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2016年08月21日

ジョン・コルトレーン ジャイアント・ステップス

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ジョン・コルトレーン/ジャイアント・ステップス +8
(Atlantic/ワーナー・ミュージック)


「金字塔」といえば正にこのアルバムのことでありましょう。

いや、アタシも長年コルトレーン者をやっております、個人的に大好きなアルバム、特別なアルバムはいーーーーっぱいあります。

しかし「じゃあお前、客観的にコルトレーンの”ズバリ名盤”というアルバムを紹介できるのか?」と言われたら、まず間違いなく本アルバム「ジャイアント・ステップス」のことは語ります、えぇ、このアルバムを語らずして、コルトレーンは語れない。

ちょいと専門的な言葉を使えば、コルトレーン流モード・ジャズの集大成、コード・チェンジの弾幕の中で間断なく吹きまくる”シーツ・オブ・サウンド”の快楽をひたすらに浴びられる、念願のメジャー・レーベルのアトランティックで、たっぷり時間と予算をかけてレコーディングすることができたコルトレーンの、やる気と喜びに満ち溢れた、伸び伸びとしたプレイが気持ちいい、とか、まーそれこそ色々と細々挙げることはできますが、一旦そんな細かいこたぁどーでもいい(!)

とにかく「あぁあ、ジャズってカッコイイ!!」という純粋な感動に、これほど満ち溢れたアルバムがありますか?いやない!

という意味において「ジャイアント・ステップス」は、コルトレーンの数ある名盤の中でも、やっぱり何をどう考えても頭ひとつ、スコーンと抜けている作品だと断言して、過言はないのです。

はい、ここまで読んで「そこまで言うならだまされてみよう・・・」と思った方は、こっから先の文章はすっ飛ばしてもいいんで、今すぐ画面をスクロールしてポチッてください。





【パーソネル】
(@〜DFJ〜L)
ジョン・コルトレーン(ts)
トミー・フラナガン(p)
ポール・チェンバース(b)
アート・テイラー(ds)
(E)
ジョン・コルトレーン(ts)
ウィントン・ケリー(p)
ポール・チェンバース(b)
ジミー・コブ(ds)

(GHI)
ジョン・コルトレーン(テナー・サックス)
シダー・ウォルトン(ピアノ)
ポール・チェンパース(ベース)
レックス・ハンフリーズ(ドラムス)

【収録曲】
1ジャイアント・ステップス
2.カズン・マリー
3.カウントダウン
4.スパイラル
5.シーダズ・ソング・フルート
6.ネイマ
7.ミスターP.C.
8.ジャイアント・ステップス
9.ネイマ
10.カズン・マリー
11.カウントダウン
12.シーダズ・ソング・フルート
13.ジャイアント・ステップス
14.ネイマ
15.ジャイアント・ステップス


はい、ここまで読んでおられる方、アタシの与太にお付き合いくださいましてありがとうございます。

皆さん、あのー、よく音楽を聴いてて「わかる」とか「ピンとこない」とかあるでしょう。

ちょいとコレの話をします。

その「わかる」「ピンとくる/こない」ってのは、多分ですけど、ノリの良さ(スピード感)だと思うんです。

今の時代だと「ジャズ」って言ったら「落ち着いた大人の音楽」と思う方が、多分ほとんどだと思うんです。

イメージで言えば、オシャレなバーで、ゆったり流れてる感じとか、あー、アタシの想像力がアレなんで、上手く伝わらないかもですが、とにかく”ジャズ”といえば、そういう図が頭に流れる方、多いと思います。

しかし、コルトレーンのこの時代、つまり1950年代というのは、ジャズといえば全然落ち着いた音楽じゃなくてむしろ逆で、若い人達が、ひたすらクレイジーになりたくて、案外何にも考えんで、ただ刺激を求めて聴いてたフシが大いにありました。

今でこそあれこれと理論的なこととか解明されたり、その後の歴史と照らし合わせて「ジャズとは・・・」とか、そういう頭良さそーな口調で語れるようにもなってきましたが、そんな風にジャズが冷静に語られるようになってきたのは、実はつい最近なんですね。

もちろんこの時代にも評論というのはあったし、色んな人がレコードを出す度にキチンと解説してくれる偉い人はおりましたが、いざクラブに行くと、ほとんどの人がそのド迫力、かつキレッキレのジャズの生演奏を目の当たりにして、純粋に興奮してキャーキャーヒューヒュー言ってクレイジーになっておったわけです。

とにかくこの時代、ジャズの「強み」といえば、理屈抜きで聴く人の心をエキサイティングなものにさせるストレートなわかりやすさ、そして体感の凄まじい速さにあったんじゃないかとアタシ思います。

で、コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」このアルバムは、コルトレーンという、とてもとても創造意欲と実験精神に満ちたサックス吹きが、聴く人にその”体感”を、それこそあれこれ考えて、曲も演奏も死ぬほど工夫を凝らして、極限までリアルなものに仕上げたアルバムなんだと思います。

ホント、語り尽くそうと思えば、こっからが長くなるんですけど、まずはこの「駆け抜ける音楽」のカッコ良さ、皆さんも体感してください。



(個人的にこのアルバムの中で一番”加速”を感じる「Mr.P.C.」です、アタシはコレにとことんヤラレました)



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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』


サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/
posted by サウンズパル at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 大コルトレーン祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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