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2017年07月12日

エルヴィス・プレスリー登場

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エルヴィス・プレスリー登場

(RCA)

エルヴィス・プレスリーといえば、言わずと知れた白人ロックンローラーの最初で、それまでポピュラーかカントリー歌手しかいなかったシーンにブルースやR&Bからの大きな影響を流し込み、つまりはこの人がいなければロックは生まれても若者達の間で今も聴き続けられるような音楽にはなっていなかっただろうと。

つまり凄い人です。

アタシもパンクロックから始まって、ブルース、ジャズ、その他もろもろのブラック・ミュージックと色々聴いてふとエルヴィスの巨大な功績を思い知ることがよくあります。


しかし!

しかしですよ皆さん。

エルヴィス・プレスリーって、今最も

「有名だけどちゃんと聴かれていないミュージシャン」

の筆頭だとアタシ思うんですね。

エルヴィス・プレスリーといえば、例のキラキラフリフリの衣装とモミアゲという70年代以降のスタイルが、色んなところでおもしろおかしくネタにされてきたというのと、スターになってからのムード歌謡的な歌と何だか石原裕次郎みたいな大御所芸能人みたいなイメージがどうも強くて、一番刺激的で一番カッコ良かった初期のロックンロール時代にはあんまりちゃんとスポットが当たっていない。

だから今日はちゃんと”ロックンロールのエルヴィス”にスポットを当てて、広く世間の人にそのカッコ良さを知ってもらいましょう。

といってもこんな辺境ブログを読んで「お、エルヴィス聴いてみようか」と思ってくれる人が何人いるかは甚だ不安ではありますが・・・。





【収録曲】
1.ブルー・スエード・シューズ
2.当てにしてるぜ
3.アイ・ガット・ア・ウーマン
4.ワン・サイデッド・ラヴ・アフェア
5.アイ・ラヴ・ユー・ビコーズ
6.ジャスト・ビコーズ
7.トゥッティ・フルッティ
8.トライング・トゥ・ゲット・トゥ・ユー
9.座って泣きたい
10.あなたを離さない
11.ブルー・ムーン*
12.マネー・ハニー*
13.ハートブレイク・ホテル*
14.アイ・ワズ・ザ・ワン*
15.ローディ・ミス・クローディ*
16.シェイク・ラトル・アンド・ロール*
17.マイ・ベイビー・レフト・ミー*
18.アイ・ウォント・ユー、アイ・ニード・ユー、アイ・ラヴ・ユー*


はい、1956年リリースのエルヴィス・プレスリー正真正銘のデビュー・アルバム「エルヴィス・プレスリー登場」であります。

これはですのぅ、もう本っ当のホンモノのロックンロール・アルバムですよ。最初に聴いた時にアタシはその余りにも挑発的かつワイルドでセクシーなサウンドに

「えぇ!?これマジでエルヴィス・プレスリー!?何てこった、こんなにカッコイイんならもうちょっと早く聴いとけば良かった」

と、感動と後悔がいきなりMAXになった一枚です。

エルヴィスの声の圧倒的な存在感はもちろんですが、派手に飾らないけれどもズガンと迫ってくるギターやベース(もちろんウッドベースだぜぃ)や、軽快にシャッフル・ビートを刻むドラム、グルーヴィーなブギウギを叩き出すピアノなど、何といいますかカントリー、ロックンロール、ロカビリー、R&B、ゴスペルなど、50年代のイカシた音楽の要素全てが、限りなくありのままの姿でここに凝縮されているような感じがするんですよね。

それはチャック・ベリーのファーストを聴いた時も思ったことなんですが、古典として偉い所に祭り上げられる類のそれではなくて、ボリューム上げればいつでもゴキゲンな、いつまでも若者のためにある音楽って感じが、音の生々しさと共に強烈にあるんです。

貧しい家庭に育ち、黒人居住区の教会に勝手にゴスペルを聴きに行ったり、ジューク・ジョイントを外から覗いて生のメンフィス・ブルースを吸収したり、彼の音楽の中心にはいつもブルースやゴスペルなどのブラック・ミュージックがあります。

とにかく「ロックンロール」という言葉に少しでもピンとくるものがあれば、エルヴィスのこのアルバムと、メジャー・デビュー前のサン・レコードでのセッションを集めたアルバムは聴いて損はありません。

「白人は白人らしく品行方正に歌え」

という世間に対して、どんな批判を受けてもあくまで敬愛する黒人シンガー達のような歌い方やパフォーマンス(その中にはあの”腰をくねらせて歌う”というのがありました)をすることを止めなかった、理由は「カッコイイから」。そんなエルヴィスの反骨のスピリッツをぜひとも聴いてください。



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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
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posted by サウンズパル at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする