2014年12月08日

カーティス・メイフィールド カーティス


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カーティス・メイフィールド カーティス
(ワーナー)

1.イフ・ゼアズ・ア・ヘル・ビロウ・ウィア・オール・ゴナ・ゴー
2.ジ・アザー・サイド・オブ・タウン
3.ザ・メイキングス・オブ・ユー
4.ウィ・ザ・ピープル・フー・アー・ダーカー・ザン・ブルー
5.ムーヴ・オン・アップ
6.ミス・ブラック・アメリカ
7.ワイルド・アンド・フリー
8.ギヴ・イット・アップ

ソウルを語る上では「絶対にハズせないアルバム」というのがそれこそ何枚もありますが、カーティス・メイフィールドのこの1970年リリースのソロ・デビュー作「カーティス」こそは、ソウル・ミュージック、いや、ブラック・ミュージック全体を見ても、これはもう必聴、必携の一枚と言う他ないでしょう。

カーティスの美しいファルセット(裏声)でもって歌われるメロディーはとにかく美しく、彼自身によるテレキャスターのカッティングも実に軽妙で、更にパーカッションやストリングスを加えたアレンジの美しさ、土臭いファンクとは好対照の、軽やかなグルーヴの心地良さ、楽曲ひとつひとつのスケールの大きさとクオリティの高さなど、絶賛すればキリがないほど、もう「完璧」なアルバムであります。

まずは1曲目の「イフ・ゼアズ・ア・ヘル・ビロウ・ウィア・オール・ゴナ・ゴー 」から聴いてみましょう。

スムースではありますが、全体的に溢れる緊張感。それはスタイル云々、歌唱云々を通り越して身に迫ってくる切実さを感じさせます。

私は最初、輸入盤のアナログ盤でこのアルバムを購入して聴いておりましたが、英語の分からんバカな私が聴いても「あ、この人は、何か大切なメッセージを歌に込めて唄ってるんだな」と分かります。

後になって歌詞のこととか色々調べてみたら、やはりカーティス・メイフィールドという人は、歌にかなり社会的なメッセージを込めているということを知り、ますますファンになりました。

70年代といえば、繁栄を続けていたアメリカが、長引くベトナム戦争や黒人公民権運動などで揺れていた時代です。

そこらへんのところは皆さんにカーティスやマーヴィン・ゲイや俺達のジェイムス・ブラウンの歌詞などをじっくり読んでもらって、あと出来るならばキング牧師やマルコムXといった人たちのことをお勉強して頂きたいと思うんですが、話をつづけましょう。

カーティスがひたすら訴えてきたのは、行き過ぎた文明社会に対する警告と「それでもできることをやって、皆を愛そう」というポジティヴなメッセージであります。黒人公民権運動のさ中、彼も1人の黒人青年として、人種差別や暴力、黒人貧困層の犯罪といった問題と真剣に向き合い、苦悩しながら曲作りを行いながら、「非暴力」を訴えたキング牧師の思想にとりわけ影響を受け「よし、コレを俺の主張にしよう!」と思い立ってこのアルバムの製作に励んだとも言われております。

暗い世相と、殺伐とした空気が流れるアメリカの都市部において、彼がその斬新なサウンドと共に放った言葉は、人々の心の中に静かに深く浸透していきました。

やがて彼のメッセージは、ボブ・マーリィーやエリック・クラプトン、ポール・ウェラーといった「ソウルとは別のジャンル」のアーティスト達の心を揺さぶることになります。そして80年代にはクラブDJが彼の壮大なアンセムである「ムーヴ・オン・アップ」でフロアを沸かせ、90年代にはディアンジェロ、RケリーといったR&Bのシンガー達や、レアグルーヴ人気が盛り上がりを見せる日本で、小沢健二や田島貴男をはじめとする、いわゆる”渋谷系”のアーティストやファンからのアツいリスペクトが彼の人気を再燃させるわけですが・・・。

とにかく全てはこのアルバムがはじまりです。

もうね、語れば本当にキリがないんでこのへんで・・・(^^;



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Curtis Mayfield - Move On Up
(やさしさと躍動感が奇跡の融合を果たした、今風の言い方をすれば”神曲”)

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
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posted by サウンズパル at 18:32| Comment(0) | ソウル、ファンク、R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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