2017年05月30日

パンクの逆襲

今日はコレを読んでおりました。

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音楽専科社から1991年に、パンク誕生15周年を記念して発売になった『パンクの逆襲』。

内容はとにかくパンク!

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パンク!

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パンク!

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記事もグラビアもとにかくパンク!

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特に記事の内容が「あの頃を懐かしんで」とかじゃないんです。

何と、総力を挙げて集めた1970年代から80年代頭のコラムにレビューにインタビューがほとんど(!)

つまりピストルズとかクラッシュとかが、バリバリ現役の頃、センセーションを巻き起こしていた、リアルタイムの生々しい発言が、彼らのみならずザ・ジャム、バズコックス、スティッフ・リトル・フィンガーズ、ジェネレーションX、スージー&ザ・バンシーズなどなど、オリジナル・パンクの凄いメンツのインタビューがまとめて読めます。

貴重なことはもちろんですが、ライターやインタビュアーも含めて、あの時代の、懸命に音楽をやって、ポリシーを追究していた、生のアツい言葉にはやはりグッときますよ。アタシも初心を忘れそうになった時は開いて読みます。


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2017年02月16日

アメリカ”最強”のロック

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ハタチ前後の若い人達の間で、今90年代のロックがアツいみたいなんですよね。

詳しく訊くと

「何か、個性丸出しのバンドが多くて、サウンドもすげぇバンドの色が出てから」

「ロックが本当にアツかった時代の音楽。全然古く感じない」

んだとか。

いや素晴らしい!

そっかぁ、90年代リアルタイムだったアタシらは、ただもう夢中で好きなバンドの新譜を追っかけたり、次はどのバンドがクるとか、とにかくそんなだったから、ちゃんと冷静に聴けてなかったかもなぁ・・・とかちょっと思っちゃったり(汗)

そういえば、その時リアルタイムで読みまくっていたUSオルタナティブやインディーロックのガイドブック「アメリカ"最強"のロック」を、そんな話を聞いて再び棚から引っ張り出して読んでいたのでした。

あのね、この本はそれこそ「90年代のロックおもしれー!」と思ってる若い世代の人に強くオススメします。

ニルヴァーナ、ソニック・ユース、ダイナソーJr.、バッドホール・サーファーズ、メタリカ、ピクシーズなど、代表的なバンドの分かりやすい紹介に、群雄割拠だったインディーズレーベルも名盤ズラリのディスクガイドもかなりのボリュームで網羅してあります。



とっくの昔に絶版になった本だからプレミアかと思えばまだ↓の良心価格(注・2017年現在)


ラベル:ロック ガイド
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2016年12月18日

ブルース&ソウル・レコーズ 2017年2月号!!

ローリング・ストーンズの全曲気合いの入ったブルース・カヴァー「ブルー&ロンサム」が、大人気で大変なことになっております。

ウチみたいに店舗を持たない地下CD屋ですら、国内盤と輸入盤とアナログLPの予約や注文が次々入ってくるんですよ。これは凄いことですよね。お客さんからは「いやぁ、アンタんとこのブログでブルースのことも書いてるの読んで、ストーンズ欲しくなったんだよ〜♪」と、嬉しい言葉も頂きます。はい、本当にありがとうございます。

アタシも個人的に「ブルー&ロンサム」は愛聴盤です。仕事(正業)が車でもってあちこち行く仕事なので、仕事車のカーステに放り込んで、一日中ゴキゲンで聴いたりしています。

いや、このアルバム本当に素晴らしいですよね、ストーンズが若い頃聴いて夢中になったブルース、そのブルースの本質である”ヤバい空気”これがそのまんま回顧や情緒に流されることなく、ギラギラにトンガったサウンドに乗って、今の時代の音楽に慣れた耳にも刺激と興奮を「てめぇこのやろう!」と流し込んでくれる。このガチンコのサウンドには、今もって「やべー!かっこいー!!」以外の言葉が上手く出てこない、というのが正直なところです。

さてさて、このところそんな感じでリアルでもネットでも、会話する人とは「ストーンズいいよね」「ブルー&ロンサムほんとやべぇ」という話で飽きもせず盛り上がっているところに、我が国が誇る唯一のブルースとソウルの雑誌様『ブルース&ソウル・レコーズ』が、イカした特集を最新号でぶっこんできました。

『ザ・ローリング・ストーンズ ブルー&ロンサムを聴く!』

これは当然です、我らがブルース&ソウルレコーズなら、ストーンズのこの素晴らしいブルース・アルバムについて書かない訳はないでしょうし、ここでカヴァーされたブルースの原曲や、演奏しているブルースマン達のことをひとつひとつ丁寧に掘り下げて、最強のロックンロール・バンド、ローリング・ストーンズとブルースの深い関わりについての、滅茶苦茶気合いの入った記事を書くだろうと・・・。

どれどれ、内容をおさらいしておくか・・・。




ど!

どぉぉぉぉぉぉ!!!!





何ですと!?

付録CDに「ブルー&ロンサム」で採り上げられた曲の原曲を、しかもアルバム収録順に全曲入れてます。


ですとぉ!?

いや、前々から粋なことをしてくださる雑誌様でしたが、今回は粋過ぎるでしょ、買わなきゃ・・・。






ブルース入門編 〜初心者のための優しいブルース講座〜



『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

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2016年10月03日

ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門


はぁい、皆さん、ジャズ聴いてますか〜?

と、いきなり変なノリですいませんねぇ。「ここのところ新しい切り口の楽しい音楽本出ないなぁ・・・」と思ってたら、アタシのお友達の高野雲さんが、水面下で何か楽しそうなことを企画しているようですぞ♪

何と「ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門」という本を出すというんですね。

これまでジャズ本といえば

・ジャズ入門

とか

・初心者のためのジャズ

とかいう切り口の本がほとんどでしたが、更にその焦点を絞って

「ビジネスマンのためのジャズ」

と。

しかも間に(こっそり)を挟んでるところがいいですな。

「そろそろ定年とか、部下を率いる年齢になって、”大人だ”と思われる趣味を持ちたいそこのビジネスマンのお父さんどうですか?」

と、ザックリ言えばこういうことだと思います。

更に話を聞くと

「巨人と呼ばれるジャズマンの、誰もが知ってる名盤と、日本のビジネスマンの世界を重ねてみたりなんかして・・・。」

つまりこんな感じ↓

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(アナゴ君感たっぷりのコルトレーンかわいい・・・)


ラズウェル細木さんの楽しいイラストと共に、初心者の皆さんに「うんうん、分かる」と思わせつつ、雲さんならではの楽しい切り口で、別にビジネスマンでなくとも楽しめる読み物になりそうです。





ご予約は受付中です ↓ ↓ ↓

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2015年09月20日

B.B.キング完全読本

今年亡くなったブルース界最大の大物B.B.キングの追悼企画として「ブルース&ソウル・レコーズ」がやってくれました。渾身の「B.B.キング本」を出してくれました(!!)

これはぜひ読んでください!!このブログの読者の皆さん、ブルース好きもそうでない人も「一人一冊」ですよ。



考えてみればB.B.キングという人は、余りにもビッグネーム過ぎて

「何か知らんがとにかく凄い人」

とは言われるものの

「では何がどうビッグでグレイトなのか?」

という問いには

「ブルースを、その・・・モダン化した人だろ?」

「チョーキングがカッコイイんだよねー、顔で弾いてんのさ」

「ロックの人らがみんなリスペクトしてるから・・・」

と、アタシ自身も、何やら抽象的なたとえを出しながら

「いや、そうじゃないんだ。実際B.B.のアルバム聴いたら、もう本当にすげぇんだよ。あぁ、この凄さ、うまく伝えることできない。もどかしいぃ・・・」

とずっと思ってたんですが、本書はそんなアタシの「もどかしさ」を全部気持ちよくすっ飛ばしてくれます。

内容は、まずB.B.キングの、その長く濃密だったブルース人生(ミシシッピの農場で貧しい小作農として働きながら「いつかこんな生活とはおさらばするんだ」と、ブルースの道に走り、奇跡の大成功を収め、そこからいろんな紆余曲折を経て、”ブルース界の大御所”としてだけでなく”全世界にブルースのカッコ良さを広めた本当の巨人”として皆に愛されるまで)を、要所要所を的確に押さえた無駄のない文章で書かれております。

その膨大なディスコグラフィーも、彼の音楽的ないくつかの”転換期”を踏まえた上で重要な作品を的確に押さえ(これは本当にありがたい、これからB.B.聴いてみようという人は絶対参考になりますよー!!)、かつピーター・バラカン、永井”ホトケ”隆、妹尾みえ、吾妻光良、小出斉、日暮泰文、鈴木啓志ら「もう日本でブルースを語るにはこの人たちを置いて他にない!」ぐらいの錚々たる面々が、B.B.が唄い、そして弾く”ブルースの魅力”、楽曲の解説、そして貴重極まりないインタビュー記事もふんだんに交えて「ブルースマン/ミュージシャン/アーティスト、そして”人間B.B.キング”の素晴らしさを、愛情溢れる素晴らしい文章で、目一杯語って書いてくれております。

個人的に日暮泰文さんの「B.B.とブルースを聴いた日」(1971年初来日時のインタビュー)がとってもよかったなぁ・・・。日暮さんが文字通りB.B.の楽屋にB.B.が恐らく大好きであろうブルースの曲をたくさん録音したカセットを持ち込んで、ブラインドテスト形式で聴いてもらうっていう企画なんだけど、少年のように目をキラキラさせながら「T・ボーン・ウォーカーだ。ザ・マスター!!(師匠という意味)」とか「(エルモア・ジェイムスについて)彼はギターで感じたままの音を出せるんだ」と、かかる曲を演奏しているブルースマンを全部正直な言葉で讃えてるんですよね。

で、自分が持ってない曲や知らない曲だと日暮さんに素直に「これは欲しい、後でカセットに入れてくれませんか?」と、もうカワイイ、B.B.素敵・・・(^^)

B.B.キングという人はとってもキュートで誠実な人柄が愛されてもいた。

と、話で聞いたことがありますが、この本を読んで、強い確信を得ることが出来ました。

「B.B.は好きなアーティストのことを素直に絶賛するけれども、人を貶めることは絶対に言わなかった」

これに尽きますよね。


このブログは常々

「音楽はすばらしい」

ということを発信していきたいなと思って書いておりますが、それは突き詰めると

「人間の美しさ」

だと思うんです。

生身の人間が、その喜怒哀楽を表現するから音楽は美しい。


B.B.キングはもちろん自分自身が「ブルースマンである」ということをとても強く意識していて「ブルースを一人でも多くの人に聴いてもらおう」と、その人生を捧げた人でありますが、ジャンルなんてカンケーありません。B.B.のその心意気こそカッコイイんです。

「音楽」という言葉にちょっとでも好意を感じる人ならば、この本で書かれているB.B.の言葉、その美しい人間愛、きっと伝わると思います。


−ブルースをやっている黒人は2倍黒人で、ブルースを歌う白人ならもう黒人なんだ。B.B.キング

R.I.P.


いいですか、これは「一人一冊」ですよ。





『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

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2015年03月17日

俺と悪魔のブルーズ





『俺と悪魔のブルーズ』(1)〜(4)平本アキラ著


伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンをモデルにした漫画があったなんて(!)コレを読んだ時は衝撃を受けました。

主人公は”RJ”は、アメリカ南部ミシシッピに住む青年。

ブルースマン(サン・ハウス)に憧れ、彼らの前で演奏するも「ヘタクソ」と馬鹿にされる。そしてスーツ姿の”悪魔”と出会い。。。

ロバート・ジョンソンの人生と”伝説”、そしてフィクション(実在のギャング、クライド・バーロウとの出会いと旅)とが絶妙に絡み合いながら読む人をグイグイ引き込みます(リンチの話とかホント生々しい。でも、実際こんなだったんだろうな・・・)。

残念ながら連載が事実上打ち切りとなったため、4巻までしか出ていませんが、それでも読む価値アリの名作です。

コレできっかけでブルースの魔力に取り憑かれる魅力に目覚める若者も、結構多いんですよ♪

てなわけで


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ラベル:漫画 ブルース
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2015年02月08日

中山康樹さん

中山康樹さんをはじめて知ったのは、1998年に出された雑誌

「JAZZ輸入盤ガイド98」

でした。


その中の「中山康樹のそれがどうした!?」

というコーナーがあって、その中で軽妙な文体で、ジャズ独特の「あれやこれや重箱の隅をつつくようなどーでもいい風潮のあれこれ」について、バッサバッサと切っていく、その痛快ぶりがホントにカッコ良くて私はファンになったんですよね。

この人が、あの有名な「マイルスを聴け!」の著者であったとは






スイングジャーナルの編集長も務めたお方であったとは

当時チンピラのアタシには知る由もなかったんですが、知ってからは「マイルスを聴け!」をはじめ、色んな著作を買ったもんです。

優れた物書きは、対象の深遠に広がる素晴らしい世界への、水先案内人であるんですよ。

ジャズの世界で私はそのように感じていたのは、まず油井正一さんで、続いて植草甚一さん、そして平岡正明さんでした。

どっかで「け、評論家なんて・・・」

て思う気持ちがあったのかも知れません。

まぁ、若かったんです(恥)

中山康樹さんは、ジャズ評論家としては、まだまだ若い世代だったと記憶しております。

基本軽妙で、ちょいと毒舌で、でも「本気のガイドブック」を書かせたら、その緻密な裏付けに基いた、親切丁寧な文章でミュージシャンの魅力を引き出す方でした。

しかも音楽的な懐はとっても深く、ビートルズやボブ・ディランを書かせても、相当に深い考察と、初心者でも大いに参考になる素晴らしい「紹介者」であったと思います。

私が一番好きな本は「超ブルーノート入門」



ブルーノートなんて耳にタコが出来るぐらい聴いてて、ミュージシャンたちのサイドストーリーも「知ってるつもり」だったんですが、この読み易いボリュームの本にギッシリ詰められたミュージシャンたちの「ドラマ」を、楽しく読んでいるうちに、ブルーノートという凄いレーベルの、本当の凄さを思い知りました。

そして「物書きとは、こうであらねばならないな」と、心から思い知らされました。



ありがとう中山さん、謹んでご冥福をお祈りします。。。




マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス 風に消えたメアリー



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2014年12月27日

ブルース&ソウル・レコーズ 2015年 02月号

で、昨晩のイベントで、私のお友達であり、私にとって「50'sアメリカン・ミュージックやカントリー、昭和歌謡先生」でありますSUちゃんと、お話しとったんですが、

「そういえば俊礼、今月のブルース&ソウル・レコーズの特集がレッドベリーなんだけど、知ってた?」

ぬおおぉぉぉぉ!!何ですと!?

て、思って、スマホ画面を見せてもらいました。



ぬぁああ、ほんとだ!

「ブルース&ソウル・レコーズ 2015年 02月号 特集レッドベリー」!!!

紹介分がイイですね〜。

「ビートルズ、ボブ・ディランからレッド・ツェッペリン、ライ・クーダー、そしてカート・コバーンまで、ルーツを尊ぶ者は彼にたどり着く」

ロックの源流としてのレッドベリー
主要レコーディング・ガイド
最強のソングスター一代記



ですち

ふふ

ふふふふ

レッドベリー研究家のアタシとしては、こらもう「買い」じゃないですか。

そうでなくても

「アメリカン・ルーツ・ミュージック」にちょっとでも興味のある方、そう、そこのアナタ!

こらぁ買いですよ、買い♪


教えてくれたSUちゃんありがとー!




↓関連記事
ベスト・オブ・レッドベリー


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2014年12月05日

現代歌人文庫 福島泰樹歌集

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19歳から23歳までの4年間、私は東京都国立市に住んでいました。

駅前のレコード屋でアルバイト店員をして、帰りが大体9時半頃。

駅前には深夜まで営業している古本屋がありまして、私の帰宅コースは「職場→古本屋→ストアーやまと」だったんですね。

とにかく知識に飢えてたので、昼間にレコード屋でたくさんの知識を仕入れて、夜に古本屋でさらに知識を裏付ける資料を貪るように求めてました。

例えばソニー・ロリンズがインド哲学の本に傾倒していると知ればインド哲学の本を探し、J.A.シーザーのレコードから寺山修司という存在を知り、阿部薫の批評の中にセリーヌやジャック・デリダ、ロートレアモンという見慣れない言葉が出て来たらそれを探し、高柳昌行が吉増剛三と共演した「死人(しびと)」という幻のレコード(後にCD化された)の事を知れば吉増剛三の詩集を求め、灰野敬二がアントナン・アルトーの影響で杖を持ってると聞けばアルトーの本も探しました。

軸足は時としてレコードから書物の方に移り、ブルトン、ハイデッカー、萩原朔太郎、吉岡実、ジャクソン・ボロック、バロウズ、ケルアック、ギンズバーグ、リロイ・ジョーンズ、ホルヘ=ルイス・ボルヘス、キュルケゴール、ゴヤ、中上健二、ピエール・ナヴィル、ジャコメッティ、グノーシス主義…。

とにかく「これは俺の糧になる!なりそう!」と思った書物は、とにかくまず買いまくりました。

もちろん貧乏暮らしでカネがない(今もですが…)ので、狙った本が安くなるのを待ったり、店先の安売りワゴンをとにかく堀りまくったり、色々とやってました。

90年代の中央線沿線には、至るところにまだ「70年代的文化の名残り」があったと思う。

音楽も文学も美術も、ありがたいことに駅前とその周辺でまかなうことができましたね。


そして友川カズキを聴いて衝撃を受けた。友川が尊敬し、そのライヴでもゲスト出演してた歌人、福島泰樹の絶叫短歌に激しく心を撃たれました。

(私と短歌との出会いは個人ブログの→http://ameblo.jp/soundspal/theme7-10084049492.htmlを読んでください)


友川が中原中也の「坊や」に曲を付けて唄っているバックに「朗読」として参加していたのが福島泰樹です。

いや、思い返してみれば福島泰樹との出会いはもっと早くて、筋肉少女帯の「エリーゼのために」に収録されている「スラッシュ禅問答」にも参加していたんですが、その時は気付きませんでした。




とまれ福島泰樹の短歌です。

冬の荒野に放ちてやれば論潔し われの内なるバリケードより


流血はまぬがれぬゆえオルグ断つ ただわが〈覚悟〉のみ確認す


三月のさくら 四月の水仙も咲くなよ永遠(とわ)の越冬者たれ


流血に汚れしシャツを脱がんとも掌はひとくれの塩のごとしよ


「現代歌人文庫 福島泰樹歌集」より


私はよく「撃たれる」という表現を、カッコイイ音楽や文章、絵や映像を観た時に使いますが、血を流すために、詩や音楽はあるんだと思います。

言い方を替えれば、パンクもメタルもジャズもブルースもファンクもクラシックもソウルもみーんな「魂の血」が吹いたり流れたり滴ったり、たぎったり凍ったりするもんだと思います。

素晴らしい音楽は、おしなべてレベル・ミュージックです、短歌もしかり文芸も絵画も映画も演劇もしかり。

戦って戦って、血が見えるものが真実人の”こころ”であるんだなーと、アタシは思っとります。


はい、心撃つものに、ちょこざいなジャンル分けなんぞは要りません。


「現代歌人文庫 福島泰樹歌集」は、私のたいせつなたいせつなバイブルのひとつです。



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福島泰樹短歌絶叫

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2014年11月30日

ロートレアモン マルドロールの歌


読者よ、この著作にとりかかったとき、ぼくが助けをもとめたのは、おそらく君も欲しがっている憎悪なのだ!君がその憎悪を、かぞえきれない悦楽にひたりながら、高慢でおおきく、うすっぺらな鼻の穴で、鱶のように腹を仰向けにして、美しく黒い大気のなか、その行為の重要さと、君にふさわしい食欲のすくなからぬ重要さとを、君がまるでわかっているかのように、その赤い放射性物質を、ゆっくりとおごそかに吸い込むんじゃないぞと、言っているのはだれだ? ぼくは君に約束する。その放射性物質は君のみぐるしい鼻の、ゆがんだ二つの穴を楽しませるにちがいないと。おお化け物よ、その楽しみのために、永遠なる神への呪われた信仰を、あらかじめ三千回たてつづけに、君は吸い込んでおけ! 君の鼻孔はえもいえぬ満足、びくともしないエクスタシーに際限なくひろがり、香水やお香のようにかおりたち、もうそれ以上のものなど、この世でほかに欲しいものなど、なにもいらなくなってしまうだろう。というのもそうすれば、ここちよい天空のすばらしさ、そして平和のなかに住む天使たちのように、君の鼻孔は完璧なしあわせにすっかり満たされてしまうからだ。

−「マルドロールの歌」第一の歌より−


「この世で最もパンクな詩集」と呼ばれているロートレアモン伯爵(これも偽名)の「マルドロールの歌」。

最初から最後まで、もー訳がわからん。この詩集が一体何を訴えてるのか?何を表現したかったのか?これら呪詛のような言葉たちは一体どこへ向かっているのか?

何回読んでもひとつもわからん(笑)

しかし

この本には「衝動」と呼ぶしかない凄まじいエネルギーが溢れております。


発売から150年近く経ちますが、言葉からほとばしるエネルギー(破壊力)は少しも衰えを見せておりません。

全世界のパンクス必読の書であります。



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