2015年01月10日

レンベーティカ(レンベーティコ)

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Rembetika:レンベーティカ

(ライス・レコード)

【収録曲/収録曲】

1.ダルウィーシュとリタ(リタ・アバジ&ディミトリス・アトライディス)
2.わが魂よ、肉体から出でよ(ローザ・エスケナージ)
3.国を去るなら(コスタス・カリーピス)
4.ハリクラーキ(ローザ・エスケナージ)
5.エスクタリ[ユスキュダル](ヴァージニア・マンギドゥ)
6.アラピ・ガゼル・ウシャック(ローザ・エスケナージ)
7.女たち(リタ・アバジ)
8.カナリア(ローザ・エスケナージ)
9.アダム・アマン(アンドニス・ダルガス)
10.ヴェルヴェット(ローザ・エスケナージ)
11.水ギセルの音(エヴァンゲロス・パパゾグル&ステラーキス・ペルピニアーディス)
12.シロスの少女(マルコス・ヴァンヴァカリス)
13.尼僧(リタ・アバジ)
14.チャキチス(ローザ・エスケナージ)
15.チフテテッリ
16.ボートで船出(ヨルゴス・カヴーラス)
17.飛行機に乗ろう(リタ・アバジ&ザハリス・カシマティス)
18.嘘つき女め、約束などするな(ローザ・エスケナージ)
19.なぜアメリカへ来てしまったのか(アキレアス・プーロス)
20.小アマネー(ストラートス・パユムチス)
21.うたえ、私の忠実なブズーキよ(ステラ・ハスキル)
22.ベイコス(タ・ポリタキア)


「音楽を聴く」

ということは、人生を豊かに生きるということです。

んでもって

「知らない音楽を聴いて衝撃を受ける」

ということは、人生をより豊かで深みのあるものにするということです。


あぁ、何かスピリチュアル系(笑)の人みたいな言い方で突拍子もなく始まってすいません(汗)

私も色んな音楽を聴いてきましたが、それでもまだまだ世の中には「知ってる音楽」よりも「知らない音楽」の方が多いんですよね。

んで、30も過ぎてから、初めての出会いでそれが凄まじい衝撃で、大げさにいえば自分の人生観を変えてしまった音楽というものがあります。

「レンベーティカ(レンベーティコ)」がそれです。

一言でいえばギリシアの大衆音楽。

ヨーロッパとアラブ圏の文化が複雑に入り混じったこの国の音楽は、本当に一言では語り尽くせない多様性を持っておるんですが、レンベーティカはとりわけアラブ圏の影響が強い、かなりエスニックな郷愁を漂わす音楽です。

しかし、この音楽の深いところはですね、その生い立ちと歴史的な複雑な経緯があるんです。

重要なので最初に言っておきますと、まずギリシアという国は、キリスト教(ギリシア正教)の国です。

お隣のトルコは、皆さんもご存知イスラム教国家です。

隣接する2つの国は、地中海を面して互いの住民達の行き来が頻繁にありました。

行き来するうちに移民として住み着いた人達が居たんですね。

つまり、トルコにはギリシア正教を信仰するキリスト教徒が、ギリシアにはイスラム教を信仰するイスラム教徒がそれぞれ住み着いて代を重ねていたんです。

しかし、19世紀半ばに両国の間で「移民交換」というものが行われます。

国の方針で、移民達がそれぞれの母国へ強制的に帰還させられたんです。

しかし、これは様々な問題を生みました。

特にギリシアに帰った移民達は、母国に帰ったはいいのですが、代を重ねてすっかりトルコ化している彼らは、ギリシアでは「よそ者」であり、折りしも第一次世界大戦から世界的な恐慌の煽りを食らって経済状況も悪かったギリシアでは、彼ら移民達のほとんどにマトモな仕事はなく「移民スラム」を形成して、その中で底辺の暮らしをするしかなかった。或いは祖国を捨ててアメリカに移住してそこでまた移民としての過酷な生活を選ぶしかなかったんです。

レンベーティカはそういったギリシア移民の苦悩の中から生まれた、いわば「ブルース」です。

彼らの日常は、酒や博打、あるいは水煙草で吸引する麻薬に溢れた陰惨なものでした。

酒場には夜な夜なハッシッシと犯罪の臭いがたちこめ、その弾圧のために警官隊が乗り込む・・・。

そんな中でも人々はレンベーティカの、ある時は陽気で賑やかなリズムに合わせて唄い踊り、ある時は哀切極まるその調べに耳を傾けて、トルコのことを懐かしんでおりました。

このアルバムに収録されているのは、1920年代〜40年代の「レンベーティカが録音されはじめたその黎明期」の音源の中でも、特に上質なものばかりを集めたオムニバス盤です。

ほとんどがSP盤の時代の音源ですが、その古い録音がかえって生々しくレンベーティカの実態を伝えます。

私はコレを聴いて、ロバート・ジョンソンやレッドベリー、サン・ハウスなどの戦前ブルースマン達の渾身の演奏を聴いたときと同じ種類の衝撃を受け、心には戦慄が走りました。

どんな音楽でも”ホンモノ”は、聴く人にそういう類の衝撃を与えるものです。

レンベーティカを知らない、ギリシアの大衆音楽と聞いても今ひとつピンとこない人こそコレは聴くべきです。

人生観、確実に変わります。






?sk?dar Gideriken-Rembetiko
(5曲目、エスクタリの「ヴァージニア・マンギドゥ」。間奏での「アァ、イスタンブール、アァ・・」が切ない・・・。)


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2014年12月30日

ソロモン・イロリ African High Life

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Solomon Ilori African High Life
(BLUENOTE)

【パーソネル】
ソロモン・イロリ(Vo,ds,Perc,g)
ジェイ・バーリナー(g)
アーマッド・アブダル・マリク(b)
モンテゴ・ジョー(conga)
チーフ・ベイ(conga)
カーヴィン・マッソー(conga)


【収録曲】
1.トラニ 
2.イセ・オルワ 
3.フォロー・ミー・トゥ・アフリカ
4.ヤバ・エ
5.ジョジョロ
6.アイエ・レ


「何かよく分からないけど、オシャレなジャケットだからちょっと聴いてみようかな」と思ったアナタは正解。

このアルバムは、ジャズの名門ブルーノートで録音された、アフリカン・パーカッション奏者、ソロモン・イロリの「悠久のアフリカの香り」溢れるアルバム。その名もズバリ「アフリカン・ハイ・ライフ」です。

ブルーノートといえば50年代のモダン・ジャズ・ブームに大きく貢献し、その後もイメージ通りの”ジャズ”を極上の中身とゴキゲンなジャケット(BLUENOTEのジャケットを集めただけで上質な写真集が一冊出来るぐらいです)を通じて、いつの時代も変わることのない魅力を伝えてきたレーベル。

そんなど真ん中のジャズ・レーベルであるブルーノートからは、実はアフリカやラテンの結構ディープな名盤がリリースされているのです。

何故かといえば、ブルーノートの社長、アルフッド・ライオンが、ジャズやブルースばかりでなく、アフリカやラテンなどのブラック・ミュージックのルーツとなる音楽にまで深い造詣を持っていたからであり、ライオンはクラブで演奏している南米やアフリカ系のアーティストにも積極的に声をかけ、ジャズマンのレコーディングに参加させたり、アルバムを作らせていたから。

アフリカン・パーカッション奏者ソロモン・イロリもそうやってライオンに声をかけられた生粋のアフリカ系アーティストです。

セロニアス・モンク等のバックを務め、今で言うワールド・ミュージック的な作品も残すベーシスト、アーマッド・アブダル・マリクや、ラテン系パーカッション奏者、モンテゴ・ジョーらが参加することによって、土臭さの中に多彩な民俗性の芳醇な香りを嗅ぐことができる逸品です。

イロリのパーカッションやヴォイスは、とても弾力があっておまけに優しい、20年代から西アフリカで流行し、戦後もアフリカン・ポップスの主流として人々を魅了した音楽である「ハイライフ」を、広く世界に伝えた作品でもあります。

これだけ内容濃いのに、作品として綺麗にまとまっていて聴き易さもあるのは流石ブルーノートです。アフリカものに興味がある人は、このアルバムをきっかけにしても良いと思いますよ〜♪





Solomon Ilori And His Afro-Drum Ensemble - Tolani (African Love Song)
(グルーヴはあくまで穏やかで喋るように・・・コレが”ハイライフ”の魅力♪】

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2014年12月27日

アヌアル・ブラヒム Le Pas Du Chat Noir (黒猫の歩み)


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Anouar Brahem Le Pas Du Chat Noir (黒猫の歩み)
(ECM)

【パーソネル】
Anouar Brahem(oud)
Francois Couturier(p)
Jean-Louis Matinier(acc)

【収録曲】
1.Le Pas Du Chat Noir
2.De Tout Ton Coeur
3.Leila Au Pays Du Carrousel
4.Pique-Nique A Nagpur
5.C'est Ailleurs
6.Toi Qui Sait
7.L'Arbre Qui Voit
8.Un Point Bleu
9.Les Ailes Du Bourak
10.Rue Du Depart
11.Leila Au pays Du Carrousel, Var.
12.Deja La Nuit

みなさんは「ウード」という楽器を知っていますか?

アラブ諸国や北アフリカの一部の国で、伝統音楽で使われる、恐らく最もメジャーな楽器で、このヨーロッパで進化したものがリュートと呼ばれ(バロック音楽なんかでよく使われますね)、その昔シルクロードを渡って、日本や中国に伝わったものが琵琶であると呼ばれている弦楽器です。

かく言う私も、ウードのことなんかよく分からんかったんですが、アヌアル・ブラヒムの2002年に発売されたこの作品「Le Pas Du Chat Noir (黒猫の歩み)」を聴いて初めて、ウードという楽器の持つ深い響きと音色の美しさを知りました。

ヨーロッパのジャズ・レーベル「ECM」のニュー・リリース情報をパラパラと見ておったら、「お、何か変わったのが出てるなぁ〜、へぇぇ、ウードか。面白そうだから買ってみよう」と思って即注文。

ECMというレーベルは、「美しいジャズ」や「美しいクラシック」をリリースしていることで定評のあるレーベルで、そのリリースする作品クオリティの高さは、キース・ジャレットやチック・コリア、ヤン・ガルバレクなどのアルバムで知っておったんですが、そのECMがアラブの民族楽器であるウード奏者の作品、というのは一体どんなもんだろうと、想像もつかなかったんですが、コレが大当たり。

ウード+ピアノ+アコーディオンというシンプルな編成で、淡々と綴られる、静謐な音世界(コレがECMクオリティ!)。想像していたのは、いかにもエスニックで異国情緒プンプンの音だったんですが、ヒリヒリと切ないメロディを奏でるピアノと、柔らかな空気のように演奏をそっと包み込むアコーディオンが醸す上質な「フレンチ・ミュージックのエスプリ」と、1音1音丁寧に奏でられるウードの深い響きと余韻の美しさに感動しました。

全体的な印象としては、ヨーロッパとアラブ音楽の、これ以上ない優しい融合。しかし、その境界線はあくまで淡く儚く、そして幻想的であります。

演奏は終始淡々と、モノクロームの追想のように展開していきます。

聴いているうちにその独特の世界に誘われ、郷愁を穏やかに刺激されます。そう、この音楽、ジャンルどうこう言うよりも「ヒリヒリと切ない」んです。

特に胸に響く名曲は3曲目「メリーゴーランドの国のレイラ(Leila Au Pays Du Carrousel)」この哀感を、言葉でどう表現したら良いか・・・。とにかく聴いてみてください、その幻想的な世界観の虜になりますよ。






Anouar Brahem - Leila Au Pays Du Carrousel
(この曲にヤラレました。何て切なくて美しいんだろう・・・。)

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2014年12月23日

ゲタチュウ・メクリヤ エチオピアン・サックスの帝王

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ゲタチュウ・メクリヤ エチオピアン・サックスの帝王

(メタ・カンパニー)

【収録曲】

1.イェゲネット・ムージカ
2.シェレラ
3.アハ・ゲダウォ
4.アンチ・ホーイェ
5.アムバッセル
6.アルマーズ・イェハレルワ
7.イェネ・ハッサブ・グワデニャ
8.シェモンムワナイェ
9.ゴフェレ~アンチーホーイエ
10.アイノチェ・テラブー
11.アカレ・ウーベ
12.テゼタ
13.ゲダマイ
14. ムージカ・ヘイウェテ
15. シェレラ・ベサクソフォン


「ピカチュウちゃう、ゲタチュウやで」

と、そんなギャグはさておきゲタチュウ・メクリヤ

「こ、これがエチオピアのジャズなのか!?」「て、てか、これは音楽的にどうカテゴライズしたらいいんだ!?」と、最初聴いた時はぶっとびました。

当地では50年代から活躍し、60年代から70年代にかけて独自の音楽スタイルを築き上げたとされ、かの地の民俗音楽「シェレラ」(労働歌や、冠婚葬祭などの時に歌われる音楽)をモダン化した巨人として、崇拝されている。とのことですが、そんなことなどライナノーツ読むまではまっっったく頭になくて、ただ純粋に、延々と繰り返されるユル〜いミニマル・ビートの上を、まるで演歌のコブシのようにうねるヴィブラートを目一杯効かせながら無国籍の乾いた無風の中を泳ぐテナーのズ太い音に、すっかりヤラレたものです。

だってほら、「アフリカ」つったら何といってもフェラ・クティみたいな、強靭なビートに、パーカッションやコーラスその他でグイグイ盛り上がる、ああいうのを普通想像するじゃないですか。それが、「繰り返されるユルユルのビート、マイナーと中近東っぽい音階を怪しく奏でるオルガン、そしてサックス」が繰り出すというより垂れ流してる、全く予想外の音楽が「エチオピアン・ジャズ」というもんだから、まぁ頭がクラクラなりました。

コノ人のサックス・スタイルを語る時に、よくアルバート・アイラーが引き合いに出されますが、そうそう、コレは「エチオピアの人がアメリカのジャズを輸入してこしらえたジャズ」とかそんなんじゃなくて、アイラーみたいに、もっとこう、大げさに言えば「民族の持っているスピリットの根源に迫るもの」だと思います。それも一切の余計な装飾ナシで。

実際に、ゲタチュウはアメリカのジャズのことは「ほとんど知らん」そうです(笑)

60年代のフリー・ジャズや、それ以前のビ・バップやハード・バップなど、サックスを持ってこのかたずっと触れたことがなく、もちろん大陸の反対側のナイジェリアで活躍してたフェラ・クティのことも全然知らず、ひたすらエチオピアのシーンの中で、土着の音にまみれながら、それを大衆受けするキャッチーなものにするための創作と演奏活動に励んでおったようなんですが、コノ音がエチオピアでいうところの「ポップス」だとしたら、コレはかなりヤバいですよ・・・。

音楽的にはジャズとかアフリカン云々とかじゃなくて、いわゆる「トリップ・ミュージック」の類に入れてもいいような音楽だと、日本人である私は思います。実際にお店に来るお客さんの中には「一度聴いたら、何かもう忘れられんごとなって・・・」と、購入に至った人、結構おります。

どうやら遺伝子レベルで、日本とエチオピアつうのは何かあるみたいなんですわ・・・。







Getatchew Mekurya - Tezeta & Muziqa heywete
(昭和20年代〜30年代の演歌にも聞こえます。とにかく不思議。。。)


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2014年12月16日

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス Talaf De Haidouks

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タラフ・ドゥ・ハイドゥークス Talaf De Haidouks
(Nonesuch)

【収録曲】
1.Tell Me, Tell Me, Old Man
2.Rustem
3.Ballad Of The Dictator
4.Love In Clejani
5.The Peasant's Belt
6.The Bear-Leaders' Circle Dance
7.The Shepherd's Circle Dance
8.Dumbala Dumba
9.Sabarelu
10.Cacurica's Serb Dance
11.Indian Song
12.Turkish Song

ジプシーといえば、ヨーロッパ各地を放浪しながら音楽や大道芸で生計を立てているインド系の「興行の民」のことであります。

古くはジャンゴ・ラインハルトという天才を世に出したことで知られておりますね。

今は様々な規制が厳しくなったのと「ジプシー」という言葉が差別用語に当たるとか色々とややこしい問題があったりして、「興行民」としてのロマはほとんどが一箇所の集落に定着して、集落や一族の内側で音楽文化を伝承して、時にそのバンドで世界ツアーを行ったりしております。

つまり「ジプシー」という生活の形態は廃れてしまっても、彼ら独自の音楽文化というのは、ヨーロッパ各地で力強く根を張っておるんですね。

で、その代表格のひとつといわれるバンドが、弦楽器のスペシャリスト集団「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」です。

東欧ルーマニアのワラキア地方にある「クレジャニ」という、人口3000程の村の中にある、ロマ集落が彼らの拠点であります。メンバーは大雑把に「村の男たち」で、上は80代から下は20代まで幅広く、バイオリン〜つィンバロなどなど、弦楽器を中心としたアンサンブルから放たれるサウンドは、超絶テクニックと凄まじい疾走感で聴く人の耳をかっさらいます。

1993年に、トニー・ガトリフ監督の映画「ラッチョ・ドローム」がカンヌ映画祭で話題になり、その映画に出演/楽曲提供をしていたことで、彼らが世界的に注目を集めるようになり、それまでにリリースされていたアルバムからベスト音源を集めたのが、1999年にリリースされた「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」。

何と、選曲に携わったのは「彼らの熱狂的なファン」を自認するクロノス・カルテットのメンバーたち(!)

このアルバムの世界的なブレイクをきっかけに、その後も力作を次々とリリースしていくタラフですが、初期(でもないか、何世代目かだろうから)のみなぎるスリルを生々しく味わえるこのアルバムが、とにかくまずはオススメです。

パーカッション系の打楽器ナシで、弦楽器とアコーディオン、クラリネットとかの「上モノ」だけで変幻自在に姿を変えながら疾走する中近東フレーズの快感には、一度耳をヤラレたらずっとそのまんまですのでご注意を!





Latcho Drom - Taraf de Haidouks
(彼らのドキュメント映像より。集落全体が音楽好き♪)

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