2015年06月25日

ジャニス・ジョプリン 伝説のロック・クイーン

1.1.jpg

ジャニス・ジョプリン 伝説のロック・クイーン
(ソニー)

この記事はカフェ・モンマルトル内「私の荒んだ青春とジャニス」↓
http://cafemontmartre.tokyo/music/janis_blues/

を、読んだ後にお読みくださいね。


・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

はい、読んでいただけましたか?

そんな感じでアタシが生まれて初めて買ったジャニス・ジョプリンのアルバムがこの2枚組。

これは彼女の死後公開されたドキュメンタリー映画「ジャニス」のサントラ盤としてリリースされたアルバムなんですが、1枚目は「メルセデツ・ベンツ」「サマータイム」「ジャニスの祈り(Move Over)」「Try」「ミー&ボギー・マギー」等、代表曲のガッツリ入った彼女のベストと言っていいでしょう。

しかも、音源はスタジオ作からの寄せ集めではなく、最高のコンディションでのライヴやテレビ番組出演時の演奏などでありますから、ジャニス未体験の人にも、アルバム何枚か持っている人にも「いや、コレは聴いといた方が良いよ」と、自信を持ってオススメできるアルバムであります。

今、アタシの手元にあるのは、プラケースが磨りガラスみたいになっている盤なんでありますが、コレ、買ったのは高2の冬休み。お年玉で大枚はたいて買ったのをハッキリ覚えてますよ。当時「2枚組」って言ったら¥4000を超えるのが当たり前で、このアルバムが「やった!¥3800で買える!!」と、キャッキャ言ってたのを思い出します。。。


今にして思えばこのアルバムの「サマータイム」(クラシカルなブラス・アンサンブルから一気にギターがはじける)とか、もう本当に凄まじい名演ですよね。いや、ジャニスのこれはもう「絶唱」というべきか。

決して体格がいいとか、声が太いとかじゃないのに、この人の声って、何て言えばいいんだろう、「肉体のスペックを越えた声」なんですよ。

よく「ガラガラ声」とか「しゃがれた声」とか「パワフルな」とか「衝撃の」とか言われるけど、うん、それらの形容はどれも間違ってはいないんですけど、ジャニスの声には、もっともっと言葉で形容できないものがあります。

それって何だろうなー・・・?と、この20年以上ずーっと考えてました。

このアルバムには、そのヒントがあるような気がします。

それはジャニスの笑い声です。

「アハハ」

「キャハッ」

と、ジャニスは曲(「メルセデス・ベンツ」)が終わった後や、インタビュアーとの会話の最中に、とっても屈託なくかわいらしく笑うんですが、この笑い方には目一杯の自虐が込められているように、アタシ思うんです。

こういう笑い方する人って、実は「泣いてる」んだと思います。

確信はないんですが、アタシも10代の時は「あははは」と、込み上げてくる意味不明の鬱屈とした感情を、そういえばそんな「笑い」で殺していたような気が致します。

ジャニスが27歳で死んだその原因は、直接的にはドラッグのオーバードーズですが、その「肉体のスペック越えの歌」も、純粋で穢れのない、でも悲しくてたまらない「笑い」からも「あぁ、この人はきっとそうだったんだね。どうしようもなくどうしようもなかったんだよね」と、今にして、本当に今にして思います。

今日ひさびさにこのアルバム聴きながら車かっ飛ばしてたんですよね。

そしたら、何か色んなところでウルッときちゃって仕事になりませんでした。まぁしょうがねぇ、全部しょうがねぇ(苦笑)



(Disc-1)
1.ベンツが欲しい
2.ボールとチェーン
3.ラップ・オン”トライ”
4.トライ
5.サマータイム
6.アルバート・ホールでのインタビュー
7.クライ・ベイビー
8.ジャニスの祈り
9.ディック・キャベットのよるTVインタビュー
10.心のカケラ
11.ポート・アーサー・ハイ・スクール・リユニオン
12.メイビー
13.ミー・アンド・ボギー・マギー

(Disc-2)
1.トラブル・イン・マインド
2.酔いにまかせて
3.銀の糸と金の針
4.ミシシッピー・リヴァー
5.スティーリン
6.生きる望みを失くして
7.ブラック・マウンテン・ブルース
8.ウォーク・ライト・イン
9.リヴァー・ジョーダン
10.メリー・ジェーン
11.カンサス・シティ・ブルース
12.ダディー・ダディー・ダディー
13.C.C.ライダー
14.サンフランシスコ・ベイ・ブルース
15.ワイニン・ボーイ
16. ケアレス・ラヴ
17. 涙の海に溺れて


で、そんなジャニスにとって、デビュー前にまだアコースティック・バンドをバックに、自分が好きなブルースや古いジャズのカヴァーを唄ってた頃の音源が、2枚目に入ってるってのがまたいいんですよね。

この時のジャニス、本当に幸せそうです。もちろん声の凄さ、持って生まれたどうしようもないブルース・フィーリングはこの頃から滲み出て余りあるものがありますが、本当に「アタシはブルースが好きなのよ!」という嬉々とした、リラックスしたジャニスは、他のアルバムじゃ聴けんです。

後になって「うわ、このC.C.ライダーって曲、レッドベリーじゃん!」「すげー、メンフィス・ジャグ・バンドのカヴァーやってる!!」「つか、クラプトンがアンプラグドでやってるのより、このサンフランシスコ・ベイ・ブルースの方がジェシー・フラーのオリジナルに近いィィィ!!」と、色々と気付いて、アタシはハタチ過ぎた頃に、ジャニスにも感化されてブルースの深いところにもズブズブハマッていきましたね。

そうなんです、大切なことっていつも後になって気付くんです。



『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

BASEショップもありますよ(ここでしか買えない商品アリ)http://soundspal.thebase.in/
posted by サウンズパル at 19:25| Comment(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: