2019年11月08日

ケニー・ドーハム ジャズ・コンテンポラリー

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ケニー・ドーハム ジャズ・コンテンポラリー
(TIME/SOLID)


アタシ自身がテナーサックスをちょこっと吹くということもあって、このブログでのジャズのオススメで管楽器奏者を紹介する時は、どうもサックスに偏ってるフシであるぞと思ったのがちょうど去年ぐらい。

ほんで、慌ててトランぺッターのアルバムで好きなものをピックアップするという作業をちょこちょことやっております。

前も書いたような気がするのですが、トランぺットというのは非常に派手な音が鳴る、存在が派手な楽器です。

何と言っても音がデカいし、その特性を活かしてソロというものを最初に吹くようになった楽器です。

ジャズが生まれた地、ニューオーリンズでは、そのデカい音で豪快に吹きまくるソロでもって初代ジャズ王と呼ばれたのが、コルネットというトランペットのご先祖楽器の名手、バディ・ボールデンであり、その後を受け継いで2代目ジャズ王を名乗ったのがキング・オリヴァー、




そしてバディ・ボールデン、キング・オリヴァーと受け継がれたコルネット花形ソロイストの役割は、ルイ・アームストロングによって大成され、そこからトランペットの時代となって多くの奏者達が彼らのスタイルから独自の個性を発展させて行く訳です。

余談ですがこのバディ・ボールデンからキング・オリヴァーの間に、個人的にはボールデンの弟分でオリヴァーのちょい先輩であるフレディ・ケパードを挟んで欲しいと思うのですが、や、これは完全な余談です(汗)

やがて1940年代の後半に、派手に全盛を極めておりましたビッグ・バンド/スウィング・ジャズがもろもろの事情で衰退へ向かった時、基本「サックス+トランペット+ピアノ+ベース+ドラムス」という小編成で、音楽的にはよりアドリブの自由度を高めてテンポもクレイジーと呼ばれる程に増強したビ・バップというスタイルが誕生します。

この時にビ・バップ・ムーヴメントの主人公といえるアルト・サックス奏者、チャーリー・パーカーの相方トランぺッターとして、その超絶テクニックと力強い音色でもって、パーカーに負けず劣らずの存在感を示し、ジャズ・トランペットの奏法に革新的な飛躍をもたらした天才が、ディジー・ガレスピーです。

そのガレスピーの後任として、後の”ジャズの帝王”と呼ばれるマイルス・デイヴィスがトランぺッターとしてパーカーのグループに加入。その頃のマイルスはもちろん優れた技量を持ったトランぺッターでありましたが、とにかく派手に吹きまくって盛り上げてなんぼのビ・バップに早々と飽きたマイルスは、若い仲間達らと共にもっとアレンジやリズム、ハーモニーに凝った新しいジャズを作って演奏すべく、独自の道を歩みます。

そんなパーカーのグループに、マイルス・デイヴィスの後釜として参加したトランぺッターがケニー・ドーハムなんです。

多くのジャズファンに、ケニー・ドーハムといえば「派手じゃないけど何かいい味の渋いトランぺッター」として知られております。

アタシもドーハムのちょいとくすんだ音色で、どんなテンポやアレンジの曲でもひとつひとつの音を丁寧に吹き、えもいえぬ深い余韻を残すトランペットは”華”よりも”味”の人だと思いますし、最初に挙げた「デカい音、派手な存在感」というトランペットの特性を、ある意味ガン無視した、ひたすら穏やかに聴かせるトランペットという意味で大好きです。

もちろん朴訥で聴かせるだけの人じゃなくて、実に熱のこもったアツい演奏もちゃんと出来る人ではあるんですが、どうしてもこの人の演奏は、ミディアム・テンポの心地良い曲を中心に、自宅でまったりくつろぎながら「く〜、たまらんね」なんて言いつつ聴いていたくなっちゃうんですよ。


この人の影のある音色、タメを効かせたアドリブでじっくり聴かせるプレイ・スタイルというのは、いわゆる”タメのある渋い感じ”のするモダン・ジャズ/ハードバップのスタイルに、実にピタリとハマります。





ジャズ・コンテンポラリー

【パーソネル】
ケニー・ドーハム(tp)
チャールズ・デイビス(bs)
スティーヴ・キューン(p)
ジミー・ギャリソン(b,@〜BGH)
ブッチ・ウォーレン(b,C〜FI〜L)
バディ・エンロウ(ds)

【収録曲】
1.ア・ワルツ
2.モンクス・ムード
3.イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ
4.ホーン・サルート
5.トニカ
6.ディス・ラヴ・オブ・マイン
7.サイン・オフ *
8.ア・ワルツ (テイク5) *
9.モンクス・ムード (テイク2) *
10.ディス・ラヴ・オブ・マイン (テイク1)*
11.ディス・ラヴ・オブ・マイン (テイク2) *
12.ディス・ラヴ・オブ・マイン (テイク3) *

(録音:1960年2月12日)


代表作で『静かなるケニー』という、ジャズ好きにこよなく愛される一枚がありますが、今日は個人的に「このアルバムの雰囲気最高だな」と思ってやまない隠れ名盤の『ジャズ・コンテンポラリー』というアルバムを紹介します。


ドーハムは、派手なヒットやジャズの歴史を変える革新的なアルバムとはやや距離のある、ひたすら堅実なプレイヤーでした。

だからこそ50年代からブルーノートやプレスティッジといったモダン・ジャズ全盛時に多くのスタープレイヤー達が籍を置いたレーベルで作品を多く残せているんです。これらの名門に残されたドーハムのアルバムはどれも「あぁ、ジャズっていいな〜」と思わせる素敵な説得力に満ちた作品ばかりですが『ジャズ・コンテンポラリー』は、ブルーノートでもプレスティッジでもない、タイムという小さなレーベルにドーハムがそっと録音したアルバムです。

レーベルの知名度ゆえか、ともすれば見過ごされてしまいそうなアルバムではありますが、とにかく良いのです。メンバーは、バリトン・サックスのチャールズ・デイヴィス、ピアノにスティーヴ・キューン、ベースが曲によってジミー・ギャリソンとブッチ・ウォーレン。ドラムがこの音源以外での活動が記録にない、当然バイオグラフィ的なことも全く分からない謎ドラマーのバディ・エンロウであります。

アタシがこのアルバムを聴くきっかけとなったのが、やはりスティーヴ・キューンの参加です。

キューンは耽美派の白人ピアニストで、とにかくその冷たく美しく官能的な音世界が魅力の人。当時アタシはアート・ファーマーの『ブルースをそっと歌って』というアルバムで、ファーマーの詩的でまろやかなフリューゲルホルンのプレイと対照的な硬質で狂おしい情念渦巻くピアノで溶け合う演奏にいたく感激し「じゃあファーマーに近い味わいのドーハムとの相性もきっと良いだろう」と思ってアルバムを購入しました。

ところがアルバム全体のムードは、ファーマーの耽美とはまた違う、フロントのドーハムの味わい深いトランペットと、デイヴィスの硬派なバリトンがしっかりとサウンドをリードする、グッと詰まったダンディズムが際立つ音世界。キューンはそのバックを歌心ある演奏でしっかりと支えるプレイを展開しつつ、ソロのちょっとした場面の中で品良く狂っておりますね。いや、予想とは違うけど期待した以上にコイツはゴキゲン。

チャールズ・デイヴィスはサン・ラーやアーチー・シェップなんかと絡みのある、どちらかというと前衛的なゴリゴリのスタイルで評価のある人なんですが、コチラもキューン同様一歩引いてドーハムのプレイスタイルに合わせての、ブルージーな味わいが濃厚なバップ・スタイルで良い感じ。ベースのジミー・ギャリソンとブッチ・ウォーレンに関しては言わずもがなの実力派で、このアルバムではドーハムとは付き合いも古く、終始的確なラインでバックアップするウォーレン、ゴリッと存在感のある音色が良いインパクトになっているギャリソンと、それぞれの個性がバックでさり気なく際立っております。

で、謎ドラマーのバディ・エンロウがこれまた良いんですよ。ほぼミディアムからバラードのゆったりテンポで統一された楽曲のリズムを、丁寧に丁寧にさばいてゆく見事なプレイ。特に繊細なブラッシュワークが実に歌っていて素晴らしく、実は名のあるドラマーが契約の都合とかで偽名を使っているのでは?とも邪推してしまうぐらい上手いです。『モンクス・ムード』での緊張を素敵に織り込んだ静寂を醸すプレイなんて、並のドラマーには出来ない芸当だと思うのですが、ほんと誰なんだバディ・エンロウ。


そんな個性派溢れる名手達の個性と「楽曲はミディアムかバラードのみ」という思い切った選曲の中で、コクと香り高い持ち味を存分に発揮したドーハム。何度でも聴きたくなるし聴く毎に良いです『ジャズ・コンテンポラリー』。









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2019年10月10日

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード

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ビル・エヴァンス/タイム・リメンバード〜モア・フロム・ザ・シェリーズ・マン・ホール(Milestone)


10月になり、日中の日差しも幾分やわらいで、空気にも秋らしさがやっと入り混じるようになったので、ビル・エヴァンスを聴きたい気持ちになってきました。

そういえばこのブログでも、毎年秋になるとエヴァンスの事を書いております。

彼のピアノはとことん切なく美しく、やっぱりそんな演奏が合うのは、空気が何となく寂しさを帯びてくる秋。

ただ綺麗なだけじゃなくて、優しい音色やフレーズは、実はとことん鋭利で、ある日突然聴く側の心の奥深くにざっくりと斬り込んできて、ヒリヒリ、ヒリヒリと感情の一番底の方にある痛い所にとことん染みる。

丁度、つい最近彼の伝記映画『タイム・リメンバード』が公開され、そこで彼の繊細な美の結晶とも言うべき音楽と、その裏付けとなった、繊細過ぎるが故の悲劇に彩られた人生とに感銘を受けて、エヴァンスのファンになる人も増えたという話を聞きました。

うん、そうですね。感動とか共感っていうのは、何も明るく前向きなストーリーからだけ生まれるものじゃない。

むしろ人間が人間であるがゆえの、どうしようもない部分の中に輝く情や業といったものの、もう本当にどうしようもない美しさというものを、私達は本能的に知っているし求めている。

だから音楽やその他の芸術は、うんと昔のものであっても心の奥底にダイレクトにくるものがある。いや、むしろ時代とか時間とか関係なく、そういうのを越えて触れる側の心の一番痛い部分に飛び込んでくる。そう言えるんじゃないでしょうか。

はいはい、秋だからちょいと感傷的になってしまいました。センチメンタルごめんなさいねぇ。。。

おぉ、今日は何だか感傷モード危険です。あんまりヤバいゾーンに入らないうちに、今日のビル・エヴァンスをご紹介しておきますね。

丁度映画のタイトルと同じ『タイム・リメンバード』というアルバムがありますので、本日はコレを。

まず、エヴァンスという人は、ジャズの中でもとりわけ人気の高い人で、初心者向けジャズHow To系の本やサイトなんかにも、必ず登場します。

ほいでもって「初心者にオススメはコレだ!」というアルバムというのがあって、それはもちろん名盤と呼ばれるのはなるほど確かにとアタシも納得するぐらい出色の出来のアルバム達です。

具体的に言えば、エヴァンスが最初に結成したトリオでレコーディングした『ワルツ・フォー・デビィ』『ポートレイト・イン・ジャズ』の2枚です。









この2枚は若きエヴァンスの研ぎ澄まされたリリシズム(狂おしく美しい感じ)と、自由自在に動き回るスコット・ラファロのベース・プレイが火花を散らして本当にもう最高なんですが、エヴァンスの色んなアルバムを、より広く深く聴き込んでゆくと、辿り着く2つの大きな道があります。

ひとつは、エヴァンスのどんどん内に沈み込んで行く魅力が味わえるソロ・ピアノ、もうひとつが、スコット・ラファロ亡き後にエヴァンス・トリオのベーシストになったチャック・イスラエルのプレイです。

この話をすると

「え?ソロはわかるけどチャック・イスラエル?いやぁ、悪くはないけど一番影薄くない?」

って言われる事が多いんです。


まー、そうなんですよねー。スコット・ラファロと、イスラエルの次のベーシストで、エヴァンスとは一番長く活動したエディ・ゴメス。この2人は物凄いテクニック持ってる人達で、いつも斬新なフレーズでエヴァンスのプレイを支えるというより、一緒になって盛り上げてた感じがして、参加してるアルバムの熱量というのも相当なもんです。

でも、アタシはイスラエルの「物静かだけどエヴァンスのピアノの哀しさと一番寄り添えているプレイ」と、何よりもその、豊かな木の響きが演奏全体を潤しているような、いかにもウッドベースな暖かい音色がとても好きなんです。




Time Remembered

【パーソネル】
ビル・エヴァンス(p)
チャック・イスラエル(b,E〜L)
ラリー・バンカー(ds,E〜L)

【収録曲】
1.ダニー・ボーイ
2.ライク・サムワン・イン・ラヴ
3.イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ
4.イージー・トゥ・ラヴ
5.サム・アザー・タイム
6.ラヴァー・マン
7.フー・ケアズ?
8.恋とは何でしょう
9.ハウ・アバウト・ユー
10.エヴリシング・ハプンズ・トゥー・ミー
11.イン・ア・センチメンタル・ムード
12.マイ・ハート・ストゥッド・スティル
13.タイム・リメンバード

(録音:1958年12月15日-D,1962年4月10日@〜C,1963年5月30日E〜H,1963年5月31日I〜L)


さてさて、そんなエヴァンスのソロと、チャック・イスラエルが参加したトリオの魅力が凝縮されたようなアルバム、あります。

このアルバムはですのぅ、例えば『ワルツ・フォー・デビィ』とかの有名なアルバムを聴いて、または映画『タイム・リメンバード』なんかを見て「あぁ、ビル・エヴァンスっていいわぁ・・・」と思った方ぜひ聴いてください。

や、最初に聴く1枚でも全然いいんですが、どちらかというと、聴いて衝撃を受けるとかいうよりは、じっくり聴いてその素晴らしさ、何ともいえないエヴァンスという人の優しくも悲しく狂おしい個性みたいなものを、じっくりと胸に刻むのに適してるアルバムのような感じがする。えぇ、するんです。

チャック・イスラエルが参加した時期のライヴ・アルバムに『ライヴ・アット・ザ・シェリーズ・マン・ホール』というのがありまして、このアルバムは、その続編としてリリースされた・・・はずなんですが、実はシェリーズ・マン・ホールの未発表テイクと、全く違う時期のソロ・ピアノ未発表音源が入っているという、何ともスグレものなアルバムなんです。

ソロは1958年、まだトリオ結成して有名になる前のエヴァンスが、スタジオで録音したもの。

恐らくは一人でピアノの向かいながら演奏に没入しているのを、ずっとテープを回して記録していた音源と思います。

とにかくこのアルバムの多くのファンの方は「あのダニー・ボーイが凄い!」と絶賛する『ダニー・ボーイ』で幕を開けます。

ダニー・ボーイって、ジャズ・スタンダードというよりも、ポピュラーソングとしての超有名曲なんですが、最初のピアノの音が響いた瞬間から、もう「ふわぁぁあああ」となります。美しいです。

メロディとしては完璧な、あのテーマ部分を3分近く繰り返して弾くエヴァンスのピアノがどんどん深みに入り、アドリブになった時に見せる幻想的な絵画のような世界観、余りにも繊細で言葉を失います。

ソロ演奏5曲の後に、トリオ演奏がやってきます。

まずはリラックスしたエヴァンスのピアノと、しっとり美しいイスラエルのベース、そして堅実なリズムでそれらを支えるラリー・バンカーのドラムとの一体感が溶け合うバラードから、演奏は徐々に熱を帯びて、8曲目、9曲目でテンポを上げたクライマックスに。そしてまたミディアムテンポに戻って儚く終わる。

この”儚さ”の空気を醸しているのが、イスラエルのベースです。エヴァンスのアドリブがそっと始まった時にボーンと柔らかく鳴るベースが、その後のアドリブで寄り添い合って、違う楽器で同じ歌を歌っているようであります。うん、たとえがちょっと意味不明ですが、この”共鳴”のグッとくる感じを言葉で伝えるには、もう意味不明をやらざるを得んのです。

ラリー・バンカーの「崩さないギリギリのラインでちょっとだけ前に出たドラム」も良いんですね。そしてやっぱりこの人のドラムもまた、ピアノやベースと同じ歌を歌っておるように溶け合っております。









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2019年09月01日

マッコイ・タイナー バラードとブルースの夜

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マッコイ・タイナー/バラードとブルースの夜
(Impulse!/ユニバーサル)


みなさんこんばんは。

9月になりましたが、まだまだ気候は夏の奄美です。

夏が終わってもちょいと動けば汗ばむぐらいの暑さ、去年は11月の半ばぐらいまで続きましたが、今年はどんだけ続くんでしょうね。。。

という訳で、夏の名物『大コルトレーン祭』は終わりましたが、余韻はまだまだ残っておりますので、今日はコルトレーン黄金の60年代前半から半ばまでを支えたピアニスト、マッコイ・タイナーをご紹介します。

タイナーに関しては、前もちょこっと書きましたが、もう大好きなピアニストにも関わらず、このブログでキチンと紹介しなかった事を痛恨として、彼のリーダー作はちょこちょこと定期的に紹介して行こうと思っております。

本日ご紹介するのは、恐らくこれはマッコイの数ある作品の中でも一番人気の作品でありましょう『バラードとブルースの夜』です。

マッコイ・タイナーが好き、或いはマッコイ・タイナーというピアニストが、自分の中の「好き」ではかなり上位に来るという人は、恐らくはコルトレーンの作品で彼の狂おしく情念が咲き散るプレイに心を打たれた人だと思います。アタシもその一人であります。

でも、このアルバムに関しては、コルトレーンのバンドでのマッコイをあんまり知らない人でも、いや、コルトレーン・バンドでのマッコイをあんまり知らない人の方が好意的に聴いていたと思います。

そう、このアルバムはマッコイ・タイナー3枚目のアルバムで、特にこの辺りまでの「初期」と呼ばれるマッコイのアルバムはどれもコルトレーン・バンドでのあの激烈なプレイから軽やかに距離を置いた、クールで耽美ですらあるピアノ・プレイがトリオ編成で聴ける。なかんづく本作『バラードとブルースの夜』は

「ジャズで何か落ち着いて聴けるやつある?う〜ん、ピアノがいいかな」

と、お店でリクエストしてくるお客さんからは、それこそ絶大な支持を集めていたアルバムでありました。

ちょこっと知ってる人になら

「これ、実はコルトレーンのバックでピアノ弾いてたマッコイ・タイナーなんですよ」

「えぇ〜!全然別人じゃん!!」

という会話が瞬時に成立しますが、「ジャズでなんかいいやつ〜」と言ってくるお客さんにはそれが通じず

「これ、実はコルトレーンのバックでピアノ弾いてたマッコイ・タイナーなんですよ」

「へーそうなんだ。コルトレーンって何か名前は聴いたことあるなぁ」

で、虚しく会話が終了したりしてたんですが、いやいや、それもまた味ってもんで、アタシはこういう会話の後に

「あぁ、コルトレーンをあんまり知らない人がマッコイ・タイナーを気に入ってくれている。じゃあそのうちコルトレーンも。いっひっひ・・」

と邪悪な笑みを心の中に浮かべておりましたねぇ、いけんやつです。これは相当ワルい・・・。

それはさておき、マッコイ・タイナーのインパルス初期のトリオ・アルバム。とりわけ3作目の『バラードとブルースの夜』は、単純に「カッコ良くて心地良いピアノが聴きたい」と思っている方に、理屈抜きでオススメ出来るアルバムです。

お前はオススメって言うけど、具体的にどうなんだと言われましたらば、アタシの敬愛するジャズサイトで『塩サバ通信』というめちゃくちゃ気合いの入ったサイトがあるんですけど、ここの管理人のサバさんが、一言で見事にこのアルバムの本質を、このような感じで評しております。


『すっげぇ怖い兄ちゃんが”ちょっと顔貸せ”と言うから恐る恐る入ったら”ちょっと恥ずかしいんだけど僕の作った詩集買ってくれませんか”と言われた』






バラードとブルースの夜


【パーソネル】
マッコイ・タイナー(p)
スティーヴ・デイヴィス(b)
レックス・ハンフリーズ(ds)

【収録曲】
1.サテン・ドール
2.ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン
3.ラウンド・ミッドナイト
4.フォー・ヘヴンズ・セイク
5.スター・アイズ
6.ブルー・モンク
7.グルーヴ・ワルツ
8.酒とバラの日々

(録音:1963年3月4日)



何かもう、このアルバムを的確に表せる他の言葉をアタシは未だに知りませんが(汗)アタシもめげずに紹介します。

何度も言いますが、このアルバムは「バラードとブルース」というより全編ほとんどバラードで、マッコイの繊細な感性が奏でるミディアム以下のナンバーで綴られた、正に詩集です。


1曲目の『サテン・ドール』から、もうめちゃくちゃにメロディアス。デューク・エリントンの代表曲のひとつであるこの曲は、ちょいとウキウキした感じの弾むようなアレンジのカヴァーも多い中、マッコイは終始落ち着いた弾き方でじっくりと美しい旋律を紡いでおります。

中盤から後半に『ラウンド・ミッドナイト』や『ブルー・モンク』等の、バラードと呼ぶにはちょいとハードボイルドなセロニアス・モンク・ナンバーが入ってくるんですが、こちらもそれまでの甘美な流れを全然変えない。変えてない。これが凄いんですよね。

ちょいとハードな曲が入っても、どうしてマッコイのバラードは変わらず凛として美しいのか?ということをずっと考えておりましたが、うん、いや、これはきっと逆だという事に気付きました。

つまりマッコイのバラードは、どんなにメロディアスに鍵盤を転がしても、どんなに甘美な表現に没入しようと、核の方にあるものはきっと反骨精神に溢れた揺るぎない美学なんだと思います。

バックのスティーヴ・デイヴィス(ベース)とレックス・ハンフリーズ(ドラムス)がまた良い仕事をしております。

前2作ではエルヴィン・ジョーンズ、ロイ・ヘインズという超個性派ドラマー達と、寄り添い合いながらしっかり火花を散らしていた訳ですが、本作ではバック2人はしっかりとマッコイのフォローに専念しております。

スティーヴ・デイヴィスもレックス・ハンフリーズもアトランティック時代のコルトレーンを支えた人達です。特にレックス・ハンフリーズは派手にドコスカ叩くプレイ(ドナルド・バードとかデューク・ピアソンのブルーノートのアルバムで聴けるぜぇ♪)もカッコイイ人なんですが、ここでは終始ブラッシングでもしかしたらマッコイのピアノよりも繊細なんじゃないかと思えるぐらいの細やかで軽やかなリズムでもって好サポートを聴かせます。

全編美しいし、それがまた軟弱じゃない芯のある美しさです。美しいピアノが聴きたい方にはこのアルバムと前の2作はこらどーしても聴いて欲しい、切実に思います。




















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2019年08月13日

マッコイ・タイナー リーチング・フォース

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マッコイ・タイナー/リーチング・フォース
(Impulse!/ユニバーサル)

1950年代末に結成され、60年代初頭に大々的に世に出たジョン・コルトレーンのカルテットは、コルトレーンのプレイのみならず、そのバンド・サウンドの突き抜けた個性的な演奏が注目されました。


その中でインパルス・レーベルが真っ先にソロ・アルバムの売り出しにかかったのが、ピアノのマッコイ・タイナーでした。


マッコイは、コルトレーン・カルテットのプレイは激しく吹きまくるコルトレーンを支え、というよりは真っ向からそのフレーズを受けて一緒に燃え上がるような壮絶な演奏でありましたが、単独のピアニストとしては、この時代の新しいジャズの理論である「モード」というものを理解した有望な若手としての評価も固めておりました。

そこでインパルスは1962年、コルトレーン・カルテットゆかりのメンバーで固めたピアノ・トリオ・アルバム『インセプション』を録音してリリースしました。





そしてそれから1年も経たないうちに、今度はメンバーを変えてまたもピアノ・トリオ・アルバムの『リーチング・フォース』をレコーディングしました。


これはですね、本当に異例というか、インパルスがいかにマッコイを特別なピアニストとして見ていてたかということの現れなんですね。

まず、ピアノという楽器は、まだまだジャズの世界では「フロントのホーン奏者を支えるリズム楽器のひとつ」という考えが根強く残っておりました。もちろん50年代から実力のあるピアニストのトリオ作はそれなりに人気があり、リリースもされておりましたが、アメリカではどうもピアノトリオってのは「良い感じのBGM」以上の評価はなかなかされないようで、バド・パウエルやセロニアス・モンクなど、一部の例外を除き、どちらかというと小粋だったりファンキーだったり、そういう心地良いものが好まれる傾向が、確かに今もあります。

そう、実はこの流れにちょっとした風穴を最初に空けたのが、モード・ジャズだったんです。

モードの金字塔と呼ばれるマイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』これに参加して、見事に芸術性の高いサウンドのキーマンとなったピアニストのビル・エヴァンス。彼が「新しいジャズを追究するためのピアノ・トリオ」を結成し、リリースしたのが『ポートレイト・イン・ジャズ』をはじめとするいくつかのトリオ・アルバム。

この、エヴァンスのトリオがジャズの世界におけるピアノ・トリオという編成に、一個の芸術表現をするフォーマットとしての確固たる地位
を与え、加えて多くの新しい表現への探究に燃えるピアニスト達へ大きな間口を開いたんです。

で、マッコイのまさかの2枚連続のピアノ・トリオでのリリースです。

もちろんマッコイは先にも述べたように「コルトレーン・カルテットのピアニスト」というネームバリュー以上に、新しいモードの手法を修めたピアニストとして既に独自のスタイルを持っており、もしかしたらインパルスは当時注目を集めていたビル・エヴァンスへの有力な対抗馬として”ピアニスト・マッコイ・タイナー”を売り出したかったのかも知れません。



リーチング・フォース

【パーソネル】
マッコイ・タイナー(p)
ヘンリー・グライムス(b)
ロイ・ヘインズ(ds)

【収録曲】
1.リーチング・フォース
2.グッドバイ
3.アーニーのテーマ
4.ブルース・バック
5.オールド・デヴィル・ムーン
6.ジョーンズ嬢に会ったかい

(録音:1962年11月14日)


実際にデビュー作の『インセプション』そして次の『バラードとブルースの夜』なんかを聴くと、そのスタイルはビル・エヴァンスと共通するリリシズムが底の方に漂っている印象を受けます。というか、コルトレーン・カルテットでの激しくヘヴィなプレイも、70年代以降のアグレッシブ路線の奥底にも、どうしようもなく狂った切なさのようなものが胸にグサグサと刺さるから、アタシはマッコイが好きなんです。はい、本質的にはこの人”切なさ”の人です。

さてさて本作『リーチング・フォース』ですが、前作と代わってマッコイのバックに付くのは、ベースがヘンリー・グライムス、ドラムがロイ・ヘインズであります。


うひゃーキタキタ!これはもうアタシ大好きなメンツです。

ドラムのロイ・ヘインズは、チャーリー・パーカーとも共演したベテランですが、何といってもコルトレーンやエリック・ドルフィー、ブッカー・アーヴィンといった、物凄くクセの強いホーン奏者のバックで叩く時の、その細やかなスネアさばきから繰り出されるスピード感が何と言ってもたまらん人で、こりゃもう同じく独自のスピード感持っとるマッコイとの相性は言わずもがな抜群です。

マッコイと最高に相性の良いパートナーといえばもちろんエルヴィンで、これにはアタシも全く異論はございませんが、エルヴィンと組んだ時の安定感とはまたちょっと違う、マッコイのスピード感が華やぐか、それともヘインズのスピード感が上を行くかのこの緊張感、もう1曲目の『リーチング・フォース』から激しいスリルを孕みながらデッドヒートしてますが、はい、もうたまらんです。


ヘンリー・グライムスは、個人的にバリッバリのフリージャズでありますアルバート・アイラーのアルバムでのプレイに衝撃を受けて大好きになったベーシストです。

この人は音に物凄く特徴があって、すごく太いんです。その太い音をグワッと鷲掴みにしてぶっ放しながら、空間を歪めて行くような強烈に豪快なスタイルの持ち主なんですが、バラードなんかでは実に的確なウォーキングで、時に弓弾きも披露しますがそのどちらもメロディアスなんですよね。やや屈折した感じの憂いが溢れるバラード『グッドバイ』や、ビル・エヴァンスとスコット・ラファロの演奏と間違えそうなぐらい端正な『アーニーのテーマ』で聴ける豪快な音と繊細な音符使いのベースプレイが、はい、もうたまらんです。


全体的にスピード感とバラードでのリリカルぶりがパワーアップして、どの曲でも彼の本領が発揮されております。特にマッコイ個人の”本領”の部分は後半、しっかりブルース形式、でもやはり解釈には独自のものがある『ブルース・バック』、得意のモーダル大全開な『オールド・デヴィル・ムーン』に刻まれております。これも本当に良いアルバム♪


















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2019年08月11日

マッコイ・タイナー インセプション

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マッコイ・タイナー/インセプション
(Impulse!/ユニバーサル)


私はマッコイ・タイナーというピアニストが大好きです。

コルトレーンのバックでは、ひたすら力強く情念を噴き出すようなプレイに没頭するピアノ、コルトレーンのバック以外では、情念を吐きつつも、どこかクールな知性を感じさせるピアノ。そしてどちらにも共通するのが、この人のピアノ・スタイルは、とにかく「硬派で耽美」ということ。

本当に大好きなんですが、やっちまいました。

何と、このブログでまだマッコイの単独アルバムを1枚も取り上げてないんですよ〜!(泣)

「ほらお前のそういうところよ!」

はいィ...アタシのこういうところです。

という訳で、本日からしばらく「マッコイ強化月間」として、マッコイ・タイナーのソロ・アルバムの紹介をいたします。いや、ごめんなさい、させてください。

マッコイ・タイナーといえば、このブログをご覧の皆様にとっては、コルトレーンのレビューですっかりおなじみの、コルトレーン長年の相棒とも呼べる、彼のバンドのメロディとリズムの両方を支える、いなくてはならないピアニストでありました。

残念ながら晩年のコルトレーンの目指す音楽性と彼の音楽性とが接点を見出すことなくエルヴィン・ジョーンズと共に脱退してしまいましたが、彼もエルヴィンも、コルトレーンの事はずっと尊敬し、その音楽的な影響を元に、それからの表現に活かしていた人達でありました。

特にマッコイに関しては、彼の後任でコルトレーン・バンドに加入したアリス・コルトレーンは、ラシッド・アリがエルヴィンとは全然違うアプローチでリズムの根幹をガラリと変えてしまったのに対し、マッコイのプレイ・スタイルを受け継ぐような感じでコルトレーンのフリー・フォームなサウンドに重く寄り添っており、もしかしたらアリスに対してコルトレーンから「マッコイみたいに弾いてくれないか」という指示があったのかも知れません。


さて、マッコイ・タイナーは1938年生まれでモダン・ジャズ世代のジャズマンとしてはかなり若い世代となります(年齢でいえばコルトレーンよりも12歳年下です)。

地元フィラデルフィアで10代の頃からバンド活動をしており、その後ニューヨークへと拠点を移し、1959年にはベニー・ゴルソンのジャズテットのメンバーに抜擢、それから1年後にはコルトレーンの新バンドのメンバーとして加入。この時何と22歳ということでしたから、早い時期から才能があったというより、しっかりとした世界観を内側に持っていた人だったんだなという事が伺い知られます。


その才能というか世界観が、プロデビューしていきなりのコルトレーン・カルテットで磨きに磨かれて花開いたのがマッコイ。つくづくスタイルも経歴も、特異中の特異であると言えるでしょう。

マッコイとエルヴィンは、コルトレーン・カルテットの中にあって、そのサウンドカラーを決めた強烈な個性的スタイルの持ち主であります。

ところがですね、この2人、コルトレーン・カルテットに居た時期とか、加入前とかの、コルトレーン以外での音源を聴いてみると「全くの別人」ばりにクールでスマートなプレイを楽しませてくれるんです。







インセプション

【パーソネル】
マッコイ・タイナー(p)
アート・デイヴィス(b)
エルヴィン・ジョーンズ(ds)

【収録曲】
1.インセプション
2.ゼア・イズ・ノー・グレイター・ラヴ
3.ブルース・フォー・グウェン
4.サンセット
5.エフェンディ
6.スピーク・ロウ

(録音:1962年1月10日,11日)


今日はマッコイ・タイナーのソロ・デビュー作『インセプション』をご紹介します。

このアルバムは1962年、マッコイがコルトレーン・カルテットのメンバーとして在籍して、毎晩のようにバリバリの情念が沸きまくって吹きこぼれていた丁度その頃にレコーディングされたアルバムです。

ここではコルトレーン・カルテットの同僚であるエルヴィン・ジョーンズ、コルトレーンとは仲良しで、色んなセッションにもちょくちょく呼ばれて参加しているアート・デイヴィスを従えてのトリオ演奏で、これはもうメンツからして「コルトレーン抜きのコルトレーン・バンド」な感じ、のそれはそれはヘヴィで熱い演奏が聴けるのかと、緊張気味に身構えておりましたが、聴いてみたらコレがびっくりするぐらいクールでオシャレですらある、いわゆるモード・ジャズ・ピアノのスタイリッシュな空気に満ちた作品でした。

ここで演奏されているのは、いわゆるスタンダード曲ですね。マッコイのピアノは、極力粘らない、跳ねない、でもグルーヴィーに細かい音符をアドリブで重ねる毎に、ゆわっとした独自のグルーヴを出してて、その知的で端正なグルーヴ感は、同じ時代のピアニストで言うならばビル・エヴァンスに近い。

もっとも、エヴァンスはグルーヴィーに流れる局面でも、てんめりと盛られた”情”の部分の内側に沈み込んで行くような儚さとあやうさがありますが、マッコイのピアノは情感にゆらぐことなく、あくまでキリッとフレーズをちりばめて行きます。先ほど「知的で端正」と書きましたが、その音の立ち方や無駄のないフレーズ展開はやはり「硬派」と呼ぶに相応しいものだと思います。

そしてエルヴィン。コルトレーンのバックではブ厚く重いリズムの塊を豪快に連発する、文字通り重厚でパワフルなドラマーという印象の強いエルヴィンが、マッコイのピアノをブラッシュワークでの繊細なサポートに徹していて、これもまた「えぇ!?あのエルヴィン・ジョーンズなの!!??」と、最初びっくりしましたが、タタン!タタン!としなやかに力強くリズムが折り重なってゆく独特の畳み掛け方は、この人ならではのもの。繊細さの奥底にしっかりと持つ硬派な気迫が、マッコイ同様好印象です。

とにかくこのアルバムでは、気品あるバラードはもちろんですが、収録されているアップテンポの曲のスピード感が非常に斬新で「モードジャズって何?」と聴かれて理論的な説明を省いて簡潔に言うなら「このスピード感!」と言いたいぐらいです。3曲目の『ブルース・フォー・グウェン』とか、ブルースと言いながらほとんど全く粘らない、高速でシャキシャキ流れてゆくこのフレーズ。今の時代はこういったスタイルは主流になっておりますが、この時代のリスナーにとっては、とても衝撃的なものだったに違いありません。

最初は「何かフツー」と思ってたマッコイの初期アルバムですが、これは聴き込む毎にとてつもなく斬新で、爽やかにアウトしてゆく知性が凝縮された素晴らしい作品だなぁとしみじみ思って、もうかれこれ20年聴いてます。が、いやはや全く飽きるどころかますますクセになります。












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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

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posted by サウンズパル at 00:15| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする