2016年11月03日

ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門

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『ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門』
(高野雲 著 シンコーミュージック・エンターテイメント)

はぁい、楽しみにしていた高野雲さんの新作ジャズ本を手に入れましたよーふっふっふ♪

アタシもこうやってブログで音楽のこと、あれこれ書いておりますが、雲さんはもう長年「カフェ・モンマルトル」というサイトを運営していて、そこにものすごーくためになるジャズ記事を鬼のようにアップしておられる方です。

サイト運営以外にも、多数の著作で、この国において「ジャズを楽しく、分かりやすく伝えること」に心血を注いでおられ、特にその文章は、目にした多くのジャズ初心者の皆さんにとっては、かなり明るい指標になっていることと思います。

で、で・でーーーー!!!!

「ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門」ですよ皆さん。

ラズウェル細木さんのイカしたイラストがデカデカと使われた表紙(アナゴ君テイスト満載のコルトレーンかわいい♪)、うん、ここに描かれているジャズマン達はみんなものの見事に「働くサラリーマン」(余裕ぶっこいてるのも若干一名おるが・・・)。”さわり”の部分でも

「この本は、ビジネスマンとして長年頑張ってきたアナタが”趣味は何ですか?”と訊かれた時に”いやぁ、ちょっとジャズをね・・・”と言ってもらえるための本」

とかいうようなことが書いてあります。

実際に

マイルス・デイヴィス(鬼上司)

チャーリー・パーカー(放蕩プランナー)

ソニー・ロリンズ(顧客に好かれる営業マン)

ジョン・コルトレーン(熱血社員)

ビル・エヴァンス(新製品に命を懸ける開発部長)

などなどなど・・・。あの〜、アタシは全然ビジネスマンじゃないんですが、読みながら「そうそう、それわかるー!」と、激しく頷きながら読みました。それぞれのジャズマン紹介の”さわり”で、会社員に喩えたらどうか?というその喩えというのが実に絶妙で、ジャズのことなんか全然知らなくても、そこだけで感情移入できるんですが、この本は読めば読むほど単なる”サラリーマンのための趣味のススメ本”に終わりません。





まず、およそ300ページという、ガイドブックとしては手頃なページ数の中に、たくさんの楽しいエピソードとともに「ジャズを楽しむ上で、これだけは押さえておきたい」というちゃんとした情報や、基本的な”名盤紹介”がちゃんと盛り込まれております。

アーティストそれぞれの情報はもちろん、その人がジャズの中でどういう位置にあったか?ジャズというのはどういう流れで形作られてきたのか?そして、その時代時代にどういったスタイルのジャズが生まれ、そして人気を集めていったのかが、難しい専門用語や言い回しナシで、実に”楽しく学べる”仕様にもなっておるんです。

そうそう、マイルスは鬼上司とかロリンズは営業マンとか、ビジネスマンそれぞれの役柄にジャズマンを当てはめて書いてるんですが、後半凄いですよ。

オーネット・コールマンはガリガリ君」

・・・ガリガリ君って!!!!(笑)


いや、しかし、読めばそれもなるほどの納得です。言っておきますが、この本決してフザケた本ではなく、”真面目に楽しくジャズを学ぶ本”なんです。でも面白い・・・。

あ、そうそう、雲さん”ジョン・コルトレーン”のところでアタシのことと、サウンズパル毎年恒例の「大コルトレーン祭」についても触れてくださっております。ありがたやありがたや。

いずれにしても表面は楽しいけれども、中身はある程度ジャズを聴いて知っていることの多い人にとっても、ジャズをより深く聴いて楽しむための必須の知識と聴き方のガイドがしっかりと記されている良書です。初心者の方もそうでない方もぜひともお読みくださいませ♪






『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/
posted by サウンズパル at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする