2014年12月15日

ザ・クラッシュ サンディニスタ!

1.jpg

ザ・クラッシュ サンディニスタ!
(Epic)

(Disc-1)
1.7人の偉人
2.ヒッツヴィル U.K.
3.ジャンコ
4.イワンがG.I.ジョーに会う時
5.政府の指導者
6.老いたイングランド
7.叛乱ワルツ
8.ルック・ヒア
9.歪んだビート
10.誰かが殺された
11.ワン・モア・タイム
12.ワン・モア・ダブ
13.ライトニング・ストライクス(電光一閃!おんぼろニューヨークを直撃)
14.ロンドン塔
15.コーナー・ソウル
16.レッツ・ゴー・クレイジー
17.もしも音楽が語ることができるなら
18.ザ・サウンド・オブ・ザ・シナーズ

(Disc-2)
1.ポリス・オン・マイ・バック
2.ミッドナイト・ログ
3.平等
4.ザ・コール・アップ
5.サンディニスタ!(ワシントンの銃弾)
6.ブロードウェイ
7.ルーズ・ディス・スキン
8.チャーリー・ドント・サーフ(ナパーム弾の星)
9.メンズフォース・ヒル
10.ジャンキー・スリップ
11.キングストン・アドヴァイス
12.ストリート・パレード
13.ヴァージョン・シティ列車
14.リヴィング・イン・フェイム
15.シリコン・オン・サファイア
16.ヴァージョン・パードナー
17.出世のチャンス
18.シェパーズ・ディライト

1980年リリースのザ・クラッシュの4作目のオリジナル・アルバムであり、LPリリース当時は3枚組という破格のボリュームでリリースされて超大作であります。

「ロンドン・コーリング」で、ロカビリーやレゲエ、アメリカン・ポップスからの影響を大々的に取り入れたクラッシュは、更なる音楽的な深みを目指し、このアルバムではもう既に80年代のディスコとかニューウェーブを意識した音作りになっております。

シンセサイザーなども導入した音と「CDでも2枚組、全36曲」というアルバム全体の質量に圧倒されて、最初は「うわ〜、ちょっと長い・・・」と思って、正直我慢して聴いておりましたが、疾走感や初期衝動の炸裂みたいなものを意識しないでボヘ〜っと寝転びながら聴いてるうちに、その後からジワジワくるサウンドの、ボトムの効いたグルーヴに知らぬ間に魅了されていて、「いや、クラッシュって、タダのパンクバンドじゃなくて、ロックバンドとしてカッコイイぜ!」なんて、十代の頃にアタシもよくほざけたものだと思いますが、このアルバムに対するそんな想いは、今も全く変わりなくアタシの胸を静かにアツくしてくれます。

「サンディニスタ!」とは、当時革命戦争を行っていた中米ニカラグアの革命軍の名前で、社会情勢には並々ならぬ感心を持っていたクラッシュは、特にロンドンのジャマイカ移民のレゲエ・ミュージシャン達と親交を深めて行く時点で「欧米による植民地政策」の歴史を勉強し、その背後にある資本主義の巨大な利権構造に対するアンチテーゼとして、キューバや中南米での極左組織の活動家達にシンパシーを感じ、アルバムのタイトル名に、よりポップで一見して聴き易くなったように思える楽曲に乗せる歌詞をよりシニカルで攻撃性に溢れるものに仕上げたのでした。

つまり音楽的な進歩や発展や、実験は多々あれど、ジョー・ストラマー先輩とクラッシュの「戦う姿勢」には、1mmもブレがなかったんですね。

このアルバムでは、「ストラマー/ミック・ジョーンズ」とそれまでなっていたクレジットが全て「ザ・クラッシュ」になっております。

メイン・ヴォーカルも、ジョー・ストラマー先輩やミック・ジョーンズばかりでなく、ポール・シャムノンもトッパー・ヒードンもそれぞれメイン・ヴォーカルで活躍しており、そういう意味では「ビートルズのホワイト・アルバムと共通するコンセプト」という評もなるほどと思えます。バック・アレンジがシンセサイザーやホーン・セクション、コーラス隊なんかも大勢参加した「大作」を意識したものでありますので、そのサウンドから武骨な4人の音が際立って鳴り響いているということも(特にポール・シャムノンのベースがこんなにテクニカルで存在感があるということに、このアルバムを聴いて初めて気が付きました)、ぜひ鑑賞ポイントに置いて聴いてみてください。

「LP3枚組で36曲入れろ!」といったのは、レコード会社に対する嫌がらせ的な意味もあったということを後で知り「さっすが!」と思うわけですが、それでもこれだけ密度の濃い楽曲をアルバムにドカンと収めることは至難の業だったでしょう。

オリジナル・アルバムは全部で5枚出しているクラッシュですが、やはりどのアルバムも1枚1枚じっくり聴いて味わい尽くすものだと思います。そういう訳で「ロンドン・コーリング」で2の足を踏んでいる人も是非聴きましょう!








The clash.- The Magnificent seven ( subtitulada en español).
(リリース当時、よくディスコでも流れていたという「The Magnificent seven」!)



サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

BASEショップもありますよ(ここでしか買えない商品アリ)http://soundspal.thebase.in/

『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』
http://5spot.info/
posted by サウンズパル at 17:01| Comment(0) | ジョー・ストラマー先輩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: