2015年01月04日

マーヴィン・ゲイ What's Going On

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マーヴィン・ゲイ What's Going On
(MOTOWN)

【収録曲】
1.What's Going On
2.What's Happening Brother
3.Flyin' High (In The Friendly Sky)
4.Save The Children
5.God Is Love
6.Mercy Mercy Me (The Ecology)
7.Right On
8.Wholy Holy
9.Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)
10.God Is Love - (B-Side)
11.Sad Tomorrows - (B-Side)



母さん、母さん、
あなたは尽きることなく涙を流している。
兄弟よ、兄弟よ、
みんな遠くであまりに多くの命を落としている。
何か方法を見つけなくちゃならない。
今日ここに愛をもたらす方法を。

父さん、父さん、
もうこれ以上エスカレートしてほしくない。
わかってるはずだ。戦いは解決にならない。
憎しみを克服できるのは愛だけだ。
何か方法を見つけなくちゃならない。
今日ここに愛をもたらす方法を。

デモ隊の行列。
スローガンの数々。
僕を押さえつけないでくれ。
暴力なんかで。
話し合おう。
そうすればわかるはずだ。
ああ…何が起こっているんだ?
何が起こっているんだ?
ねぇ、何が起こっているんだ?
ああ…何が起こっているんだ?

母さん、母さん、
誰もが自分は悪くないと考えている。
ああ、でも誰が裁くというんだい?
単に僕らの髪の毛が長いという理由?
ああ、何か方法を見つけなくちゃならない。
今日ここに理解をもたらす方法を。

デモ隊の行列。
スローガンの数々。
僕を押さえつけないでくれ。
暴力なんかで。
こっちに来て話し合おう。
何かがわかるかも知れない。
何が起こっているんだ?
ねぇ、何が起こっているんだ?
教えてくれ。何が起こっているんだ?
あなたが何をしているのか教えてあげよう。

−「ホワッツ・ゴーイング・オン」より



1970年代「ネオソウル」の幕開けを告げる歴史的なアルバム云々、悲劇の天才シンガー・ソングライター、マーヴィン・ゲイの代表作、モータウン・サウンド最後の黄金期を飾った傑作中の傑作・・・・と、まぁこれほどの名盤です。色々と評価されても「され過ぎ」ということはないでしょう。マーヴィン・ゲイが短い生涯の中で残したたくさんのアルバムの中でも、まず真っ先に聴くべき一枚、というか「ソウル」という音楽にちょとでも興味関心を持った人ならば、このアルバムを持っておらずして何とする、的な言い回しをすることもできましょう。マーヴィン・ゲイ1971年作の「ホワッツ・ゴーイング・オン」。

このアルバムの全体を通して淡く響いている極上のメロウ・グルーヴの中には、人種差別、戦争、貧困、環境問題といった、現代社会が抱える様々な問題をテーマにした、「マーヴィン・ゲイ」という1人のアメリカの黒人青年の悲痛な苦悩や葛藤が書き綴られております。

マーヴィンは、これ以前にも隆盛を極めたモータウンのドル箱シンガーでした。

モータウンのプロデュース方針というのは、音楽ファンならば誰もがご存知のように、楽曲はもちろんアーティストの服装や立ち居振る舞いに至るまで徹底管理して「良質なソウル・ミュージック」を製作するというものでした。

もちろんそんなモータウンが50年代末から60年代にかけて多く世に放った音楽は、おしなべてクオリティの高いもので、総合的に考えてアメリカ社会における黒人の地位向上に果たした役割は大きなものがあります。

しかし、時代が60年代末から70年代へと移り変わるにつれ、シンガーやアーティストの中には、「あらかじめ用意された万人受けする歌詞を歌ってシングル・ヒットを狙う」ということに疑問を感じ「もっと自分の内面にあるものを歌いたい、それもシングル曲という限られた1曲ではなく、アルバム全体をひとつの明確なコンセプトを持った”作品”としてじっくり作り上げたい」と、切実に願う人たちが出てきました。

マーヴィンはそんな想いを、人一倍切実に持っておった人です。

彼は「ショーアップされたステージやレコードという虚構の中で安穏としているシンガーではなく、レコードを聴くリスナーと同じように、1人の人間として歌いたいんだ!」という気持ちをモータウンに訴えますが、ことごとく退けられました。

が、激動の時代の波には、流石のモータウンも逆らえません。

70年代になってその影響力へも少し陰りが見え始め、ロックやファンクといった”自由”を感じさせる新しい音楽に脅威を感じていたモータウンから、マーヴィンは対立の末にようやく「コンセプト・アルバムを作る権利」を勝ち取り、このアルバムを製作することになるのです。

内容に関しては、もうあちこちで色んな人がレビューしておりますので、私ごときが何を今更でしょう。

これが「ソウル・ミュージック」です。









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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』
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posted by サウンズパル at 18:26| Comment(0) | ソウル、ファンク、R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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