2015年04月26日

J.B.'s フード・フォー・ソート

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J.B.'s フード・フォー・ソート
(Polydor

【収録曲】
1.パス・ザ・ピーズ
2.ギミ・サム・モア
3.トゥ・マイ・ブラザー
4.ワイン・スポット
5.ホット・パンツ・ロード
6.ザ・グラント
7.ブレスド・ブラックネス
8.エスケーピズム,パート1,2
9.テーマ・フロム・キング・ヒロイン
10.テーマ・アー・ザ・JB’S

俺達のジェイムス・ブラウンは言うまでもなくキングでありゴッドでありファーザーなのでありますが、それは何も彼一人の実力とカリスマ性だけでそうなった訳ではなく、特に「ファンクの時代」と呼ばれた1970年代は、鬼の特訓(ミスったら罰金とか)でシゴキ上げた素晴らしいメンバー達の血と汗と涙の結晶によって作られたと言っても過言ではありません。

そんな俺達のジェイムス・ブラウン最強のバック・バンド「JB'S」は、リーダー不在でもオソロシくクオリティの高いインスト・ファンクも演奏できるバンドでありました。

フレッド・ウェズリー(tb)、ここには参加してないけどメイシオ・パーカー(as)、ハーロン・チーズ・マーティン(g)、ボビー・バード(org,pec,ect)、フレッド・トーマス(b)、ジョン・ジャンボ・スタークス(ds)といった、本当に「職人」と呼べる面々による、その鉄壁のブ厚い(そしてアツい!)グルーヴがなかったら、ブラック・ミュージックの歴史どことか、音楽の歴史が変わっていたかもしれません。

で、この「JB's」の、名詞代わりとも言える実質的なデビュー作(1972年)「フード・フォー・ソート」であります。

ソウル〜ファンクの文脈ではもちろん、HIPHOPのサンプリングソースとして、もう使われているレコードを挙げればキリがないほどのマスターピース、永遠の金字塔です。

これがさぞやノリと勢いでグイグイ攻めるファンクかと思えば、フレッド・ウェズリーが中心となって、実に綿密に練り上げられた最高にオシャレなインストゥルメンタル・ジャズ・ファンクなんですから、もう何というか何というか、何というかなんですねー(何だそれ!と、お思いの方、聴けば分かりますて)♪

冒頭、1,2曲目は、もちろんグルーヴィーで、これだけでもう「くーっ、かっこぇぇわぁ〜」となること請け合いなんですが、彼らにとっては、まだまだこの辺りは「ほんのご挨拶」です。

3曲目、ジャジーなピアノのコード弾きに、これはもうファンクなカッティングをしたいギタリスト達みんながお手本にすべきギターが「いよいよくるかー」と思わせて、中盤からJB'sのヒップなファンク魂炸裂!!

あくまでコレは「JB's」という最高にオシャレでファンキーなバンドのアルバムなので「誰がどう」ということはなるべく控えようと思うのですが、6曲目「The Grunt」で、ブリブリにうねるベースを聴かせてくれるブーツィー・コリンズのプレイ(途中からめまぐるしく変化してゆくビートにも完全対応!)と、黒根性の塊のようなセント・クレア・ピンクニーのテナー・ソロに耳が行きます。

とにかく全部の曲が「これ以上、これ以外ない」インスト・ファンクの決定打でありますので、アルバム全部を通して、JB'sというバンドが如何に凄かったかを、そのゴキゲンなビートに腰をくねらせながら体で味わってください。ファンク/ソウル・ジャズを聴きたい人には何はともあれ基本にして究極の一枚です。





『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

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posted by サウンズパル at 19:27| Comment(0) | ソウル、ファンク、R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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