2014年09月11日

バド・パウエル ストリクトリー・パウエル




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バド・パウエル/ストリクトリー・パウエル
(RCA)

【パーソネル】
バド・パウエル(p)
ジョージ・デュヴィヴィエ(b)
アート・テイラー(ds)
【収録曲】
1.ゼアル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー
2.コスクレイン
3.虹の彼方に
4.ブルース・フォー・ベシー
5.タイム・ウォズ
6.トプシー・ターヴィ
7.ラッシュ・ライフ
8.エレジー
9.ゼイ・ディドント・ビリーヴ・ミー
10.波止場にたたずみ
11.ジャンプ・シティ


精神病が悪化したために、特に晩年は不安定な演奏を繰り広げることが多かったと言われているバド・パウエル。

この作品は1956年の演奏を収めたもので、恐らくは病の影響が色濃く出たのであろう、ひたすら重く、ダークな色彩がアルバム全体を覆いつくしている。

楽曲も、彼のコンディションを考慮してか、ミディアム〜スロウなもので固められていて、全体のムードを統一する役割を見事に担っている。

とにかく一音一音が重く、そこに物理的な質量以上の情念が篭っている。

評価は分かれる一枚だろう。

特に、初期のような天才的な煌きや、疾走感溢れるプレイを求める向きには不評かも知れない。

それがどうした。

私にとって彼のピアノは「より深きところへ、一緒になって沈み込んでゆく音楽」だ。

特に心身ともに憔悴しきった時は、晩年のバドでなければダメ、いや、このアルバムじゃないとダメなんだ。

疲れた心と身体に、ズシーンと優しい重しのように乗っかってくるブロック・コードの癒しなんて、他では求め得ることができない。








posted by サウンズパル at 16:29| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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