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2017年04月12日

サンタナ Santana

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サンタナ/SANTANA
(ソニー・ミュージック)

ソニー・ミュージックの税み¥1080「ギター・レジェンド・シリーズ」から、ブルースやロックの素晴らしい名盤を皆様にご紹介しております。

で、本日はサンタナ!

サンタナといえば、アタシはまず最初に、個人的に大好きな「サンタナ3」をどうしても紹介したくて、真っ先にレビューしましたが、レビュー書くために久々に引っ張り出して聴いたファースト・アルバム「サンタナ」と、セカンドの「天の守護神」も、それぞれカラーは違えど、いやいやなかなかどうしてこれは「3」に勝るとも劣らない傑作なんじゃないか、アタシは今までどの耳でファーストとセカンドを聴いてきたんだ、反省しろ。

と、なりました。

で、反省しましたねぇ。

という訳でサンタナ、ファーストから順を追ってご紹介しましょう。

まず「サンタナ」というのは、あのギターのヒゲのおじちゃんのソロ・プロジェクトの名前ではなく、れっきとしたバンド名であります。

もちろんあのギターのおじちゃん、つまりカルロス・サンタナが演奏の中心であり、特に3枚目以降は彼が完全に主役としてバンドのサウンドをリードしている訳ではあるんですが、今でも「サンタナ」はバンドです。

サンタナの結成はデビューから4年前の1965年に遡ります。

この時代というのは、ロックンロールの終演で一時期下火になっていた「ブルースをルーツに持つロック・ミュージック」が、ビートルズやローリング・ストーンズらの英国ロック勢、そしてちょい後のジミ・ヘンドリックスの英国デビューとブレイクが決定打となり、アメリカの若者の間でも「ブルースやR&B寄りのロックはカッコイイぞ!」という認識が沸騰しだした頃で、あちこちでブルースロックのバンドが出てき時代でありました。

サンタナの前進である「サンタナ・ブルース・バンド」は、メキシコ生まれのカルロスが「ブルースバンドやろうぜ!」と、サンフランシスコの仲間達に声をかけて生まれたバンドです。

最初の頃はそれこそストレートなブルース・ロックをやっていたようですが、メンバー達はあることに気付きます。

それは

「フツーにブルースロックやるよりは、もっとラテン音楽の要素取り入れてロックと融合させた方が面白いんじゃね?」

というものでした。




(ギター・レジェンド・シリーズ)

【収録曲】
1.ウェイティング
2.イヴィル・ウェイズ
3.シェイズ・オブ・タイム
4.セイヴァー
5.ジンゴー
6.パースエイジョン
7.トリート
8.ユー・ジャスト・ドント・ケア
9.ソウル・サクリファイス
10.セイヴァー (ライヴ)
11.ソウル・サクリファイス (ライヴ)
12.フライド・ネックボーンズ (ライヴ)


そんなサンタナのデビュー・アルバムは、まず一発目からいわゆるカギカッコ付きの「ロックバンド」の音とはまるで違います。

ポンポンパカポコとパーカッションが実にカラフルで土臭いリズムを打ち鳴らす中、太く粘るビートをうならせるベース、そして情感に溢れたギター、プログレッシブなオルガンが入り乱れ、凄まじい勢いで即興を軸にしたソロの応報を繰り広げます。

1曲目なんかラテンというより、アフロファンクだし、そこからガガーンと音楽性が堰を切ったかのようにキューバ音楽や或いはジャズロックの芳醇な香りをムンムンに撒き散らしながら炸裂して、その高いテンションが失速せず最後まで一気に聴かせてくれるんです。

この頃のサンタナは、よく「まだサンタナのギターの個性が出しきれてない」と言う人もいますが、すべての楽器が主役として激しくも自由に絡む演奏の中でしっかりとソロにバッキングに存在感を出しています(とくにオルガンとのスリリングな長尺ソロのやりとりは手に汗握ります)。

後年の伸びやかなサウンドとどこまでも抜けてゆくサスティンこそ聴かれませんが、恐らくはレスポールとマーシャル直結の、豪快でささくれ立ったトーンには、他で聴けないならではの魅力が確かに、いや、確か過ぎるほどにあります。

サイケデリックな味わいも強く、総じてかなり中毒性の高いアルバムです。



『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/
posted by サウンズパル at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ロック/ポップス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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