2015年10月10日

ベスト・オブ・ルイ・ジョーダン

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THE BEST OF LOIUS JORDAN(MCA)


およそブラック・ミュージックを起源とするアメリカの大衆音楽の源流を探ると必ず出てくる名前がルイ・ジョーダンであります。

B.B.キングはホーン・セクションを従えたモダンなバンド・スタイルを確立するためにルイ・ジョーダンをお手本にしたと言うし、チャック・ベリーは「ジョニーBグッド」他、後にロックンロール・クラシックスと言われる代表曲のリフをルイ・ジョーダンのバンドのホーン・リフからアイディアを得たらしいし、かと思えばエラ・フィッツジェラルドとはデビュー時に同じ楽団(チック・ウェブ・オーケストラ)に所属していて、互いに影響を与え合ってたとか、ロカビリーの大スター、ビル・ヘイリーが代表曲の「Caldonia」をいち早くカヴァーして広く白人大衆にもそのカッコ良さを知らしめたり、かと思えばまだティーンだった頃のジェイムス・ブラウンがルイ・ジョーダンの曲に合わせてダンスしまくったとか・・・。

とにかくもう、ジャズ、ブルース、R&B、ロックンロールと、とにかくもうおよそ戦後アメリカの、ブラック・ミュージックを起源とするポピュラー音楽の根底には必ず大きな影響を与えているグレイト中のグレイト、がルイ・ジョーダン。

ざっくりと言えば1940年代「R&Bの始祖」と言われ、そのキャッチーなメロディのノリの良さの中にふんだんに取り入れたユーモアのエッセンスで、ヒットチャートを賑わせた、天性のお祭り男

音楽性はガッツリ「ゴキゲン」です。

うん、専門的に言えば「ジャンプ・ブルースのどうのこうの」とか「ビッグ・バンドをコンパクトなスモール・コンボにしたことでより軽快なステージ・パフォーマンスのスタイルを作り上げた」とか、まぁ色々あるんですが、それは置いといて、ルイ・ジョーダン聴いたことない人はまずユーチューブに飛ぶ前に「ルイ・ジョーダン」で画像検索すればよろしい。

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大体この顔が出てきます。

想像力のたくましい人は、この”キメ顔”だけでどんな音楽をやっているか、想像できますよね(^^)


はい、この”顔”の通りの音楽やってます。

生意気にも十代でブルースに何となく目覚めたアタシ、好きなブルースマンとか、ロックンロールのアーティストのライナノーツとか読んでたら、大体7割ぐらいの確立で「ルイ・ジョーダン」という名前に当たってたんですが、当時は今みたいにインターネットもないから「さて、このルイ・ジョーダンという人は相当大物っぽいんだが、何をやってる人なんだろう」と、ずっと想像していたんですよねー。

ルイの音楽は、しつこいようですが、ジャズとブルースと、ラテンとか色んな音楽を、コミカルな要素でミクスチャーしたものです。

今、彼の音楽を聴いても

「いや、コレはフツーにカッコいいジャンピン・ジャイヴじゃん!」

「すげぇゴキゲンなバンド・ブルース」

と思えるかも知れませんよね。

でもね、それは、ルイがやった「画期的なミクスチャー」が、その後彼の影響を受けた人たちによって当たり前に継承されたスタイルが、ロックやジャズやソウル・ミュージックの基本的なものになっていったからで、ルイが口火を切らなければ、音楽の進化はもしかして20年ぐらい遅れておったかも、です。











【収録曲】
1.Choo Choo Ch'boogie
2.Let The Good Times Roll
3.Ain't Nobody Here But Us Chickens
4.Saturday Night Fish Fry
5.Beware
6.Caldonia
7.Knock Me A Kiss
8.Run Joe
9.School Days (When We Were Kids)
10.Blue Light Boogie
11.Five Guys Named Moe
12.What's The Use Of Getting Sober
13.Buzz Me Blues
14.Beans And Corn Bread
15.Don't Let The Sun Catch You Cryin'
16.Somebody Done Changed The Lock On My Door
17.Barnyard Boogie
18.Early in The Mornin'
19.I Want You To Be My Baby
20.Nobody Knows You When You Are Down And Out


まぁその、「ルイ・ジョーダンは偉大でグレイトだぜ」ということしか今日は書きませんでしたが、ウザいぐらいひつこくそんなこと書いても「百聞は一見にしかず」ですので、ぜひとも「R&Bの始祖」「ロックンロールの元祖」ルイさんの素晴らしさを直に耳にして思い知らなくていいので「うぉう、いぇい♪」と言いながら楽しんでくださいな。

アタシが持っているこのベスト・アルバムは「ブルース・レコード・ガイドブック」にも載ってたし、CD化された1990年代前半から、一回も消えることなくカタログに残り続けている(てことはずーっと売れ続けてるんだろうか、恐るべし)という凄まじいブツです。

楽曲も、彼のキャリアの初期(1938年)から全盛期40年代を挟んで1955年の楽曲から、ヒット曲、そして選曲者の素晴らしいセンスで選んだ、本当に珠玉の名曲ばかりが入った全20曲入り。

家で皿洗いながら腰をフリフリして聴くのもいいんですが、どの曲もしみったれたこと一切ナシなので、ドライブにも最適です。

G「Run Joe」のコーラスは「レン・ジョー♪」て言ってるんですが、コレが「恋情」に聞こえたらアナタも上級者です。みんなで聴こう♪




代表曲のひとつ「Caldona」です。うん、ゴッキゲン♪


『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

BASEショップもありますよ(ここでしか買えない商品アリ)http://soundspal.thebase.in/
posted by サウンズパル at 18:10| Comment(0) | ソウル、ファンク、R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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