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2014年11月07日

ベスト・オブ・チャーリー・パットン


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ザ・ベスト・オブ・チャーリー・パットン
(Pヴァイン)

【収録曲】
1.Mississippi Boweavil Blues
2.Screamin' And Hollerin' The Blues
3.Down The Dirt Road Blues
4.Pony Blues
5.Banty Rooster Blues
6.It Won't Be Long
7.Pea Vine Blues
8.Tom Rushen Blues
9.A Spoonful Blues
10.Shake It And Break It (But Don't Let It Fall Mama)
11.Green River Blues
12.Hammer Blues (take 1)
13.High Water Everywhere-Part 1
14.I Shall Not Be Moved
15.Dry Well Blues
16.Moon Going Down
17.Bird Nest Bound
18.High Sheriff Blues
19.Poor Me
20.Hang It On The Wall

戦前ブルースの雄、ミシシッピ・デルタ・ブルースの偉大なる父、サン・ハウスについて書いたならば、やはりこの人のことも書かねばなりますまい。私はもしかしたら明日死んでしまうかも知れない、そう思ったらもう書いておかねば悔いが残ります(^^;

というわけで、サン・ハウスと並ぶレジェンド、いや、戦前に若くしてその破天荒な生き様ゆえに夭折してしまっているので、レジェンド感はコチラの方がはるかに上か。ともかくサン・ハウスが「デルタ・ブルースの父」ならば、コノ人は「デルタ・ブルースの創始者」と称されているチャーリー・パットンであります。

正確にいえば「デルタ・ブルース」というブルースの原初的スタイルを造ったのはパットンではありませんが(そこんところは5spotに書いているアタシのコラム「ブルースの歴史」を読んでね♪)サン・ハウス、チャーリー・パットンらが労働者として苦役に従事していたミシシッピー州デルタ地域にあった「ドッケリー農場」という場所から誕生したであろうということが、綿密な調査によって「ほぼそうだろう」と確定されております。

そこでブルースをモノにして、レコーディング史に最初にその名を刻んで世に知らしめたのが、他ならぬサン・ハウスとチャーリー・パットンなわけで、だから2人の「デルタ・ブルースの父」「デルタ・ブルースの創始者」というのは、決して誇張ではなく、正真正銘の事実なのであります。

さて、話がマニアックな方向にすっ飛んでしまいそうなので、軌道修正してチャーリー・パットンについてお話しましょう。

パットンのブルースは、サンン・ハウスと同じく、基本的にギターをバッコンバッコン叩いて、ボトルネックでギュインギュインスライドさせる、ラフでタフな典型的な「デルタ・スタイル」であります。

しかし、野生度というか、より荒削りでドンガッているのがパットンです。

最大の特徴は彼の声です。

ヤスリか何かでザラザラにすり潰したような、強烈なダミ声は、個性豊かな戦前ブルースマン達の中にあって、ひときわ異質さが際立っており、美しくも禍々しくさえ聴こえます。

その声に影響を受けて、パットンのおっかけをしていたのが、若き日のハウリン・ウルフ

190cmの巨体で、若い頃から周囲から暴れん坊と恐れられていたウルフが、チャーリー・パットンを師と仰ぎ、ジューク・ジョイントで直接の薫陶を受けていた、というのを想像すると「あのウルフにもそんな時代があったんだなぁ・・・」と、微笑ましくもありますが、パットンのブルースは、もうそんな微笑ましい想像をブチ壊す程の破壊力に満ち満ちております。

ザラザラした声と張り上げて、目一杯の情念を込めてギターをスライドさせるのに加え、低音弦を「バチッ!バチッ!」と力強く弾くのが、パットンの必殺技でありますが、それは彼の代表曲「ポニー・ブルース」などで存分に堪能してください。

このアルバムは、我が国が世界に誇るPヴァイン・レーベルが総力を挙げて彼の渾身の「デルタ・スタイルの曲を20曲も収録したベスト・アルバム。

のっけからワン・コードのハチャメチャにパンクな「ミシシッピ・ボーヴィル・ブルース」や、Pヴァインの社名にもなった鉄道ソング「Pヴァイン・ブルース」キケン極まりないドラッグネタの「スプーンフル・ブルース」そして先も述べた代表的デルタ・スタイルな「ポニー・ブルース」など、どの曲も捨て難いキョーレツな曲ばかり。むろん解説も素晴らしくオススメであります。

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Charley Patton - Pony Blues
(代表曲「ポニー・ブルース」リズミカルなバッキングと低音弦のアクセントがカッコイイですけど、コレ、まだ”大人しい方”ですからね。)

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

BASEショップもありますよ(ここでしか買えない商品アリ)http://soundspal.thebase.in/

『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』
http://5spot.info/
posted by サウンズパル at 01:48| Comment(0) | ブルース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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