ディープなコラム こちらにも書いてます♪

2017年04月18日

ジョニー・ウィンター Live

887.jpg

ジョニー・ウィンター/Live
(ソニー・ミュージック)


いやぁ皆さん暑いですね、という言葉を、これほどまで早く使うとは、今年は思ってもおりませんでした。

奄美なんかもう3日前ぐらいから急にムシムシしてきて、雨もダーダー降って、これもう梅雨ですよ。

アタシもここへきて頭痛したり何したりと、体調も急降下であうあう言っております。

さぁこうなったらお約束、CD屋としては

「梅雨のジメジメをふっ飛ばすような音楽聴こうぜぃ」

ということなんでありますが、あー、梅雨の鬱陶しい時期、夏のクソ暑い時期には向かい酒ならぬ”向かい音楽”で、アタシは大体対抗しておりますね。

そう、鬱陶しい雨の季節には、ゴリゴリのジャズとかドロドロのブルースとか、バリバリのロックンロールがよろしいです♪

で、このうちの「ドロドロのブルース」要素と「バリバリのロックンロール」の要素を併せ持つといえば、アメリカはテキサスの火の玉兄貴、ジョニー・ウィンターであります。

5.jpg

大体名前が「ウィンター(冬)」のくせに、何か北欧神話にでも出てきそうなルックスのくせに、この兄貴はとにかくガンガンゴリゴリに、ブルースの影響受けまくりーのロックンロールを、配慮なんて言葉全くない強引なギターで弾きまくる!そして含みなんて言葉知らんぜな、張り上げるだけ張り上げる声でがなりまくる。


まー、男臭い&暑苦しいことこの上ないんですが、それもここまで貫けば、一周回って清々しい!

特にライヴ盤を聴けば、爽快な汗が一緒にかけて、気持ちがスカーンと晴れます。特に車ん中なんかでいい感じのボリュームで聴くとたまらんのですよね〜♪



(ギター・レジェンド・シリーズ)

【収録曲】
1.グッド・モーニング・リトル・スクール・ガール
2.イッツ・マイ・オウン・フォールト
3.ジャンピン・ジャック・フラッシュ
4.ロックン・ロール・メドレー:火の玉ロック〜ノッポのサリー〜 ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン
5.ミーン・タウン・ブルース
6.ジョニー・B・グッド
7.イッツ・マイ・オウン・フォールト
8.ローリン・アンド・タンブリン


このアルバムは、ジョニー・ウィンターがデビューして間もない頃(1971年)にリリースされた、ニューヨークのロックの聖地"フィルモア・イースト"での熱演を収録したライヴ。

とにかくロックで「ライヴ名盤」といえば、コレと1976年の「狂乱のライヴ」が、ジョニー・ウィンターの代表作として挙げられます。いやもう実際凄いんです。

原題は「Johnny Winter And / Live」です。

"And"ってのはバンド名で、まぁ彼っぽく直訳すれば

「ジョニー・ウィンターとその他の野郎共」

ですねぇ。

メンバーは、この"And"の中心人物で、セカンド・アルバムからジョニーと共同プロデュースなどをしているギタリスト、リック・デリンジャー、ベースのランディ・ジョー・ホブス、ドラムがボビー・コールドウェル。4人編成の、れっきとしたバンド編成であります。

ジョニー・ウィンターって人は、本当にもう悪ガキの、しかもガキ大将がそのまんま大人になってミュージシャンになったような人で、ギター弾かせたら特に「オレがオレが」がヒートアップする人だったらしく、それは確かにアルバム聴いて、その大暴れするギタープレイ聴けば分かります。

ジョニーの実弟、エドガー・ウィンターも

「兄貴は我が強すぎてタチ悪いんだよ。てかあのバンド名見た?"ジョニー・ウィンター・アンド"だぜ?何だよ"アンド"って」

と、半ば呆れながら言ったといいますが、いやいや、ジョニーはそれだからこそ生涯スタイルを変えることなく、最高にカッコいいブルースロッカーとして輝いておったんです。

さて、アルバムを聴いてみましょう。

楽曲のほとんどは、ジョニーが完全に「オレの好み」でセレクトしたとおぼしき、古いブルースやロックンロール・スタンダード。

兄貴はオーディエンスとの小賢しい駆け引きなんざ一切致しません。ドカーンとおっぱじめて「前半は大体ブルース、真ん中ロックンロールで盛り上げて、シメにブルースどーじゃー!」と、実に分かりやすいライヴで、例の如く弾きまくり、がなりまくってテンション最高潮のまま、感動と興奮・・・じゃなかった、興奮と熱狂と握りこぶしの時間はあっという間なんです。

「この1曲!」と言われても「んなもん全部に決まってんだろー!」と、がなりたくもなりますが、強いて言えば、ストーンズの「ジャンピンジャック・フラッシュ」からの怒涛のロックンロール・メドレーに興奮しねぇヤツぁ、と、ソフトに言っておきましょう♪

そして特筆すべきはバンドサウンド。

ジョニーがその強烈なキャラクターゆえにやっぱり真ん中で暴れまくってはいますが"アンド"の野郎共は、単なるジョニーの引き立て役じゃありません。

全体のサウンドが、実にタイトで不良で、おまけに土臭いんですよね。特にリック・デリンジャーのギター、弾きまくるジョニーのギターに負けない狼藉ぶりで、ガンガンにソロぶっこんできて、こら名前の通りアブナいし、ジョニーもリックも、どっちかがソロ弾いてる時のバッキングが、本当に自由というかお互い

「あ?てめーがソロ弾いてる時はオレがバッキングで目立ってやんよ!」

みたいな闘志剥き出しで、凄い緊張感醸してるんです。

うんうん「ギター・レジェンド・シリーズ」ですので、こういう「ソロvsバッキング」のバトルにスポットを当ててこのアルバムセレクトしたんですよねソニーさん、わかります。


”ジョニー・ウィンター”関連記事

『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/
posted by サウンズパル at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする