2015年01月30日

ジミ・ヘンドリックス バンド・オブ・ジプシーズ

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ジミ・ヘンドリックス バンド・オブ・ジプシーズ

(Experience Hendrix)

【収録曲】
1.フー・ノウズ
2.マシン・ガン
3.チェンジズ
4.パワー・トゥ・ラヴ
5.メッセージ・オブ・ラヴ
6.ウィ・ガッタ・リヴ・トゥゲザー


「自由自在」

ジミヘンのギター・プレイには、正にこの言葉が当てはまります。

力強く直線的なリフを放ったかと思うと、サウンドはもう次の瞬間にはビヨーンと伸び、細かい粒子となって拡散するや、またもひと固まりになり、カクッ、カクッっと折れ曲がって、弾力を得て飛び跳ね、再び閃光になってあちこちに突き刺さる。

そのサウンドは楽器の音というより、意思を持った生き物の動きに近いものがあるように思えます。

骨があり、筋肉があり、器官、細胞までも存在し、活発に動き、熱を持ち、代謝を繰り返すフレーズ。

ジミヘンの「凄さ」とは、何よりもそういった肉感的なギター・プレイが生み出すリアリティに他なりません。

そして、そのリアリティをとことん味わうには、やはりライヴ盤。

そこで、この「バンド・オブ・ジプシーズ」を紹介しようと思います。

ジミヘンが「ジミ・ヘンドリックス・エクスペリメンス」を解散し、ドラムに俺達のバディ・マイルスと、ベースにビル・コックスという、2人の黒人リズム・セクションを従えて結成した、最後のバンドのライヴ音源です。

よりファンクやソウルに接近したリズムを得たジミヘンのギターは、クリーン・トーンと軽く歪ませた音を中心に、時折強烈なファズ・トーンを織り交ぜながら、表情豊かに鳴り響いております。

エクスペリエンスでは、パワフルで瞬発力のあるタテノリのリズムから、ジミヘンの黒っぽいギター・プレイが立ち上がる、そのリズム的なギャップが、迫力や凄みを感じさせましたが、バンド・オブ・ジプシーズの場合はリズム・セクションが繰り出す変幻自在のリズムに、ジミヘンの奔放なフレーズにあらゆる形で絡まっていて、エクスペリエンスとはまた違った快楽のツボを刺激してくれます。

故にジミヘンが元々内包しているブルース・フィーリングがリズムに自然と溶け込み、バンド・サウンド全体が大きく横に揺れています。

このやりとりは、一発勝負のジャズマン達のアドリブ合戦に近いでしょう。

間違いなく”即興演奏”ならではのスリルとリアリティがこのアルバムで煮えたぎっております。

「パープル・ヘイズ」や「ヴードゥー・チャイル」といった有名曲は収録されておらず、ファズ全開のロック・サウンドを期待すると、本作は少々大人しく感じられるかもしれないが、細やかなトーン・コントロールや、歪みに頼らない”フレーズそのものの太さ”は本作ならでは(特に「Machine Gun」凄いよ!)。


何というか生理的な部分に直接”響く”演奏なのです。







Jimi Hendrix - Band of Gypsys - Machine Gun (Vinyl)
(俺達のバディ・マイルスのシンバルにも注目、いや注耳!?)

『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

BASEショップもありますよ(ここでしか買えない商品アリ)http://soundspal.thebase.in/
posted by サウンズパル at 18:56| Comment(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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