2017年01月17日

ジャニス・ジョプリン パール

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ジャニス・ジョプリン/パール
(ソニー・ミュージック)

1970年10月4日、ロサンゼルス、ハリウッドのホテルにて、アルバムレコーディングのため滞在していたジャニス・ジョプリンは、ヘロインのオーバードーズにより、27年の短い生涯を不意に終えました。

彼女が何度か入れ替えたバンドの中でもお気に入りの”フル・ティルト・ブギー・バンド”と共に行ったレコーディング・セッションは好調で、残るは「生きながらブルースに葬られて」という曲の歌入れと、アカペラのヴォーカルを仮録音した「メルセデス・ベンツ」のアレンジを決めるのみだったと云われております。

1968年に本格的にデビューして、世界情勢と熱くリンクして盛り上がるロック・ブームやヒッピー・ムーヴメントも追い風となり、彼女は一躍”時代の歌姫”のようなスターダムな存在になりました。

小柄な体で、全身全霊を振り絞ってソウルフルにシャウトするその規格外のヴォーカルと、音楽性の奥底にしっかりと根付くブルースの強固な存在感で、その声を耳にしてそのパフォーマンスを見た人は、ほとんど彼女のとりことなって行く中、ジャニス本人はどんどん変わってゆく周囲の環境の中にどう自分自身を置けばいいのか悩み、またそれを打ち消すように激しいパフォーマンスと酒とドラッグに、追われるようにのめり込んでいったと、伝記は物語っております。






【収録曲】
1.ジャニスの祈り
2.クライ・ベイビー
3.寂しく待つ私
4.ハーフ・ムーン
5.生きながらブルースに葬られ
6.マイ・ベイビー
7.ミー・アンド・ボビー・マギー
8.ベンツが欲しい
9.トラスト・ミー
10.愛は生きているうちに


ジャニスの1970年代の幕開けを告げるはずだったアルバム「パール」が発売されたのは、死の翌年の1971年1月のことでした。

前のバンド(コズミック・ブルース・バンド)は、ホーン・セクションも入ってソウル/R&B色を強めた編成でしたが、このバンドではホーンは使わず、その代わり2台のキーボードを加えたロック〜カントリーテイストがやや強くなったサウンドに乗ったヴォーカルのエモーションは、デビュー当時から一切変わりません。

このアルバムの看板曲である1曲目「ジャニスの祈り(Move Over)」は、激しくも美しい名曲。アルバム買った当初はこればっかリピートして聴いていましたが、徐々に「寂しく待つ私」「ミー・アンド・ボギー・マギー」など、ジャニスの優しい声が聴ける曲がたまらなく好きになりました。

ジャニスが遺したスタジオアルバムはどれも最高なんですが、とりわけこの「パール」はじっくり聴かせるアルバムです。オルガン2台の暖かい響きもまた染みますね。











(「Move Over」イントロからグッと持ってかれます)




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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
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posted by サウンズパル at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする