2017年09月12日

ストレイ・キャッツ プレミアム・カッツ

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ストレイ・キャッツ/プレミアム・カッツ
(M&I)

昨日のアーサー”ビッグボーイ・グルーダップ”を書いて、無性に聴きたくなったとです。

何がって「ギター+ベース+ドラムス」という最小編成のイカしたロックンロールをですよ。

という訳で、この編成でピンとくるバンドといえばストレイ・キャッツですね。ニルヴァーナもいいしピーズも好きだしギターウルフも最高だしグリーンデイもゴキゲンなんですが、80年代以降のロックバンドで3ピースの先駆けとなったのは、やっぱりストレイキャッツですよね〜。

50年代のロカビリーをカヴァーしたり、その時代の雰囲気が濃厚に漂うオリジナル曲を作り、イカすリーゼントとジャケットとグレッチとウッドベースとスタンディング・ドラムっつースタイルで、でもパンクロックのスピリッツを演奏の中核にブチ込んでセンセーションを巻き起こした。

いや、そんなことよりも

「ロックンロール、古くない」

という、今ではもう当たり前のことなんですが、誰もが最新の機材でピコピコした派手な音楽を追いかけがちうだった80年代に、ロックバンドが出来る最小の編成で、しかもテクノロジー的な小技に頼らず、そいでもって単なる懐古趣味でないロックンロールを世に放って、それを時代に流されない強靭なスタンダードにしたっちゅう意味で、ストレイキャッツは本当にグレイトなバンドなんですよ。あぁ、早速興奮してアタシ何言ってんだかわかんなくなっちった・・・。

えぇと、はい。ブライアン・セッツァー先輩(vo,g)リー・ロッカー先輩(b)スリム・ジム・ファントム先輩(ds)の3人で1980年にデビューしたストレイキャッツ。92年に二度目の解散をするまでに出したアルバムは全部で8枚。

どれも最高のロックンロールで素晴らしいことこの上なしなんですが、アタシは個人的にストレイキャッツみたいな小細工ナシのロックバンドの音源は、無性に”きったない音”で聴きたくなってしまう日があるんです。

だからライヴ盤なんですよ。ほい。



【収録曲】
1.ダブル・トーキン・ベイビー(ジーン・ヴィンセント)
2.ランブル・イン・ブライトン
3.ベイビー・ホワット・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ドゥ(エルヴィス・プレスリー)※オリジナルはジミー・リード
4.フォード39年モデル(ジョニー・バネット)
5.ビューティフル・デライア(チャック・ベリー)
6.気取りやキャット
7.ロック・アラウンド・ウィズ・オリー・ヴィー(バディ・ホリー)
8.悩殺ストッキング
9.ジニー・ジニー・ジニー(エディ・コクラン)
10.ロック・タウンは恋の街
11.気取りやキャット
12.ラストゥン・ラヴ i
13.ミステリー・トレイン (エルヴィス・プレスリー)※オリジナルはジュニア・パーカー i
14.サマータイム・ブルース(エディ・コクラン)
15.オー・ボーイ(バディ・ホリー)


ロンドンにあったパンクスの聖地と同じ名前で、アメリカのハリウッドにもあった伝説のクラブ「ロキシー」での、デビュー直後のライヴが11曲、そして最初の再結成後、最高傑作と言われる(言われなくてもアタシが勝手に言う)7作目「レッツ・ゴー・ファスター」をリリースしたのと同じ年の1990年にスタジオで行われた4曲のセッションを収録したアルバムです。

ロキシーでのライヴは、その昔ブートで出てるはずよ?と、ファンの間でちょっと話題になってるのを小耳に挟んだことがあったのですが、その幻の音源を、何を思ったか日本のメジャー・レーベルであるポニー・キャニオンがオフィシャルな形でリリースしたというので、発売当初ちょっと話題になりました(なってなくてもアタシが話題にした)。

で、このアルバムのサイコ−なのは、やっぱり収録のほとんどを占める1981年のライヴですよ。

スタジオ盤の8倍ぐらい荒削りなサウンドで、勢いに任せてガンガンやってる、しかもオリジナルよりも彼らが敬愛する50年代のロカビリーやロックンローラー達のカヴァーがもう血圧上がるんですねー。

もちろんストレイキャッツは、ただオールディーズを懐かしんでやってるんじゃなくて、彼らならではの80年代でも全然ショボくない新しくて刺激に満ちたアレンジと、実は天才的な、洗練されたテクニックでもってビシッと演奏したからあんな風にブレイクしたバンドなんですが、何より往年のロックンロールのカヴァーをする時に全力で溢れ出すオリジナルへのリスペクト、彼らが聴いていて「あぁ、これはカッコイイ音楽だ!」と感動したその想いがそのまんま伝わってくるから最高なんです。そう、ロックってこの”アツさ”です。

無条件でアツいものが好きな方には、音質とかそんなしゃらくせぇこと関係ナシで、きっと心底楽しめると思います。収録曲のところに()でカヴァー元もオリジナルのアーティストの名前も書いときましたので、よかったらそっちも聴いてみてくださいね。


ちなみにこのCD、とっくの昔に廃盤だと思っていましたが、何気にアマゾンで検索したら1枚だけあったので、つい嬉しくてレビューしちゃいました。


『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

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2016年09月12日

ストレイ・キャッツ ごーいんDown Town

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ストレイ・キャッツ/ごーいんDown Town
(アリスタ/ソニー・ミュージック)

ブライアン・セッツァー先輩(Vo,g)、リー・ロッカー先輩(b)、スリム・ジム・ファントム先輩(ds)による3ピース・バンド、ストレイ・キャッツが、リーゼントとパンクに進化した新しいロカビリー・サウンドをひっさげてデビューしたのが1980年。

デビュー・アルバム「Stray Cats」(邦題は「涙のラナウェイボーイ」)は、イギリスを中心に大ヒットを致しました。

50年代のロカビリーやロックンロール・サウンドからの影響をサウンドの中心に置きながらも「単なる懐古趣味じゃないんだぜ」と言わんばかりのトンガッたグレッチの音と疾走感を全開にして暴れるストレイ・キャッツのパフォーマンスは、世界中のリスナーに、ロックンロールのコアにある不変のカッコ良さ、そして何よりあの時代の音楽でも十分に「今の不良」の耳を納得させることのできる強い説得力があることを知らしめました。

さてさて、デビューのっけから世界にキョーレツなパンチを放ったストレイ・キャッツ。勢いに乗ってデビューから1年にも経たない1981年に、セカンド・アルバムをリリースします。

それがコチラ




【収録曲】
1.ベイビー・ブルー・アイズ
2.リトル・ミス・プリッシー
3.ワズント・ザット・グッド
4.別れてスッキリ
5.ワン・モア・デイ
6.ごーいんDOWN TOWN
7.冷たい仕打ち
8.ゴナ・ボール
9.ワル酔い
10.フォード39年モデル
11.おもいでサマー・ナイト
12.クレイジー・キッド

このアルバムは、デビュー作で「新しいロカビリー(ネオロカ)」という音楽性を、ロカビリーにパンクなどのエッセンスをたくさん詰め込んだ彼らが、より自分たちの音楽の根っこにある部分、つまりはより50年代のロカビリーやR&Bの泥臭さに回帰した作品に仕上がっております。

まどろっこしいので簡単に言いますと

「好きなことやってやったぜ!」

とでも言わんばかりに、硬派でパンチとエッジの効いた、実にカッコいいアルバムなんです。


のっけから50年代ロカビリーの大物、ジョニー・バーネット・トリオのカヴァー(@)



だし、バラードのJも、リー・アレンのセクシーなサックスもむせるような大人の色気を醸して、見事なオールディーズ・テイストに仕上がっております。

先ほど原点回帰と言いましたが、彼らのトンガッたサウンドの本質が薄まった訳では全然なくて、ブライアン・セッツァー先輩のひしゃげたグレッチの荒削りなトーン、リズムのあくまで現代的なソリッド感、そして何よりサウンド全体からビシバシ伝わる硬派でやんちゃな質感は、ファーストよりハパワーアップしておりますぞ!





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2015年12月24日

ブライアン・セッツァー・オーケストラ Boogie Woogie Christmas

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The Brian Setzer Ohrchestra/Boogie Woogie Christmas

(Surfdog Records Wea)

は〜い、皆さんクリスマスしてますか〜♪

何かと忙しいアタシは、昨晩ひとあし先に嫁さんとお友達と三人で楽しくまったりクリスマス祭りをしておりました。

いや、あのね、アタシはただどうしてもピザとケーキが食べたかったんですよ。

ほいでお酒は呑めないので、嫁さんは毎年気を利かせてシャンメリーを買ってくるんですけどね。

え?シャンメリーって何?

そらぁアナタ、アレですよ、ちびっこが飲むあの甘いノンアルコールのアレですよ。

毎年むくつけきアタシには不似合いのキャラクターものをガッツリ買ってきてくれるんですけど今年はプリキュア(!!)

はい、ピザやケーキと一緒に美味しく頂きましたとも、プリキュアのシャンメリー(^^;

そんなこんなでクリスマスイブ前夜祭はゆるゆると終わり、本日は気合いを入れて「ビッとしたクリスマス・イブ」でございます。

男ならクリスマスっつたらコレだろ?

というわけで本日はブライアン・セッツァー先輩オーケストラのゴキゲンなクリスマス・アルバム「ブギ・ウギ・クリスマス」でノリノリゴッキゲンっす!!



【収録曲】
1.Jingle Bells
2.Boogie Woogie Santa Claus
3.Winter Wonderland
4.Blue Christmas
5.Santa Claus is Back in Town
6.Baby It's Cold Outside
7.The Nutcracker Suite
8.The Man with the Bag
9.Sleigh Ride
10.Run Rudolph Run
11.Cactus Christmas
12.So They Say It's Christmas
13.O Holy Night
14.The Amens

ブライアン・セッツァー先輩オーケストラについては、もう何の説明も必要ございませんね。

ストレイ・キャッツからのファンもだけど「オーケストラでジャンピン・ジャイヴして、ロッキンなサウンドがこんなにノリノリでカッコイイんだ!」と、世界中の多くのストッレイキャッツ知らない若い人からも絶大な支持を集め、今、世界で最もアツいビッグ・バンドでございますよ♪

常に50'sサウンドを意識しながらも、現在進行形で「カッコイイ生の音楽」でいつもワクワクさせてくれるのがブライアン・セッツァー先輩であり、ノリノリでいながら最高にダンディな”大人の色気”が、その唄声とギター(グレッチ)から、もうムンムンと漂ってきて、たまらん最高なわけなんですが、そんなブライアン・セッツァー先輩とオーケストラがクリスマス・ソングをゴキゲンに聴かせてくれるアルバムがコチラ。

いやもう冒頭から「クリスマス?オーケー楽しもうぜ♪」てな具合の、ノリノリにスイングするいかにもアメリカンなサウンドが炸裂します。

聴く人にゃ、その豪快に突っ走るノリノリの「ロッキン・クリスマス・ソング」をまずは楽しんで頂いて欲しいところであります。

全14曲、ブライアン・セッツァー先輩の素敵なところは、ノリノリの中にもしっかりと円熟を感じさせるナンバーと、先人達へのリスペクトをところどころに散りばめているところでして、先輩のヒーローであるエルヴィス・プレスリーのC、女優アン・マーガレットとのムーディーなデュエットで聴かせるE、クラシック(バレエ)名曲の「くるみ割り人形」が最高にスインギーになっちゃったFでのグレン・ミラー(ジャズの凄い人で、おんなじよーにビッグバンドでこの曲やってるのよん♪)への敬意と、ギター・ソロではジャンゴ・ラインハルトのようなフレージングを感じさせたり、ジャズファンや大人の音楽ファンにもしっかりと楽しみながらも深く聴かせる”みどころ”もたくさんあって、実に飽きさせません。

何より最初に言ったように「クリスマスたのしいぜー!」って屈託なく演奏しているブライアン・セッツァー先輩の男気と、楽しくスイングしつつもガッチリ組み上げられた鉄壁のバンド・サウンドでそれに応えるオーケストラのマルチぶりが本当に凄いです。

このアルバムを店頭売っていた2002年、ロカビリー好きのお客さんが

「今年はブライアン・セッツァーのクリスマス・アルバムが出たから、クリスマスの日はリーゼントキメてこれ聴くんだー」

と、嬉しそうに買っていかれたことを思い出します(リリースされたのは確か9月の後半頃だったはず)。


そのお客さんは、普段は至って普通の髪形をしている、真面目なお仕事をされていた方です。


もうね、ブアイアン・セッツァー先輩はそういう人なんですよ、もうゴッキゲン♪









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2015年08月20日

ストレイ・キャッツ Live At Rockpalast 1981 & 1983(DVD)

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ストレイ・キャッツ Live At Rockpalast 1981 & 1983(DVD)
(ヤマハミュージックアンドビジュアルズ)


うぉい!

うぉいうぉいうぉい!!!!


ですよ、これホント。


いやもう、何で今頃ストレイ・キャッツのこんな凄いライヴ映像が発掘されてDVD化されてんのかと。

おいおいおい、そんな話俺は聞いてねーぞと。

あのですね、このですね、ストレイ・キャッツの「ライヴ・アット・ロックパラスト 1981&1983」というのはですね、その昔「ストレイ・キャッツがデビューしたての頃にドイツで演ったすげーライヴのビデオがどっかにあるらしー」と、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと伝説として語られていたアレなんですよ。

そりゃあ今ドキはyoutubeなる便利なもんが出来て、色んなバンドやアーティストの貴重な映像がタダで観れるよーになってはおって「未発表映像」の価値もひと昔前に比べれば半分以下ぐらいに落ちてしまってはおるでしょう。

でもね「ストレイ・キャッツのロックパラスト」ナメたらいかんです。

「パンクなオレらのロカビリー聴きやがれ!踊りやがれテメーらっ!!」

と、ギラギラしてサイコーにトンガッてた頃のブライアン・セッツァー先輩、リー・ロッカー先輩、スリム・ジム・ファントム先輩のトリオによる、ギンッギンのサウンドが、アメリカから遠く離れたドイツで大炸裂した、言えばまぁ「歴史が変わった瞬間」をリアルに収録したDVDですよ、ぶっちゃけyoutubeにちょこっとアップされとったりもするんですが、いやいやいや、画質も音質も徹底的にマスタリングされて、凄まじく生々しくなったDVDの質に比べれば、あんなもんではストレイ・キャッツのホントーの凄さは100分の1しか世間に伝わりませんてば(その動画映像観ただけでももう感激して鳥肌立ったんですが、DVDで観たら鼻水モノでした、いや、マジで)、ナメとったらいかんです。ホンッと凄いライヴですこれほんと・・・。







【収録曲】
(1981)
1.スウィート・ラヴ
2.ダブル・トーキン・ベイビー
3.ランブル・イン・ブライトン
4.ワン・ディザイア
5.ユバンギ・ストンプ
6.ドリンク・ザット・ボトル・ダウン
7.嵐の中の大使館
8.気取りやキャット
9.悩殺ストッキング
10.インポータント・ワーズ
11.ロック・タウンは恋の街
12.涙のラナウェイ・ボーイ
13.サムシング・エルス
14.ゴナ・ボール
(1983)
15.ベイビー・ブルー・アイズ
16.ダブル・トーキン・ベイビー
17.ランブル・イン・ブライトン
18.ドリンク・ザット・ボトル・ダウン
19.サムシング・ロング・ウィズ・マイ・レイディオ
20.ビルト・フォー・スピード
21.憧れのブラックキャデラック
22.涙のラナウェイ・ボーイ
23.思い出サマーナイト
24.あの子のタウン
25.気取りやキャット
26.Sexy 17
27.フォギー・マウンテン・ブレイクダウン
28.ザ・レイス・イズ・オン
29.ティアー・イット・アップ
30.オー・ボーイ
31.ロック・タウンは恋の街


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興奮し過ぎて、肝心の中身について全然書いてませんでしたが、このライヴはいずれもドイツで開催されたコンサートのアツいステージを収録したものです。

ドイツって、クラシックとかテクノとかのイメージありそうでアレなんですが、今も気合いの入ったパンクスとかサイコビリーバンドとか、インディーズで結構アツい国で、音楽的には色々とヤバい感性持ってる人、多いとこなんですよね。

別にジャンルとか関係ナシで「良いライヴ」って、もちろんステージに立つ側のパフォーマンスが凄いとか、そういうのもあるんでしょうが、そこに集まってるオーディエンスが、その時目の前で鳴っている”音”(ステージ上でのアクションやちょっとした表情も全部含めて”音”っつーことで)に対して、どんだけ夢中になって、本気のレスポンスで応えてるかってのが凄く大事だなって思うんです。

そこへくるとドイツのオーディエンスのレスポンスは本当に凄い、素晴らしい。

1981年って言えば、ストレイ・キャッツがファースト・アルバム「涙のラナウェイボーイ」とセカンドの「ごーいんDOWN TOWN」リリースした年でしょう。

前にも言ったよーに、ストレイ・キャッツはアメリカより先にヨーロッパでブレイクしたバンドです。

つまりアメリカ人にとっては懐メロぐらいでしかなかったロカビリーが、ヨーロッパの若者たちにとっては凄く新鮮でカッコ良くて、憧れのスタイルであった。でも、その当時のヨーロッパのリスナーは「生のロカビリー」を観た事はあんまりなかった。

つまりドイツの人にとってはストレイ・キャッツ「とりあえず知ってるけど観るの初めて」ぐらいのもんだったんです。

自分達のサウンドを、どんだけ聴いてくれるか分からない、遠い国のオーディエンスに向けた演奏。コレ、ストレイ・キャッツにしてみれば気合い入って当然なんですけど、それが全然空回りしてなくて、こんだけ凄まじい”良い出来”になってるのは、やっぱりオーディエンスの反応が、それぐらいアツくて、ほんっとに”真剣”だったからだと思うんです。「ロック・タウンは恋の街」での大コール&レスポンスとか、ホントに鼻水出るぐらい感動しますってば!

後半の「1983」は、ローレライでの野外ロックフェス。

コレはU2とかストラングラーズとかスティーヴ・ミラーとかジョー・コッカーとか、ロックの一流どころが大終結したイベントだったんですけど、この時期のストレイ・キャッツはバンド活動休止前の、ちょっと尋常じゃない緊張感に溢れたステージを展開してくれちゃってます。

選曲はファーストから「セクシー・アンド・セブンティーン」までのベスト的セレクトで、こりゃもう鼻水通り越して鼻血モノなんですが、コレも今まで出回っていた海賊盤みたいな動画と比べるのは失礼なぐらい音も映像もイイ!です。


「ストレイ・キャッツは見た目から入っても全然OKなパンクなんだよねー」

とは、かつて私の尊敬する音楽兄貴が言った名言ですが、ホントにまだ聴いたことない人「ネオロカ?何それ」な人こそ、もうストレイ・キャッツの3人がどんだけカッコ良くて、今でも全然セクシーで、ダサ要素皆無で、最高にクールな”ロックンロール3ピース”の究極だと、観て知って欲しいし、「ストレイキャッツ?昔そーいえば聴いていたなー」っていうそこのお兄さんにこそ、「いや、今でも好き。アツい」と実感して欲しいと、アタシは切に願います。

いや、ほんと、こんな凄い映像、しかも2本立てで出てるなんて、アタシゃ知らなかったよー!!


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2015年03月21日

ブライアン・セッツァーギター・スリンガー

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今日は祝日だったので配達がほとんどなかったので、会社で雑務をしながら腐っておったんですが、同僚Sちゃんが「俊礼さーん、○○小学校と○○○小学校配達して欲しいっち言ってるけど行くぅ〜(ニヤニヤ)」

はい、行きますよ、行きますともさ。

つうわけで、まぁたった二件の、短時間の配達だったわけですが、アタシん中じゃ「配達行ける=音楽聴ける」わけでして、今日はもう大好きでたまらんブライアン・セッツァー先輩オーケストラの「ギター・スリンガー」聴きながらノリッノリで行ってきましたー!

「渋いのに古臭くない」ブライアン・セッツァー先輩、素敵です。声もグレッチも色気の塊です♪


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2014年11月07日

ブライアン・セッツァー・オーケストラ ダーティ・ブギー

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ブライアン・セッツァー・オーケストラ ザ・ダーティ・ブギー
Interscope Records

【収録曲】
1.This Cat's on a Hot Tin Roof
2.Dirty Boogie
3.This Old House
4.Let's Live It Up
5.Sleepwalk
6.Jump Jive an' Wail
7.You're the Boss
8.Rock This Town
9.Since I Don't Have You
10.Switchblade 327
11.Nosey Joe
12.Hollywood Nocturne
13.As Long as I'm Singin'

いきなりですが、ブライアン・セッツァー先輩の何がカッコイイかって、そりゃアナタ、あのルックスとギターはもちろんですけど、ロカビリーとかブルースとか、ジャズとかソウル(R&B)とかカントリーとか、とにかく全てのアメリカン・ルーツ・ミュージックにものすごーいリスペクトの念をアツく持っていることですよ。

ストレイ・キャッツ当時から、ブライアン・セッツァー先輩がやりたかったこと、それは「ビッグ・バンド組んで、本格的なスイング・バンドとロックを融合させたアツい音楽を作りたい!」ということでした。

小さい頃からマーチングバンドに参加したりして、オールド・ジャズにも大変に愛着と造詣が深かったブライアン・セッツァー先輩は、周囲にずっとその夢を語ってたそうです。

しかし、大方の意見は「ビッグ・バンドなんて古臭いもの、いまさら誰が聴くんだよ」とか「タダでさえ懐古趣味なことやってるって誤解されてるのに、ジャズ?ジャンプ?バカも休み休み言えよ」という、否定的なものばかりでした。

しかし、ブライアン・セッツァー先輩は、そんなケチ臭い意見に折れるような男じゃありません。

1992年のある日、近所のホーン奏者達とセッションしてから、「ビッグバンド?いいね、やろうぜ」ということになり、「ブライアン・セッツァー・オーケストラ」を結成。

あ、すいません、アタシはこのバンドのことを「ブライアン・セッツァー先輩オーケストラ」と、呼んでまして、今後ブログでもそう表記しますんで、そこんとこヨロシク。

んで、1994年には全曲ゴッキゲンなジャズ・スタンダードで固めたファースト・アルバムをリリースするんですが、当時は空前のグランジ・ブームからメロコアの時代、売り上げは不振に終わります。

そん時やや意気消沈したブライアン・セッツァー先輩に、「おいおい、何てクールなことやってんだ。オレが力になるよ」と力を貸してくれたのが、何と、漢の中の漢、ジョー・ストラマー先輩でした。

すぐさまジョー・ストラマー先輩の楽曲もレパートリーに加え、プロデューサーにフィル・ラモーン(ラモーンズの人ではない)という大物を迎えて、よりロック色を強めたオーケストラ2作目の作品「ギター・スリンガー」を95年にリリースしますが、コレもセールス的にはあんまり伸びませんでした(内容サイコーなのに、ちくしょー!)。

でも、そんな逆境に負けず、ブライアン・セッツァー先輩は、じっくりと時間をかけて、コンセプトを練り直し、作曲とアルバムのイメージ作りに情熱を注ぎました。

3年間、悩みに悩み、色々と試行錯誤を繰り返しながら「ようやく自分が本当に表現したかったイメージが掴めてきた!」として、1998年にリリースしたのが本アルバム「ダーティ・ブギー」です。

ブライアン・セッツァー先輩がたどり着いた結論は「やっぱり時代に妥協しないで、自分が大好きなジャンピン・ジャイヴを思いっ切りやろう!んで、オレも遠慮せずに自分のスタイルでギター弾きまくって唄えばイイんだ。時代遅れと言われようが何だろうが、カッコイイ音楽を自分が信じてやりさえすれば、心ある音楽ファンは絶対に何かを感じてくれる!」と、ある意味開き直ったわけです。

満を持して発表されたブライアン・セッツァー先輩オーケストラの3作目は、ブ厚く泥臭い、まるで1950年代全盛期のジャンプ・バンドが現代に蘇ったかのような、タフで荒々しいスイングに、ブライアン・セッツァー先輩の、ギンギンにトンガった、ストレイ・キャッツ時代と何ら変わらないセクシーなグレッチの音でガンガン攻めるギター・プレイと、カッコ良く年齢を重ねた大人の色気ムンムンのヴォーカルとが絶妙にマッチして、迫力と奥行きと、初期衝動が溢れまくった傑作に仕上がっております。

ストレイ・キャッツ時代のヒット曲「Rock This Town」(「ロック・タウンは恋の街」)のメチャクチャスイングする再演ヴァージョンに、昔からのストレイ・キャッツ・ファンはもちろん大喜び、そして、ストレイ・キャッツを知らない若い世代のロッカーや音楽好き達にも「あの、ブライアン・セッツァーって人のビッグ・バンド、すっげぇ新鮮でカッコイイべ!」と、受け入れられ、アルバムは大ヒット。

何とこのテの作品では、異例の300万枚セールスを記録して、1999年のグラミー賞では、収録曲の「スリープウォーク」が<最優秀ポップ・インストゥルメンタル>、「ジャンプ・ジャイヴ・アン・ウェイル」が<最優秀ポップ・ヴォーカル・デュオ/グループ>の両部門をそれぞれ受賞する快挙を成し遂げたんですね〜。

内容については、クドクドとこれ以上書いてもしょーがないでしょう。

「イイものは時代やスタイルに関係なくカッコイイ」

ということを、ややダレきっていた90年代末の世界の音楽シーンに改めて知らしめた傑作名盤でありまして、スイングとか、ビッグバンドとか、少しでも興味のある人は、聴けば絶対衝撃を受ける作品です。

アタシの知り合いでも「コレでブライアン・セッツァーって人のヤバさがわかったっす!」「ビッグ・バンドってこんなにカッコ良かったんすね!」と、目覚めた人、何人かおります。

美学が絶対にブレない、ブライアン・セッツァー先輩、改めて惚れ直しました。カッコイイす!


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"Rock This Town" - Brian Setzer Orchestra in Japan
(こんなにもイカしたジャンピン・ジャイヴなのに、コレが全然古臭く聴こえないから素敵!)


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2014年10月23日

ストレイ・キャッツ 涙のラナウェイ・ボーイ

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ストレイ・キャッツ 涙のラナウェイ・ボーイ
(BMG)

1.涙のラナウェイ・ボーイ
2.悩殺ストッキング
3.ユバンギ・ストンプ
4.ジニー・ジニー・ジニー
5.嵐の中の大使館
6.ロック・タウンは恋の街
7.ランブル・イン・ブライトン
8.気取りやキャット
9.クロール・アップ・アンド・ダイ
10.ダブル・トーキン・ベイビー
11.マイ・ワン・ディザイアー
12.ワイルド・サクソフォン

ジョー・ストラマー先輩は、私に「男としてこうあるべき」「世の中とはこう戦うべき」という、美学のようなものを一番最初に教えてくれた”先輩”でしたが、もう一人の憧れの”先輩”でありますブライアン・セッツァー先輩は、もう完全にミーハーとして憧れさせてくれる、私にとってのファッションリーダーみたいな”先輩”であります。

奄美には不思議な「ロカビリー文化」というのがその昔ありまして、工業高校のワルい先輩達がテディ・ボーイズっていうバンドを代々受け継いで、それに中坊達は憧れるんですね。

でもみんな、バディ・ホリーとかチャック・ベリーとか、エディ・コクランとかエルヴィス・プレスリーとか、ちゃんとしたロカビリーや元祖R&Rをちゃんと聴いとらんのですよ(笑)

特に中坊の連中は「ジョニー・B・グッド」とか、「サマータイム・ブルース」とかの”オイシイ曲”だけを先輩んちで聴いたりなんかして、もう「ロカビリー通」になったつもりでおった。

ま、そういう「なんちゃって」でも、まぁカワイイもんじゃないですか。そういうきっかけでも「ロカビリー」っていう実はものすごく深いところに触れて楽しむ文化的な土壌ってもんがあったわけですから。

で、私なんですが、やはりCD屋の息子として、「いやいや、ちゃんと聴かんばいかんだろー」と思って、こっそり親父に「あの、工業のロカビリーやる先輩達は何を聴いてるの・・?」と尋ねたんですね。

そしたら親父

「そりゃもうストレイ・キャッツだ」

と。

そん時ちょうどストレイ・キャッツのCDは全部売り切れてて、カセットの棚にあった「レッツ・ゴー・ファスター」を買ってみたら、コレがもうエラいカッコ良くて、本当に「伸びる」まで聴いたですね〜。

その時深夜の音楽番組も必死で観てて、たまに洋楽が流れるんですけどね、その時初めて「動くストレイ・キャッツ」というものを観た。

そしたらカッコ良かったわけ(!)

ベースはそれまで見た事もないウッドベースだし、ドラムは立って叩いてるし、ギターも見たこともないヴァイオリンみたいな穴の空いたブ厚いギターじゃない。

で、何よりもブライアン・セッツァー先輩

フツー「ロックのヤツら」って、何かいかにもワルそーな鋭い目ェしてるじゃない。

でも、ブライアン・セッツァー先輩は、カワイイ垂れ目で童顔で、ゴツい不良じゃないわけさ。

ジャケットの写真では綺麗なブロンドの髪をカッコ良くリーゼントでキメてるんだけど、ライヴ映像ではそのリーゼントが乱れてて、そぉ〜れがまたたまらんカッコイイのよ(!)

で、ギターも上手い。

私、パンクロック好きだったけど、あんな「ちゃんとしたギターソロ弾く人」って、その頃まだ知らんかったから、パッと聴くと簡単そうに思えるソロだったけど、最初から最後まで、音が「グシャッ」って潰れずに綺麗に鳴ってるし、メロディもしっかりしてる。

んで、そのソロ弾いてる時の顔がまたカッコイイのよねー

目ェ閉じて口開けて、自分が弾いてるソロにウットリしてるような顔がすげーセクシーで

男ながらに

「うわ、コノ人カッコイイ!素敵!」

って思ったですねー。

て・・・・。

あんまりにも興奮して話がどんどん膨らみそうだから、冷静にアルバムを紹介します(汗)

ストレイ・キャッツのデビュー作「涙のラナウェイ・ボーイ」(現代は「Stray Cats」)は、1981年のリリースです。

80年代っていえば、みんなが、特にアメリカは「近未来」を意識した、デジタルなサウンドやピコピコしたものや、軽いディスコ調のものに物凄い需要が集まっていた時代。

ロカビリーという「30年近くも昔の音楽」をあえてやる彼らは、実はあんまり受け容れられなかったのです。

しかし、彼らの音楽は、ちゃんと聴けば分かるんですが、しっかりと”パンク”してた。

パンクロックの”本場”であり、アメリカのルーツ・ミュージックに造詣が深いイギリスの本気なリスナー達が「ストレイキャッツ、ヤバい!」「アメリカから超クールなロカビリー・パンクなバンドが出てきた!」と、熱狂的に支持して、遂に彼らはUKチャートの上位にランクイン。

それを受けてアメリカの若いリスナーが、「いや、ちゃんと聴いたらマジカッコイイじゃん」「スタイルこそロカビリーだが、実は最先端の硬派なロック!」と気付いて、ストレイ・キャッツは一気にブレイク!

次々とヒットを出して、さっきもちょっとだけ触れた「レッツ・ゴー・ファスター」でその音楽性を最大限にまで深めて研ぎ澄ますのですが、彼らの「時代に迎合しない」という姿勢と「アメリカならではの新しいロックをやる!」という意気込みは、既にこのアルバムで楽曲として完全に出来上がっております。


(涙のラナウェイ・ボーイ81年のライヴ。いつ観てもイイ!ブライアン・セッツァー色気最高だべ!)

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『音のソムリエ 高良俊礼の音楽コラム』

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posted by サウンズパル at 02:32| Comment(0) | ブライアン・セッツァー先輩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする