ディープなコラム こちらにも書いてます♪

2016年05月20日

ドクター・ジョン Gambo

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Dr.John's Gambo
(ATCO)

ニューオーリンズ音楽の最強の入門盤にして、70年代のブルースをルーツにしたロック/ポピュラーの中でも燦然とその強烈な存在感で金字塔として今もそびえ立つアメリカン・グッド・ミュージックの、これはもう基本中の基本と言って良いでしょう。

ここ数日、アタシは暑苦しいぐらいにニューオーリンズ音楽の素晴らしさについて力説してきました。

えぇ、むさ苦しく感じた方も多かろうと思います。

もしかして「あら、ニューオーリンズ音楽いいかも知れないわね」と思った方で、まだかの地の音楽を耳にしたことのない方、もしくは「いやぁ、お前の言うことなんかそんな簡単に信用できるかい」と思っておる方は、プロフェッサー・ロングヘアとかヒューイ・スミス、アラン・トゥーサン、リー・ドーシーとか何とか、今までこのブログで紹介した名前などまずは忘れて、この一枚を手にして頂けましたらアタシにとってはこれは本望というものでございます。

ワシは理屈抜きで楽しい音楽が聴きたい、お前の理屈なんぞ知るか!という方がもしいらっしゃいましたら、そういう方にこそ、この理屈抜きで楽しい底抜けで底なしのお祭りサウンドに、ひたすらオーイェーして頂きたいと思います。

はい、はい、いささか背伸びしてカッコ良くまとめますと、ブルースは目にしみて、ソウルは胸にきて、ファンクは腰にくるときてニューオーリンズの音楽は、目・肩・腰にグイグイくるんですよ。これは間違いない。









【収録曲】
1.Iko Iko
2.Blow Wind Blow
3.Big Chief
4.Somebody Changed The Lock
5.Mess Around
6.Let The Good Times Roll
7.Junko Partner
8.Stack-A-Lee
9.Tipitina
10.Those Lonely Lonely Nights
11.Huey Smith Medley
High Blood Pressure
Don't You Just Know It
Well I'll Be John Brown
12.Little Liza Jane

というわけで、今更ドクター・ジョンという名前は、ニューオーリンズに実在した伝説のヴードゥー教の呪術師の名前だとか、そんなニューオーリンズの象徴的な名前を芸名にしたこの男、最初はギタリストとしてバンドやってたけれど、ある日トラブルに巻き込まれて銃で撃たれた仲間の盾になって指を飛ばしてしまい、ピアニストに転向したんだけど、プロフェッサー・ロングヘアが生み出したセカンドライン・スタイルをあっという間にマスターして、ピアニストというのがどう見ても天職です本当にありがとうございました。になってしまったとか、そういう細かいことはどうでもよろしい。

「ガンボ」というニューオーリンズを代表するアメリカの国民料理(鍋煮込み)をタイトルに持ってきて、音楽を知らない料理マニアやコックさん達が中身を知らずに買って厨房でヒャッハーして踊りまくって仕事にならなかったとか(創作)、70年代、既に過去のものとして忘れ去られていたニューオーリンズ産の名曲の数々を、メリハリの効いたモダンでソリッドなサウンドに生まれ変わらせて復活させて今に至るとか、このアルバムが世に出たことにより、ロック界の大御所達が「俺も負けてねぇ!」と、デビュー前に夢中になってカヴァーしたニューオーリンズ・クラシックスを更にイカしたロック・アレンジに編曲してライヴで演奏するようになったとか、日本においては大瀧詠一、細野晴臣らナイアガラ近辺のミュージシャン達に与えた影響はものすごいだとか、遂にはボ・ガンボスという、バンド名も音楽性もこのアルバムに由来しまくるスーパーバンドが出てきたとか、書けばキリがないけど、その辺もドクター・ジョンのゴキゲンなダミ声と、転がりながらも恐ろしいタイミングでフレーズをビシバシ決めてゆく最高にゴキゲンなピアノと、「タタスタスタタン!タンタンタン!!」と、スネアが繰り返し繰り返し刻むニューオーリンズ独特のセカンドラインのやめられない中毒性に溢れたリズムに、目と肩と腰と頭と・・・その他全部をヤラレてください。



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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/

BASEショップもありますよ(ここでしか買えない商品アリ)http://soundspal.thebase.in/
posted by サウンズパル at 18:54| Comment(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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