
野ばら
(IVC)
音楽映画の名作といえば「サウンド・オブ・ミュージック」と並ぶ作品として語られても良いでしょう。
1957年製作の「野ばら」は、ハンガリー動乱による混乱で孤児となった主人公トーニは、オーストリアに亡命するのですが、そこで出会ったのがウィーン少年合唱団の美しい歌声。
主役のミハエル・アンデは、この時確か12歳か13歳です。
その素晴らしい演技、この映画がきっかけで世界的なブームを巻き起こしたウィーン少年合唱団、そして名曲「アヴェ・マリア」など、音楽ファンにとっての見どころ聴きどころはたくさんありますが、やはりストーリー全編に織り交ぜられた「人の心の美しさ」をこそ感じるべきです。
こういう映画はいつまでも残って欲しいものです。
ハンガリー動乱を逃れた孤児の少年が少年合唱団に入団。その公演先のチロルの山荘で盗難事件が発生し……。かわいらしい少年が美しい歌声を響かせる音楽映画の名作。ウィーン少年合唱団が出演
犬を抱いた孤児トーニは、母の故郷である異国の地で美しい歌声と仲間に出会う。ウィーン少年合唱団だ。合唱団の生活が現実さながらに描かれていることから、貴重な記録映画と言える。伝統ある合唱団とはいえ、悪戯もすればモーツァルトの曲だってリズムを変え踊りだしてしまう。そして美しい高原で走り、歌う。キャメラはこの美しい風景だけでなく、アウガルデンの宮殿や東チロルの山荘といった合唱団の実際の本拠地も収めている。そして、この美しい地に《アベ・マリア》の歌が響くとき、物語は劇的なラストを迎える
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
チロルの山々を背景に、ウィーン少年合唱団の歌声が響きわたる名作音楽映画。ハンガリー動乱を逃れ、オーストリアに辿り着いた孤児のトニーは、教会のミサで歌うウィーン少年合唱団を目撃し、その美しい歌声に魅せられる。“IVCベストセレクション”。
『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』
サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
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