2017年09月23日

ザ・フー ライヴ・アット・リーズ

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ザ・フ/ライヴ・アット・リーズ
(ユニバーサル)

「ライヴバンド」という言葉を最近よく聞きます。

読んで字の如く「スタジオ音源もいいけど、ライヴだと更に信じられないぐらいカッコイイ!もう死ぬ!」というバンドのことです。

いやぁ、世の中には実にカッコいいライヴバンドはいっぱいいるし、素晴らしいライヴ盤、それこそたんまりあります。

え〜・・・

で、今から全くミもフタもないことを言います。

それはですね

「ロックバンドは、大体ライヴ・アルバムがカッコイイ」

ということです。

だってほれ、ロックはやっぱりライヴですよ。

ビートルズだってストーンズだって、今どんなに大御所になって、スタジオで超大作を作ってるバンドやミュージシャンでも、レコードデビューする前は、ライヴハウスで一生懸命演奏して、そこから人気が出て段々ビッグネームになっていったんです。

だから「ライヴアルバムがよくない」ってこたぁないじゃないですか。みーんな最初はライヴバンドだったんです。

その中で

「じゃあ最強のライヴバンドは?」

と訊かれたら、最強かどうかはわからんけれども、とにかくスタジオ盤のファーストを聴いてカッコイイと思った時以上の衝撃をライヴ盤で聴かせてくれたザ・フーを皆さんにはオススメいたしましょう。






1.ヘヴン・アンド・ヘル*
2.アイ・キャント・エクスプレイン*
3.フォーチュン・テラー*
4.いれずみ*
5.ヤング・マン・ブルース
6.恋のピンチ・ヒッター
7.ハッピー・ジャック*
8.アイム・ア・ボーイ*
9.クィック・ワン*
10.すてきな旅行|スパークス*
11.サマータイム・ブルース
12.シェイキン・オール・オーヴァー
13.マイ・ジェネレイション
14.マジック・バス

*ボーナストラック


何てったってキャリアも長いし、作品毎に凄まじく進化していったザ・フーです。

しかし、つい最近になっても積極的にライヴ・パフォーマンスを行って、ライヴアルバムやライヴの映像作品なんかをガンガン出しているザ・フー。そう、どんなに進化しようが、どんだけ大御所だベテランだと世間からもてはやされようが、コノ人達の軸足は「気合い一発でみんなを沸かせるライヴ」そこにずーーーっとあって、その信念がブレたことは、今まで一度たりともありません。

そんなフーの、最初にリリースされたライヴ・アルバムが「ライヴ・アット・リーズ」。1970年に行われた大学でのステージであります。

常日頃フーの魅力というのは

「ポップな曲にド汚いサウンド」

だと思っておりますが、このアルバムはもー凄い!

スタジオでも爆音セッティングのピート・タウンゼントのギターは何の遠慮もなく派手に歪ませて、いかにもアンプ直フルテンの、ギャンギャンゴワゴワのファズ・サウンドだし、元から単なるリズムキープじゃなくてギターのコード弾きの裏でブイブイにリードを弾いているジョン・エントウィッスルのベースもギターに負けない音量で動き回ってるし、キース・ムーンのドラムに至ってはほとんど暴走のレベルでバカボコバカボコ景気よくやっております。

で、ロジャー・ダルトリーのヴォーカルも「え?ツェッペリンのロバート・プラントなんじゃない??」と思わせる高音振り絞り系のシャウトをガンガン炸裂させ、ファーストで感じていた「音のやんちゃな正統ブリティッシュバンド」という最初にイメージは、またしてもここで気持ち良く覆されました。

この時期のフーといえば、スタジオ盤ではアレンジの凝った大作の「ロックオペラ・トミー」なんかも作って、アルバム・アーティスト集団として急成長していた時期なんです。すなわち耳の肥えた音楽好きの鑑賞にも十分耐えられるような深い作品を作ってやろうと、そういう時期に

「はーいみんなー、ギターをアンプにつなげたぞー。おまえらどっかーん!!」

な演奏を、ライヴでは相変わらずやってたってのがもうね、カッコ良い。カッコ良すぎるんです。。。

もちろんこのアルバムにも、彼らの”進化”はしっかりと見て取れます。

それはつまり「それまでのロックンロール路線から、新しいハードロック路線を宣言した」とか、そういうことで、実際このアルバム聴いてると、当時彗星の如く表れて爆風を巻き起こしていたレッド・ツェッペリンのサウンドと似通ってるんですが、そういうことすら、何かもうこの爆音一発なサウンドと、ひたすらアツいパフォーマンスの前ではどーでもよくなってきます。

あと、このアルバムのジャケット、これ凄くカッコイイよなぁと思っていたら

「当時よく出回ってるブート盤の真似をしただけ」

という話をある日聞いて、フーのことますます好きになりました。











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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
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posted by サウンズパル at 10:51| Comment(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする