ディープなコラム こちらにも書いてます♪

2015年06月08日

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ Blood Sugar Sex Magik

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Red Hot Chili Peppers Blood Sugar Sex Magik
(Wea)

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。

今風に言うとことの「レッチリ」であります。

アタシが頭の悪い中学生時代に憧れた「最高にハチャメチャでアタマの悪いバンド」がレッド・ホット・チリ・ペッパーズだったんですが、1991年リリースのこの5枚目のアルバムです。

その当時といえば、アタシみたいなアタマの悪い(重要なので2回言います)パンク小僧が

「コイツら変態、ククッ・・・」

と、そのファンクでパンクで時々メタルな、激しいのかただメチャクチャなだけなのかよーわからんサウンドを聴き

「何か、ステージでは全裸でチ○ポを靴下で隠して演奏しとるらしい」

とか、そういうウワサを聞き、悪友共に

「ほれ、こういうことぐらいせんばいかんのど」

と、推奨していた。

そんなバンドでした。

もちろん悪友共は洋楽なんて興味ないか、あってもロカビリー系しか聴かなかったりしてたので、15歳、田舎の可哀想な「パンクに憧れる背伸び小僧」の必死の布教活動は、儚くも全然実らなかったのでありました。

ところが

ところがですよ奥さん、アタシがね、高校も卒業して上京しますでしょ?で、夏休みとかに地元に帰ってくるとだ、そん時の悪友の一人が、さらさらのキムタクヘアをして、こんなことを言うんです。

「レッチリかっこいいよな」

はぁ!?レッチリ?バカタレが「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」ち言えや!!それにお前、あん時俺が一生懸命「レッド・ホット・チリ・ペッパーズちヤバいんぞ」ち言っても一切聴きもせんかったくせに、ついでに何かコラ、ぶっさいクソヤンキーだったくせに爽やかサーファーみたいになりよってからに・・・。

アタシは確か激怒して、20分ぐらい説教したと思います。

彼はヘラヘラ笑って聞き流していたと思います(嗚呼・・・)。

そん時彼の車から、爆音で流れてたのが、この「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」

時系列的に言えば、その時は確か1994年。このアルバムがリリースされてからおよそ3年のタイムラグがあるんですが、まぁ、その間に「一部コアな洋楽ファンが好むやぶれかぶれなミクスチャーバンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズ」は「みんなのレッチリ」になってたんですな。

恥ずかしながらアタシは1990年以降のレッチリ、ちゃんと聴いてなかったんです。

その時「アンダー・ザ・ブリッジ」が大ヒットして、雑誌とかにもバンバン載ってたのを見て

「け、軟派になりやがって」

と、よく聴きもせずに遠ざけていたのかも知れません。

その悪友にも「こんなのはレッド・ホット・チリ・ペッパーズじゃない!俺は好かん!」

と、言って後に引けなくなったばかりにアルバムを購入する機会も、ちゃんと聴く機会もずーっと逃しておりました。

そん時にこのアルバムの良さを教えてくれたのは、当時の短大の音楽仲間でしたねー。

リョーちゃんというベース弾くちょいとヤンチャな子がいて、彼の家で延々聴いて、フリーのベースラインを”実践”してみせるリョーちゃんの演奏を聴いて


「あぁ、このバンドはやっぱり凄いバンドだわ、タダのイカレ野郎じゃないわ」

と、反省と共に惚れ直しました。

サウンドは”ミクスチャー”の核となるファンクです。

これも自分がブラック・ミュージックに目覚めて、70年代のソウルやファンクを聴くようになってから分かったことなんですが、フリーのブインブインうねりまくるベースとジョン・フルシアンテの絶妙なカッティングが生み出すグルーヴ、本当にディープで、まぁ比べて聴くというのもおかしな話なんですが、ファンカデリックとかJBのそれと比較してもその”独特のグルーヴ感”という意味においては、レッチリ負けておりません。

あと、アンソニーの急成長した歌唱力ですよね。

元々あのちょっとタラタラした感じの声にどうしようもなく”味”を感じさせる人だったんですが、声の良さをしっかりと活かしながら、ちゃんと唄を聴かせるシンガーになっております。

ヒットした「アンダー・ザ・ブリッジ」は、彼ら流のバラードです。

フルシアンテのクリーン・トーンでの歯切れのいいリフから噛み締めて呟くように「・・・Sometimes I feel Like I 」と声を出す歌い出し、いつ聴いてもゾクゾク来ます。

アルバム全体は、中心に「ファンク」をガッツリ備えつつ、ロックな攻めでイケイケに盛り上げる、とにかく完成度の高いものに仕上がっています。

特に「楽曲と楽曲の間を空けずに、全部の曲が繋がって流れる」という編集も、全体のライヴ感を生々しく表現しててイイですよね。



【収録曲】
1.The Power Of Equality
2.If You Have To Ask
3.Breaking The Girl
4.Funky Monks
5.Suck My Kiss [Explicit]
6.I Could Have Lied
7.Mellowship Slinky In B Major
8.The Righteous & The Wicked
9.Give It Away
10.Blood Sugar Sex Magik
11.Under The Brid
12.Naked In The Rain
13.Apache Rose Peacock
14.The Greeting Song
15.My Lovely Man
16.Sir Psycho Sexy
17.They're Red Hot

今や世界を代表する大御所ロック・バンドのレッチリです。

聴く人によって「このレッチリ」というのがあるかも知れません(特に「カリフォルニケイション」以降のレッチリが好きな若いリスナーの人も多いですもんね)が、やっぱりこのアルバムは、彼らが「アクの強いミクスチャーバンド」から「最強のロックバンド」へと見事進化したその瞬間を記録したものとして、いや、そんなことは実はどうでもよくて「今聴いても全然古臭くないどころか全然ハードでグルーヴィーでスタイリッシュなロック名盤」として、これは一生モノでしょう。いやマジで。


『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

BASEショップもありますよ(ここでしか買えない商品アリ)http://soundspal.thebase.in/
posted by サウンズパル at 19:05| Comment(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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