2014年12月21日

アル・グリーン レッツ・ステイ・トゥゲザー

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アル・グリーン レッツ・ステイ・トゥゲザー

(Hi Records/Solid)

【収録曲】
1.レッツ・ステイ・トゥゲザー
2.ラ・ラ・フォー・ユー
3.ソー・ユーアー・リーヴィング
4.ホワット・イズ・ジス・フィーリング
5.オールド・タイム・ラヴィン
6.アイヴ・ネヴァー・ファウンド・ア・ガール
7.ハウ・キャン・ユー・メンド・ア・ブロークン・ハート
8.ジュディー

70年代”サザン・ソウル”を代表する名盤中の名盤であると共に、アル・グリーンの代表作。とにかくもう「何はなくとも」の一枚として、ソウル・ミュージック関係の書物には、必ずと言っていいほど推薦盤としてこのアルバムは挙がります。

いや、何と言いますか、コレを聴くと、そしてアル・グリーンのおおらかで爽やかなハイトーンからファルセットまでを伸び伸びと唄い上げる、その豊かなヴォーカルと「ハイ・サウンド」と呼ばれる、堅実でアーシーで、骨格がしっかりしている(決してアンサンブル過多に陥らない)バック・サウンドを聴くと「あぁ、ソウルを聴いたなぁ〜・・・」と、幸せな余韻と共にその感動にどっぷりと浸れるのであります。

70年代、アメリカ北部の都市、シカゴやデトロイトではマーヴィン・ゲイやカーティス・メイフィールドらが、社会問題を背景に「ニュー・ソウル」という、メロウな中にも独自の悲哀を滲ませた歌唱で若者の支持を集めてた時代、そして、ニューヨークでは俺たちのジェイムス・ブラウンが、西海岸ではスライ&ザ・ファミリー・ストーンが、人々を熱狂させるファンクで大いにシーンを沸かせていた時代、アメリカ南部メンフィスでは、ゴスペルやR&Bのルーツを感じさせつつも、それにシンプルな”洗練”を加味させた独自のサウンドで、リスナーの心をしっかりと掴んだ「ハイ・レコーズ」がありました。

そんなハイ・レコーズの音は、跳ね過ぎず、粘り過ぎず、何というかゆったり体をくねらすのに丁度良いグルヴなんですね。

このアルバムでは、さっきも言ったように、そんなハイ・サウンド独自の「まったり感」と、アルの歌唱がこれ以上にない幸福な化学反応を起こして、聴く人の心を穏やかにほぐします。その背景には、北部の都市とは違って、堂々と「人種差別の撤廃」を主張できなかった南部の黒人の鬱屈とした感情もあったことは想像に難しくありませんが、アルの唄から発せられるポジティヴなメッセージは、だからこそリリースから何十年経った今でも人々の心を優しく包み込むのでしょう。

収録曲はどれもミディアム・スロウの心地良いナンバーばかりで、どれを取っても「あ、コレはイイ唄だね」となること必至の良曲ばかりですが、ブルージーな「La La For You」、ジワジワと盛り上がる「So You're Leaving」そして、ビージーズのカヴァー原曲を、たおやかなストリングス、ささやくようなアルの声とコーラス隊との美しい掛け合いによって、ソウル・バラードの珠玉の名唱として知られております「How Can You Mend A Broken Heart」は特にオススメです。いや、やっぱりどの曲もイイネ!






Al Green - Let's stay together
(コレは最近の映像ですが、会場一体になっての大合唱が泣けます。)

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posted by サウンズパル at 17:38| Comment(0) | ソウル、ファンク、R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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