2016年09月12日

ストレイ・キャッツ ごーいんDown Town

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ストレイ・キャッツ/ごーいんDown Town
(アリスタ/ソニー・ミュージック)

ブライアン・セッツァー先輩(Vo,g)、リー・ロッカー先輩(b)、スリム・ジム・ファントム先輩(ds)による3ピース・バンド、ストレイ・キャッツが、リーゼントとパンクに進化した新しいロカビリー・サウンドをひっさげてデビューしたのが1980年。

デビュー・アルバム「Stray Cats」(邦題は「涙のラナウェイボーイ」)は、イギリスを中心に大ヒットを致しました。

50年代のロカビリーやロックンロール・サウンドからの影響をサウンドの中心に置きながらも「単なる懐古趣味じゃないんだぜ」と言わんばかりのトンガッたグレッチの音と疾走感を全開にして暴れるストレイ・キャッツのパフォーマンスは、世界中のリスナーに、ロックンロールのコアにある不変のカッコ良さ、そして何よりあの時代の音楽でも十分に「今の不良」の耳を納得させることのできる強い説得力があることを知らしめました。

さてさて、デビューのっけから世界にキョーレツなパンチを放ったストレイ・キャッツ。勢いに乗ってデビューから1年にも経たない1981年に、セカンド・アルバムをリリースします。

それがコチラ




【収録曲】
1.ベイビー・ブルー・アイズ
2.リトル・ミス・プリッシー
3.ワズント・ザット・グッド
4.別れてスッキリ
5.ワン・モア・デイ
6.ごーいんDOWN TOWN
7.冷たい仕打ち
8.ゴナ・ボール
9.ワル酔い
10.フォード39年モデル
11.おもいでサマー・ナイト
12.クレイジー・キッド

このアルバムは、デビュー作で「新しいロカビリー(ネオロカ)」という音楽性を、ロカビリーにパンクなどのエッセンスをたくさん詰め込んだ彼らが、より自分たちの音楽の根っこにある部分、つまりはより50年代のロカビリーやR&Bの泥臭さに回帰した作品に仕上がっております。

まどろっこしいので簡単に言いますと

「好きなことやってやったぜ!」

とでも言わんばかりに、硬派でパンチとエッジの効いた、実にカッコいいアルバムなんです。


のっけから50年代ロカビリーの大物、ジョニー・バーネット・トリオのカヴァー(@)



だし、バラードのJも、リー・アレンのセクシーなサックスもむせるような大人の色気を醸して、見事なオールディーズ・テイストに仕上がっております。

先ほど原点回帰と言いましたが、彼らのトンガッたサウンドの本質が薄まった訳では全然なくて、ブライアン・セッツァー先輩のひしゃげたグレッチの荒削りなトーン、リズムのあくまで現代的なソリッド感、そして何よりサウンド全体からビシバシ伝わる硬派でやんちゃな質感は、ファーストよりハパワーアップしておりますぞ!





『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
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2016年09月11日

ウズベキスタンの音楽

160911_231518.jpgもう20年ぐらい昔の話

「世界の車窓から」というテレビ番組で、ウズベキスタンの列車の中で3本弦の三味線のような楽器持ってほへ〜っと弾き語りしてるおっちゃんが出ててカッコ良かったんです。

しかしウズベキスタンの音楽なんて何があるのかどんなCDが出てるのかさっぱりわからず、とりあえずおっきなCD屋さんのワールドミュージックのコーナーに唯一あったウズベキスタンのCDがこれです。

意外にガッツリ楽団モノで、意外に中近東っぽい感じで、あのブルースマンみたいな弾き語りおじさんのそれとは全然違う音楽でしたが、これがじわじわくるんです。

中央アジアは民族と宗教が交錯する場所だなぁとしみじみ。。。
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2016年09月10日

riku matumoto mako sakai  縁-en-

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riku matumoto mako sakai/縁-en-
(en-001)

【収録曲】
1.糸繰り節
2.むちゃ加那節
3.塩道長浜節
4.豊年節
5.いきゅんにゃ加那


久々に奄美関係、しかもシマ唄モノのCDの紹介です。

元ちとせ、中孝介のブレイク後、奄美では彼らに憧れてシマ唄を習い始める若い人達が増え始めたのが2000年代のはじめごろ。

ちょうどその頃小学生とか中学生だった人達が、今や高校生とか成人とかになって、今やシマ唄界隈は、新世代のフレッシュな唄者であふれているようです。

一方でポップスやクラシックなど、他ジャンルのミュージシャン達からも、奄美シマ唄は「他のどの地域にもないオリジナルな音楽」として注目を集めてもおります。

んで、今日ご紹介するのは、とてもとても若い人達、奄美出身のクラシック・ピアニスト松元陸と、喜界島からは唄者の界眞子のコラボによるCD「縁-en-」です。

聴いてみて最初に思ったのは「あぁ、凄い透明な世界だなぁ」ということです。

例えばアタシなんかの知る(といってもそんなに詳しくはないのですが)シマ唄というのは、例えば結婚式や新築のお祝いなんかで、唄者のおじちゃんやおばちゃんが、長年鍛えたパンチのある声で、腹の底から情念たっぷりに声を放つあのスタイル。

もちろんそれは宴席のガヤガヤとか黒糖焼酎とか煙草とか美味しい煮物の匂いとかとセットでくる、懐かしい骨太な記憶なんですが、こちらの若い(多分まだ20代前半)2人の、実にピュアで洗練を極めたシマ唄とピアノの共演は、良い意味で旧来のシマ唄と対極の位置にあります。

唄われている楽曲は、いずれもシマ唄の中でも特に有名なものばかりで、奄美の音楽に興味のある方にとっては、すんなりと安心して聴けるでしょう。

「シマ唄とピアノ」といえば、ベテラン朝崎郁恵がまず取り組んだスタイルで、アレで多くのコアな音楽好きが「奄美のシマ唄やべぇ!」となったと思いますが、アチラは主役の”唄”に、どこまでもさり気なくピアノが寄り添うスタイルでした(そりゃそうです、朝崎さんの声はバックが何であれ、強烈にその場をその声の”色”に染める存在感がありますから)が、このCDではもしかしたらどこまでも透明で、喩えれば蜻蛉の羽のような界眞子の歌声を、松元陸の柔軟な、でもしっかりと「メロディの軸」があってブレないピアノが絶妙なアレンジで優しく導いているような感じがして、その質感もまた何かこう新しいものを、みずみずしさと共に感じさせてくれるのです。

最近ではフィギュアスケート世界女王、宮原知子との”大島紬コラボ”でも音源が使われております。

http://dentsu-ho.com/articles/3690


今後それぞれピアニストとして、唄者としてどう進化していくかも楽しみであります♪

取り扱い終了しました





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posted by サウンズパル at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 奄美沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする