2022年07月17日
大コルトレーン祭2022
皆さんこんにちは、諸事情によりブログを長期休眠させておりましたが、リハビリがてら無理のないペースで再開していこうと思います。
さて、そうこうしている間に毎年恒例夏の風物詩『大コルトレーン祭』の7月17日がやってきましたね。
いつものようにシャワーを浴びて水に浸かって(なんせ座ってるだけでも汗がダラダラ出てくる酷暑ですんで)、さっぱりした気持ちで取り出したのは、単純に「好き」という意味で一番な『ラッシュ・ライフ』です。
これはねぇ、マイルス〜モンクのバンドで自身を鍛え上げ、ジャズ・テナー奏者として円熟したコルトレーンの、本当に素晴らしいジャズのコクみたいなものがたっぷり詰まった一枚なんですよね。
このアルバムについては上のリンクにレビュー書いてあるんですが、それより何より1曲目『Like Someone In Love』という美しいバラード曲で、もう最初の最初に響くテナーの高音部が悶絶するほど美しいんですよね〜。
そしてお出かけの準備をしながらレコードで聴きたくなったのがコチラ
”猫ジャケ”もかわいいトミー・フラナガンの『ザ・キャッツ』セッションです。
これはですのぅ、一応トミー・フラナガン名義にはなってはいるものの「この人がリーダー!」みたいなのじゃないんですわ。当時このPrestigeレコードがよくやっていたテキトー・セッション(言い方)。コルトレーンと仲の良かったデトロイト出身のトミー・フラナガンやケニー・バレルやポール・チェンバース達がリラックスした雰囲気で行ったジャム・セッションなんです。
詳しくはレビューを読んでいただくとして↓
50年代の、いかにもハードバップって感じの不良っぽさが大変によろしいですな〜♪
さて、お出かけから帰ってきて今度はコルトレーンが60年代に入ってジャズの枠組みをハードに逸脱しかけたゴリゴリのヤツが聴きたくなってきました。どれがいいかな、そらもうコレよ。
はい、1曲40分、コルトレーン以外に前衛とかフリーとか言われた若手サックス奏者なんかが大勢参加した『アセンション』ですね〜。
とにかく曲が長いのと、最初のテーマ(らしき部分)やソロの合間にホーン軍団がそれぞれ「ゴー!」とか「ぶぎゃー」とか叫んでるから、相当覚悟して聴かなこれ潰されるとかビビリまくってたし、雑誌のレビューとか読んでも「衝撃の問題作」とか書かれたたりしてた、いわば「コルトレーン、好きか嫌いか」みたいのが試されるようなアルバムではあるんですが、よくよく聴けば各人のソロは割ときっちりチェンジしてるし、マッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)のリズムは「意地でも崩さん!」とばかりに定型を守ってるんで、そんなに言われてるような無茶なアルバムではないです。
ただ、作品全体から迫ってくるパワーは相当なものがありますんで、その圧倒的パワーにサンドバッグにされる快感はかなりのもんでしょう。
個人的には「ずっと絶叫」のファラオ・サンダースと「フリーっぽいのに何だか優しい」マリオン・ブラウンのソロがすげー好きです。
という訳で、今年は目出度く朝からコルトレーン三昧。大コルトレーン祭は例によって7月はほぼ毎日、8月は別のアーティストのレビューを挟みながら夏が終わるまでやりますね。皆さんどうぞよろしくお願い致します。
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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』
サウンズパル店主高良俊礼の個人ブログ
http://ameblo.jp/soundspal/
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待ってました〜!
そういえば今月は、コルトレーンの月でしたよね‼️