス・ミンガス/5ミンガス

(Impulse!/ユニバーサル)

さて、本日ご紹介いたしますのは「黒い聖者と罪ある女」で「うわー、ミンガスってやべー、かっけー!」とまんまとなったアタシが「今度こそ”ドルフィー入りのミンガス”を聴きたい!!」という思いで購入した2枚目のアルバム「ファイヴ・ミンガス」であります。

原題は「MINGUS,MINGUS,MINGUS,MINGUS,MINGUS,」なのですが、長いですよね。

以下にミンガスが偉大なアーティストで、すこぶるつきにかっこいいベーシストであっても5回も名前言われると・・・

「ミンガス」

「ウイッス!」

「ミンガス」

「あ・・・はい」

「ミンガス」

「お、おぅ・・・」

「ミンガス」

「わかったわ!」

「ミンガス」

「もうええわ!!」


と、今のアタシでもなってしまいます。恐らくは全国のジャズファン、ミンガスファンの皆様もおんなじよーな気持ちだと思いますので、発売からほどなくして付いた通称の方がよく知られておる、というアルバムなんですが、いや、中身を聴いてみますれば、これは確かにある意味で当時最も「ミンガスらしいアルバム」というぐらいに、そのブルージーで、やさぐれで、かつ繊細で洗練もされた彼流の”ジャズ”が、凄まじい濃度で展開されているアルバムなんです。


アタシ個人にとってはフェイバリットであり「コレはもう一生モノだな」と思うのは、意外な幽玄美に彩られた「黒い聖者と罪ある女」ではあるんですが、もしお客さんかミンガス聴いたことない人に

「ミンガスのアルバムで何かオススメないですか?ライヴ盤以外で」

と聴かれたら、この「5ミンガス」を、かなりの高確率でオススメしたいと思ってはおります。

何つったってセレクトした楽曲の「静と動のバランス」が絶妙だし、「ミンガスといえば」の名曲「ハイチ人の戦闘の歌」(本作では1曲目に「II B.S.」として収録)と、あのジェフ・ベックもカヴァーした、泣ける名曲「グッドバイ・ポークパイ・ハット」(本作では6曲目「レスター・ヤングのテーマ」として収録)、ミンガスが心底敬愛するデューク・エリントンの代表曲のひとつ「ムード・インディゴ」など、選曲の妙もあります。

そして「ミンガスといえば」の最強リズム・セクションであるダニー・リッチモンドとジャッキー・バイアードがガッツリと土台を固めた”自在に躍動するリズム”のトラックと、堅実派ドラマーのウォルター・パーキンスがまた味のあるプレイでミンガスを盛り上げているトラックとの「聴き比べ」もできるし、ホーン・セクションも「黒い聖者〜」でも大活躍だったチャーリー・マリアーノ、ジェローム・リチャードソンの2サックスに加えて、超個性派のエリック・ドルフィーにブッカー・アーヴィンが実にいいし、ミンガスの重厚なサウンドに欠かせない「トロンボーンとチューバ」も、編成の中で活き活きと躍動しておりますし・・・と、いいところを上げればキリがないぐらいなんですね。

あ「ミンガスまだ聴いたことない、ジャズもあんまよくわからん」て人は、メンバー解説のところはすっ飛ばして読んで結構です。

これこそは「百聞は一見にしかず」であり、とにかく1曲目のイントロからズ太く走るミンガスのベース、そこに折り重なるオーケストラ・サウンドのド迫力、ソロイスト達の「クセ」が嫌味なくゴキゲンにブリブリ言ってるのを聴いて「あぁ、いいわあ・・・」と、誰しもがなれるとアタシは思っておりますから(んで、最初に聴いた衝撃と刺激が冷めてきたところでバラード・ナンバーが後からジワジワ沁みてきますから)。





【パーソネル】
チャールス・ミンガス(b)
エディ・プレストン (tp@CEF)
ロルフ・エリクソン(tp,ABD)
リチャード・ウィリアムズ(tp)
ブリット・ウッドマン(tb,@CEF)
クエンティン・ジャクソン(tb,ABD)
ドン・バターフィールド(tuba)
ジェローム・リチャードソン(ss,bs,fl)
ディック・ハファー(ts,cl,fl)
ブッカー・アーヴィン(ts@CEF)
エリック・ドルフィー(as,bcl,fl@CEF)
チャーリー・マリアーノ(as,ABD)
ジャッキー・バイアード(p)
ジェイ・ベルリン(g,ABD)
ウォルター・パーキンス(ds,@CE〜G)
ダニー・リッチモンド(ds,ABD)

【収録曲】
1.U B.S.
2.IX ラヴ
3.セリア
4.ムード・インディゴ
5.ベター・ゲット・ヒット・イン・ヨ・ソウル
6.レスター・ヤングのテーマ
7.ホラ・デクビタス


で、アタシの個人的な「何でミンガス2枚目をこのアルバムにしたか?」っつうことなんですが、ひとつはやっぱりサイドマンでエリック・ドルフィーが参加しているヤツが聴きたい!という気持ちが凄くあったというのと、その時(ジャズ聴き始めのとき)に、後期コルトレーン、アルバート・アイラー、アーチー・シェップと聴いてきて”ハズレ”がなかった「Impulse!」というレーベルの、何といいますか硬派なジャズ魂みたいなのに惚れてしまっていたので「インパルスなら間違いなかろう」という絶対的な信頼があったからです(その後も今までずっとImpulse!とアタシとの”男同士の信頼関係”は不変のまま続いております、カッコイイんだってインパルスってレーベルは♪

で「ドルフィーさぁこい!アグレッシブでエキセントリックでホピホピなソロでこのミンガスの重厚な世界に斬り込んだれ!」と思ってずーっと聴いていたのですが、実はドルフィーのドルフィーらしいソロが聴けるのはラストのFのみで、これはもう期待通りのキレッキレなんですが、他の曲はミンガスの「男ブルースと大人の官能美」がメイン。

「あれれ?ドルフィーこれで終わり?」とは思ったものの、やっぱりここでもドルフィー云々はカンケーなく「ミンガスはミンガスでカッコイイ、しかも圧倒的に」なので、不満はありませんでした。

むしろこのアルバムの、特に「U B.S.」でミンガスの「本領発揮の荒ぶる魂の燃焼」を衝撃と共に堪能することが出来て、ここでその後「もうたまんなく好きぃ♪」になるブッカー・アーヴィンというコテコテのアクのかたまりのよーなテナーマンと運命の出会いを果たして、ジャズの世界の更なる深淵に引きずり込まれたので、やっぱり「ファイヴ・ミンガス」はミンガス聴く上では絶対にハズせない名盤であります。


その後「色んなレーベルの色んな年代のミンガス」を聴いてきましたが、ミンガスが一番やりたがっていた小オーケストラで、じっくりと時間も予算もかけさせて、完成度の高いサウンドを聴かせてくれるという意味ではImpulse!での本作と「黒い聖者と罪ある女」に敵うアルバムはないなぁ・・・と、初めて聴いたその日から20年弱経った今聴いても全く飽きないどころか、ますます鮮烈で濃厚な「美」を感じさせてくれるサウンドにうっとりしながらしみじみと思うのであります。



(「U B.S.」コレはもうイントロのベース音だけでゾックゾクきます、アツいです!)



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