2014年12月06日

クリフトン・シェニエ バイユー・ブルース

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CLIFTON CHENIER BAYOU BLUES

(Speciality)

1.Boppin' the Rock
2.Things I Did for You, The
3.Yesterday
4.Clifton's Squeeze-Box Boogie
5.I'm on My Way (Pt.1)
6.Eh, Petite Fille
7.All Night Long
8.Opelousas Hop
9.I'm on My Way (Pt.2)
10.Think It Over
11.Zodico Stomp
12.Cat's Dreamin', The

アメリカ南部ルイジアナ州といえば、「ジャズの都ニューオリンズ」でお馴染みですが、ここはブルースもなかなかに独特なものがあって、実に面白い地域なのです。

代表的なのが、「ザディコ」(ザイデコー)と呼ばれる、アコーディオンをメインにした、ゴキゲンノリノリの音楽であり、その「ザディコ」を作ったクリフトン・シェニエが、あのサム・クックも所属したスペシャリティ・レコードに残したこの1955年の名盤「バイユー・ブルース」を真っ先に聴くべきでありましょう。

え?「ブルースでアコーディオンって何か不思議」?

そうでしょうそうでしょう。

ブルースっていえばまず思い浮かぶのは、ギターとかピアノとかハーモニカですよね、アコーディオンがブルースの伴奏楽器になるなんて、まず想像も出来ない人が多いかも知れませんね。

それにはまず、この「ルイジアナ」というアメリカの中でもちょっと特種な事情のある地域の歴史を説明しなければならないんですが、歴史的な説明はグダグダになりやすいので、ザックリ言いますね。

アメリカという国はイギリスの元々植民地としてその歴史が始まるんですが、ルイジアナだけはフランス領でした。

ココでピンと来た人ハイ正解です。

フランスといえば「パリのアコーディオン弾き」でおなじみの、アコーディオンなんですね。

フランスからアメリカに渡ってきたアコーディオンは、ルイジアナに入植したフランス系移民の間で独自の音楽「ケイジャン」を生み出しますが、このケイジャンはいつしか「クレオール」と呼ばれる白人と黒人のハーフの人達の民俗音楽みたいになって、他の地域とは別の「フランス系アフロ・アメリカン音楽」(あーややこしい)として発展します。

戦前は、アメディ・アルドワンというこのケイジャンの第一人者がいて、その時代の音源を聴くと、ブルースっぽくもあり、3拍子とかツーステップとか、フランスっぽい部分もある音楽ですが、コレを完全にブルースと融合させて、なおかつ50年代に流行したR&Bのノリとグルーヴを融合させたのが「ザディコ」なんですね。

まぁそんな難しい歴史のお勉強はさておきで、クリフトン・シェニエ、聴いたことない人は、ぜひともこのアルバム聴いてみてください。

少年時代はピーティー・ウィートストロー(「悪魔の養子」と名乗った伝説のピアニスト、ロバート・ジョンソンに与えた影響がデカい人)を夢中で聴き、そのブルース・ピアノのフレーズをアコーディオンでコピーして、抜群のブルース・フィーリングを身に付け、青年時代にはラジオから流れてくるジョー・リギンス(R&B,ジャンプ・ブルースの大スター)の演奏に触発されて「アコーディオンでも踊れるブルースをやろうぜ!」
と思い立ったシェニエによる、全編ゴキゲン&ワン・アンド・オンリーのグルーヴと泥臭さを持つ最高にノリノリな、アコーディオンの蛇腹から湯気でも出てそうな高温多湿な演奏がコレで聴けます。

ブルース・レコード・ガイドブックか何かで「クリフトン・シェニエの命日に、神妙な気持ちでこのレコードを聴いてたら、いつの間にかそんなことすっかり忘れて踊り狂ってた」という名文がありましたが、もうホントそんな感じ。

特に7曲目「All Night Long」での「あうぉならぶゆーべいべー(オールナイトロング♪)」のコール・アンド・レスポンスなんかもう血液が沸騰しちまいますよ〜♪

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Clifton Chenier - The King of Zydeco
(貴重なドキュメント映像。ブルース、R&B、ファンクのごちゃ混ぜ感もよろし♪)

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』
http://5spot.info/
posted by サウンズパル at 17:52| Comment(0) | ブルース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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