2015年11月03日

マイルス・デイヴィス ラウンド・アバウト・ミッドナイト

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マイルス・デイヴィス/ラウンド・アバウト・ミッドナイト
(Columbia/ソニー)

マイルスの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」は、それこそアタシが物心ついた頃から「ジャズのアイコン」として記憶にこびりついているアルバムです。

ちっちゃい頃から、我が家にはこのジャケットのLP盤が壁に飾ってあったし、親父が連れてってくれる「ジャズ仲間の店」の壁にも必ずこのレコードが壁に飾ってあった。

トランペットを持ち、サングラスをかけた”赤い人”が何か物思いにふけってるようなこのジャケットの写真を見ては「ジャズ」という音楽を、まだたどたどしい想像力でイメージしていたように思います。

やっぱりね、マイルスって一言でいえば「オシャレ」だと思うんです。

オシャレの「オ」の字も知らない4歳だか5歳だかのちびっ子に、何となく「ジャズ」を感じさせるというのは、このジャケットが余りにもカッコよくキマッてて、その上ちゃんと聴いたことのない人にまで「ジャズ」という空気を何となく感じさせる。マイルスはそういう”何か”を、やっぱり持っておる。

後期コルトレーンに衝撃を受けて「コルトレーン集め」をせっせとやっておったハタチそこらの頃に、このアルバムにコルトレーンが参加していることを知り、アタシはそこで何か運命のようなものを勝手に感じていました。

で、このジャケットがカッコイイという認識は、幸運なことに15年以上ずっと変わらないでおりましたので「これはレコードで買わなきゃいかんよな」と思いました。

で、レコードで買おうと思ったら、流石に超の付くほどの名盤。探すまでもなくフツーに見付かりました。

国内盤の再発の再発の再発ぐらいかな?でも「それで十分」だったんです。

音質とか演奏とかよりも、まずは「このジャケットを部屋に飾れば、それだけで何かジャズという音楽を分かったような気」になれましたから。

でも、演奏もこのジャケットのイメージの通り、正に「思い描いていたジャズ」だったし「記憶の中にうっすらとあったジャズの音」だったんですよね。

マイルスのいかにも「夜」が似合う哀愁に満ちたミュート・トランペット、コルトレーンの無骨な男らしいテナー、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズが繰り出す「酒と煙草の匂いが似合うバッキング。全てが完璧に「ジャズ」で、実に「オシャレでカッコイイ音楽」。うん、ジャズはコレだよ、何かよくわからんけど、この雰囲気、この匂いこそがジャズなんだよ。

と、マトモに付き合ってもう20年近くなるけど、このアルバムを言い表す言葉は未だにそれ以上のものが出てきません。




【パーソネル】
マイルス・デイヴィス(tp)
ジョン・コルトレーン(ts)
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)

【収録曲】
1.ラウンド・ミッドナイト
2.アー・リュー・チャ
3.オール・オブ・ユー
4.バイ・バイ・ブラックバード
5.タッズ・デライト
6.ディア・オールド・ストックホルム

とりあえず「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」「バイ・バイ・ブラックバード」「ディア・オールド・ストックホルム」という、初期マイルス渾身の「3大哀愁名演」を聴けばそれでいいです。

この時期のマイルスは、ノリと勢い一辺倒のジャズとは違う「間と静寂とクールなアンサンブル」を、一般大衆に恐らくは聴かせたかったでしょうから。





うん、今聴きながらこの記事書いてるんだけど、やっぱりマイルスの初期アルバムの中でも、飛び抜けて「オシャレ」を感じるアルバムだよなぁ・・・(しみじみ)。



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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

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posted by サウンズパル at 11:15| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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